走る理由: 谷川真理のランニング哲学

著者 :
  • ランナーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784947537744

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  • 1987年の桜の季節、私は市民ランナーとして皇居を走り始めました。24歳のOLが突然ハマってしまった新しい遊び。それが私にとってのランニングでした。当時、女性ランナーはまだまだ少数派。そして、マラソンといえば、一般的には「忍耐」「ガマン」といった言葉で表現される世界でした。忍耐の先にある「達成感」や「楽しさ」は、まだあまり語られていなかったように思います。幸いにも私は、ランニングを始めて、すぐにその「楽しさ」に目覚め、やがて走れば走るほど、その奥深さに魅了されていきました。

    私と同じように、ランニングを愛し、これからもずっと走り続けていきたいと思っているランナーのみなさんに、少しでも共感していただけたら、また、ランニングの素晴らしさにこの本を通して出会っていただけたら、こんな嬉しいことはありません。

    (プロローグより)

    自分も昔から「走る」って何が楽しいの?きついだけでしょ?って言われ続けてきました。自分でもよく分かりません。ただ「走る」ことをやめられない。好きなんです。

  •  私が一番走っていた頃、谷川さんは憧れだった。
     普通のOLだった谷川さんは、皇居で昼休みにジョギングする人たちを
     見て楽しそうだなって思って自分も走り出した。
     それが、オリンピックに挑戦するまでのランナーになったのだから。
     あの頃の女性ランナーには珍しく美人だったし、おしゃれで、私も走って
     みたいと思わせるものがあった。
     トップランナーでなくなってからも、きちんと練習してずっとマラソンに
     出場されている。そこが、引退したほかの女性ランナーとは違うのだ。
     44歳になった今でも3時間を切って完走されるのだから本当に尊敬して
     しまう。10年くらい前、となり町のマラソン大会にゲストで来られた時
     間近で拝見したが、すごく普通の女性だった。
     久し振りに谷川さんの本を読んで、また私も以前のようにはいかないが
     自分のペースでマラソンを走りたいという気持ちになった。
     やっぱり私も谷川さんと同じように走ることが好き。
     走っていると幸せなのだから。
     オリンピックを目指して本当に命がけで練習していた谷川さんの気持ち
     もよくわかるし年齢を重ねて故障しがちな体を労わりながら走る谷川さん
     の気持ちもよくわかる。

     「ランニングは、平和と健康があってはじめて出来ることです。
      ともすると忘れがちなそのありがたさを噛みしめながら、そしてその幸
      福をひとりでも多くの人に感じてもらえるよう、私はこれからも走り続け
      ていきたいと思っています」

  • 怪我で悩んでいる時、本著に出合った。
    今なお走り続けるプロ精神、また、世界的なランナーとして活躍した20代~30代にかけての彼女の姿勢。それらを見て、怪我をしたからといって腐ってはいけない。と前を向いてリハビリに励む元気をもらった。
    1時間もあれば読めてしまい、一見すると軽い本のようにも見えるかもしれないが、その内容は非常に濃い。

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