ライブドアに物申す!!: 44人の意見

  • トランスワールドジャパン
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本棚登録 : 19
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784925112895

作品紹介・あらすじ

事件の真相が明らかに!44通りの「ライブドア事件」分析。単なる粉飾、インサイダーでは済まされない、根深い問題点を時代を代表する44人の論客がえぐる。

感想・レビュー・書評

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  • ホリエモンに対して、「旧勢力に負けてしまった残念な人」という感想が多かった。検察に正義はあるのか。

  •  今日の占いを次の日に読むような感じで、まったく読むタイミングを逸してしまいました。しかし、ある意味結果論ではありますが、当時は曖昧だったこの事件の真相が、今はある程度明らかにされてきていますので、誰の意見がより適切だったかということが見えて面白いと言えるかもしれません。

     同じことは野球のペナンとレースの予想にも言えるわけです。春先絶対優勝すると目されていたチームが下位のほうで低迷していたりすると、予想した人の面子は丸つぶれなわけで、そういうタイミングで(ペナントレースの後半で)春先の予想を掘り起こすというのも、一つありかなと。

     さて、前置きが長くなりましたが。

     この本が出された頃、正直、それほど情報が出ていたとは言えなかったわけです。本を読んでいても「詳細は公判の行方を見守るしかない。」というフレーズが何度も繰り返されます。だからといって、読者と同じレベルの情報量だけでものを言っているような人もいて、そういう文章には少しがっかりしてしまいます。

     中には、自分の専門分野に話をすりかえて、最後に少しライブドア事件に触れるというような書き方もあります。これなどは、反則技という気さえしてきます。もっとも、その人のキャラクターから事前に期待していた結果と言えなくもありませんが。

     私が拍手を送りたいのは、わからないなりにライブドアの社員などにインタビューを試みて、少しでも情報を増やして議論しようとしている方々です。全体的に見ると、ジャーナリストに多いような気がします。読者の一人として、本を書く時点で、ぜひそういう努力をお願いしたいものです。

     また、読んでいて感じたのは、自分の見方に近い人につい共感してしまうということ。そういう意味で、自分の考えを変えさせられるような強烈な論調はなかったように感じました。

     自分の読むタイミングが遅くなったから言うわけではありませんが、日本は、いろいろな事件がすぐに風化してしまいます。こういう本を手元に置いて、時代の流れとともに時々読み返してみるのもありなのではないでしょうか。

  • 題名からライブドアバッシング本なのかと思ったけれど、
    中身は「44通りのライブドア事件分析」

    ・会社「ライブドア」について
    ・「ライブドア事件」について
    ・「堀江貴文」という人物にについて
    ・その他
    で、44人がそれぞれの考察を語る

    当時は「何か騒いでるな」くらいにしか思わなかったから、
    今改めて読んでそうだったのかーと面白い

    和田秀樹「自分の土俵」「勝てる土俵」
    島田裕巳「生産、開発、サービス」

  • 出版すること事態に、すごく意義のある一冊だったと思う。

  • 帯がいや、この下品な帯を製作した人のせいでこの本の意図がすごい嫌なものになっている。

  • 会社と事件と堀江隆文に対する意見集。運営実態の不確かな企業体と、悲劇でも喜劇でもないグロなベタ事件と、背景を欠いたキャラとしてのホリエモン。社会状況や性格心理を語彙を尽くして熱く語る理想家と、淡々と事実だけを寸評するプラグマチィストの立ち位置が織り成す祭りの後感的パースペクティブが、とても味わい深い。無論、活きて行かねばならない会社も堀江隆文当人もその外にいるだろう。

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著者プロフィール

浅羽 通明(あさば・みちあき):1959年、神奈川県生まれ。「みえない大学本舗」主宰。著述業。81年、早稲田大学法学部卒業。著書に『ニセ学生マニュアル』三部作(徳間書店)、『大学で何を学ぶか』(幻冬舎文庫)、『『君たちはどう生きるか』集中講義』『右翼と左翼』(以上、幻冬舎新書)、『教養論ノート』(リーダーズノート新書)、『思想家志願』『天皇・反戦・日本』『昭和三十年代主義』(以上、幻冬舎)、『「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』(ちくま新書)、『ナショナリズム』(ちくま文庫)、『野望としての教養』(時事通信社)、『教養としてのロースクール小論文』(早稲田経営出版)、『澁澤龍彦の時代』(青弓社)、『時間ループ物語論』(洋泉社)等がある。

「2021年 『星新一の思想 予見・冷笑・賢慮のひと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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