瞑想と意識の探求: 一人ひとりの日本的マインドフルネスに向けて

著者 :
  • サンガ新社
3.40
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910770086

作品紹介・あらすじ

【内容紹介】

【対談者】
横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
アルボムッレ・スマナサーラ(初期仏教長老)
鎌田東二(天理大学客員教授・京都大学名誉教授)
西平 直(上智大学グリーフケア研究所特任教授・京都大学名誉教授)
柴田保之(國學院大學人間開発学部教授)
光吉俊二(東京大学大学院工学系研究科特任准教授)

――一人の実践者がこれまで生きてくる中で出会った様々な疑問について、多くの求道者に問いかけそして語り合うことを通して、その答えを一つひとつ探し求めてきた旅路。日本文化に埋蔵されていたマインドフルネスの核心に出会い、自己が消滅し宇宙と意識の創発の現場に立ち会う、スリリング6つの対話――

日本におけるマインドフルネスの第一人者で心療内科医の早稲田大学教授の熊野宏昭氏が、瞑想をテーマに6人の探求者と語り合う対談集。自らの瞑想体験を縦軸に、禅、初期仏教、日本的霊性、能楽、障害者教育、数学理論という多様な分野を横軸にして、日本的な感性におけるマインドフルネスの可能性と、言語と意識の本質とは何かを、対話を通して探究する。


注意を分割しているのは誰なのか。
そこで働いている「自分」はどうしたら落ちるのか。
そんなことを考えていたときに出会った「完全受動態」という言葉。
完全に受動的で、ただ気づきだけがそこにあるという状態に、どうしたら行けるのか――
すべての生きとし生けるものが歌を詠んでいる、その歌が歌えるほど。

6人の探求者と対話を重ね、たどり着いたのは「宇宙と意識」の事実――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・私たちが犯しやすい誤りというのは、自分に合っている教えが万人に共通する、通用すると思いがちなところです。「これで全てが通用する」というようなものは私はないと思うのです。ですから、様々な教えや様々な修行方法をたくさん学んで、そして自分に一番相応しいもの、あるいは今の自分に相応しいものを自分で見つけて実践をしていく。これに尽きるというのが、私の今の所の結論であります。

    ・特に今、私どもの修行道場にもいろいろな人たちが来る時代でございます。そうすると教える側も様々な学びを得て、その人がせっかく修行に来たからにはすぐに「ダメだ」などというのではなくて、それぞれが体験できるような道を作っていかなければいけないと思って、日夜勉強しているところでございます。

    ・スポーツの練習でも、ある一定のところを超えなければできるようにならないですから。むしろ今の若者はそういう経験があまりにもなくなってしまっているのではないかと思います。我々のできることの幅というのか、それは日常生活の中だけに収まらないだろうと思うんですね。そういうところ、限界を超えていくようなことがやっぱりないと、何事も成し遂げられなくなるんじゃないのかなとは思います。

  • 8月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003608242

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

熊野宏昭(くまの・ひろあき)…PART 3
早稲田大学人間科学学術院 教授 博士(医学)
【主著】
ストレスに負けない生活 ちくま新書 2007年
マインドフルネスそしてACTへ 星和書店 2011年
新世代の認知行動療法 日本評論社 2012年
認知行動療法入門(共著) 講談社 2017年
瞑想と意識の探求 サンガ新社 2022年

「2022年 『公認心理師のための「心理支援」講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

熊野宏昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×