マッチうりの女の子

  • 童話館出版
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本棚登録 : 122
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924938281

作品紹介・あらすじ

身をきられるように寒く、暗い、雪のふりしきる街を、ひとりの小さな女の子が歩いていました。足ははだしで、すりきれたエプロンには、マッチのたばをかかえながら。その日、一日じゅう、だれもマッチを買ってくれませんでしたので、家へ帰るわけにもいきません。女の子は、おなかをすかせ、こごえそうになりながら、とうとう、通りの家の壁のくぼみに、すわりこんでしまいました。そして、寒さに耐えかねてすった炎の中に、女の子が見たものは…。名高く、哀切にみちたアンデルセンの『マッチうりの女の子』を、アンデルセンと同じ国の画家スベン・オットーが、冬のデンマークの街の情感を背景に、格調高く描きます。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃確かに読んだはずなのに、まるで違う感想を抱いたことに、我ながら驚く。
    なんて清らかな世界なのだろう。
    切ないだけではない、高い精神性を感じる作品だ。
    女の子は、幸せの中で息絶えた。
    誰も知りえないそのことを、アンデルセンは描きたかったのかもしれない。
    とりわけラストの4行は秀逸で、この描写があるからこの一冊が光っている。

    挿絵はややクラシックな趣で、お話に非常によくマッチしている。
    おまけにアンデルセンと同じデンマーク生まれの画家さんで、1978年には国際アンデルセン賞画家賞を受賞している。
    何だか素敵な偶然だ。

    アンデルセンの素話をひとつ覚えようとしただけで、このお話に再会することができた幸運を味わっている。
    もうひとつ、最終ページの挿絵で、アンデルセンに非常に良く似たひとが女の子をのぞき込んでいるのを発見。 
    画家さんから読者への、ちょっとしたプレゼントかしら。
    私がそう思うだけかもしれないが、もし本当だったら何だか楽しい。

  • 図書館本。3歳10ヶ月。物語の全容はつかみきれず。

  • 細かい部分がうろ覚えだったというか、たぶん自分が読んだ本と違うんだろうけど、大人になって読み返せて良かった。

  • 図書館本。3歳10ヶ月。物語の全容はつかみきれず。

  • 図書館の「冬の絵本」コーナーから、美しい絵にひかれて借りてきました。
    娘は、どこかで聞いたことがあると言っていましたが、この静かで美しい絵と共に読む物語は、また格別。母は、不覚にも大泣きしてしまい、最後のページを読むことが大変でした。
    いつも、母が大泣きしてしまうので(いくら我慢しても我慢できない)、娘は、引いてしまうところがあるのだけれど、この本だけは耐えられなかったらしく、本を閉じて横を見たら、布団の中にもぐってしまっていました。

    最後だけでも、女の子は幸せだったと信じたい。
    そして、世界には、この現代においても、こういう子どもがいるのだということ、いつも、忘れないでいたい。

  • 4歳4ヶ月の娘のために2013年12月に図書館で借りた本。
    不覚にも娘の前で同じ場面になると悲しくなり、読むたびに泣いてしまいました。そんな母を娘は「どうしたの?」と心配してくれました。
    読んだ後に娘には雨風を防ぐ住む家があること、毎日食べ物がある有り難さについてを伝えたのですがまだ理解できないようです。
    また是非読んであげたいです。

  • 初めて読んだ本の印象が一番かな。
    この本は、さみしいな。

    おばあさんとハッピーエンド…なんだから、
    幸せそうな笑顔を見たかったな。

  • 子どもの頃といまとでは受け止め方が違うのだけど

    今も昔も好きな本なんです。

  • 大人になって読む「マッチ売りの少女」が、こんなにも悲しいお話だったなんて・・・。
    日本に生まれた幸せな子ども達、たまにはこんなお話を読んで日常の幸せを知って欲しいと思いました。

  • わたしがであったら、マッチをかってあげたい。どうか1まいではこまるとおもうので、なん本かかってあげたい。

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