日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史(3,000円+税、Book&Design)

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  • ブックアンドデザイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909718112

作品紹介・あらすじ

(Amazonから購入できない場合は、出版元Book&Designの直販サイトから
https://bookdesign.theshop.jp/
定価[本体3,000円+税]で購入できます。Amazon Pay、クレジットカード対応)

漢字伝来からデジタルフォントまで
文字の変遷をデザインの視点から考察

日本語が文字で表現される時、どのように記されてきたのか? 
古代の金属に刻まれた漢字から1980 年代に登場したデジタルフォントに至るまで、
約2000 年にわたる日本語の文字表現の変遷をデザインの視点から考察した読み物です。

前半では、古事記に見る漢字、万葉集に登場する仮名、古今和歌集の連綿と散らし、
絵と文字が同一平面に記された江戸時代の書物など、
時代とともに日本語の文字がどのように綴られてきたかを解説。

後半では、明治期に伝来した金属活字と活版印刷、写真植字の実用化、
デジタルフォントの登場など、技術の進歩とともに
文字の組み方がどのように変化してきたかが記されています。

文化や技術によって、日本語の文字や組み方がどのように変化してきたか、
グラフィックデザイナーである筆者が豊富な図版(約160点)で読み解いた意欲作。

2002 年に出版された『日本語のデザイン』(美術出版社)をもとに大幅に加筆。
古代から現在までの日本語の文字デザインを歴史的に俯瞰しています。

感想・レビュー・書評

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  • まだ日本に文字がなかった時代、初めて大陸から漢字が入ってきてから、時代とともに日本語のデザインがどのように移り変わっていったのか。日本語の視覚表現の歴史を俯瞰で見ていける、とても面白い本でした。
    (20年前に出版された旧版を学生時代に読んだはずなのだが、全く記憶になかった…)

    古今和歌集や源氏物語絵巻のかな文字の連綿、散らしは本当に美しく、何が書いてあるのか読めないのが悔しい。
    嵯峨本の活字にはデザインの萌芽を感じるし、江戸時代の絵と文字が一体化した浮世絵も楽しい。
    ひらがなの成り立ちを知ると、活字でまっすぐ組んできれいに見えるはずないよね〜と妙に納得。

    文字のデザインを通して、現代の日本人のちぐはぐさとか、アイデンティティの事まで考えさせられました。20世紀の戦争で、日本語の文字が失ったものの事も。

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著者プロフィール

永原 康史(ながはら やすひと)
グラフィックデザイナー。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけメディア横断的に活動する。2005年愛知万博「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。1997年〜2006年IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)教授。2006年〜2023年多摩美術大学情報デザイン学科教授。2022年に初の作品集『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』を刊行、『インフォグラフィックスの潮流』(ともに誠文堂新光社)、『デザインの風景』(ビー・エヌ・エヌ)など著書多数。タイポグラフィの分野でも独自の研究と実践を重ね、多くの著作を発表している。

「2024年 『日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史(3,000円+税、Book&Design)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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