「日本語」の文学が生まれた場所: 極東20世紀の交差点

著者 :
  • 図書出版みぎわ
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本棚登録 : 37
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784911029046

作品紹介・あらすじ

近代の「日本語」による文学の行き交いを、極東アジアの広がりに位置づける。
従来の文学史を更新する決定的論考!

20世紀初頭の都市「東京」を諸民族が行き交う極東アジアのハブとして着目し、ここからの「日本語」文学の形成と、国境を越えて展開される言語表現の行き交いの歴史を明らかにする。

夏目漱石や森鷗外の「言文一致」は、中国や朝鮮の「話し言葉」による文学革命と、何を共有したのか? 女性たちの生き生きとした話し言葉が、ここに現われ出たのは、なぜなのか? 植民地社会で「日本語」での創作を強いられた現地人の作家たちは、どんな抵抗と創造の軌跡を歩んだか? 今世紀に向かい、非日本人の定住者によって、新しく切り開かれてきた文学の領域とは?

「国境」と「外地」をキーワードとした「日本語」文学論の集大成!

感想・レビュー・書評

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  • 『「日本語」の文学が生まれた場所: 極東20世紀の交差点』(図書出版みぎわ) - 著者:黒川 創 - 黒川 創による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS(2023/12/26)
    https://allreviews.jp/review/6374

    黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所 極東20世紀の交差点』 忘れられかけた文学の豊かさ|好書好日(2024.03.07)
    https://book.asahi.com/article/15186771

    浮かび上がる近代の輪郭 [評]千葉一幹(文芸評論家、大東文化大教授)
    <書評>「日本語」の文学が生まれた場所:北海道新聞デジタル
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/988623/

    黒川創 | 著者一覧 | 考える人| シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。知の楽しみにあふれたWebマガジン。 | 新潮社
    https://kangaeruhito.jp/author/6183

    「日本語」の文学が生まれた場所 /黒川創 著
    https://tosho-migiwa.com/archives/570

  • 出版社(図書出版みぎわ)ページ
    https://migiwamaru.stores.jp/items/655317a67041a1002d3f1686
    概要、詳細な目次、著者略歴

    「朝日新聞」書評(滝沢文那)「忘れられかけた文学の豊かさ」20240302
    https://digital.asahi.com/articles/DA3S15876691.html

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著者プロフィール

作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)、『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。

「2023年 『「日本語」の文学が生まれた場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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