- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784947599841
感想・レビュー・書評
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すごく不思議なお話でした。
生と死、夢と現実の境界が曖昧なようなハッキリと分かれているような、文字の配置も非常に独特でした。
文章は吉本ばななさんらしく非常に美しい表現で、辛いんだけど辛くないような、悲しいんだけど悲しくないような、なんとなく希望が感じられるような読後感でした。イエローのベルベットのような素敵なカバー。奈良美智さんの画集は赤の表紙。
素敵でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひな菊とダリアという友人の話。
日常の中にある思い出の一場面を穏やかに軽やかに描く、僕のイメージ通りのばなな作品だった。
奈良美智の画集を眺めれば、それぞれの物語の場面が思い起こされて更に印象深くなる。
インテリアとしてずっと手元に置いておきたい本。 -
ほかの子よりちょっと不幸な境遇の子って周りに確かにいた気がします。
でも子どもの頃はその子にどうやって触れればいいのか分からず、敢えて距離をとっていた。
あのときのあの子が言っていたことの意味が分かった気がしました。
主人公のように好きなことを見つけてやり続けられることが一番の幸せな気がする。 -
焼きそば食べたい…
死も食も同じ口で語るというのは印象的。
悲しい話のはずなのになぜか暖かさを感じた。 -
R.I.P.
別の人が、自分と同じようにたまらなくなる一瞬を向かえながら日々を積み重ねていること
死と夢とささいが夢のよう -
交通事故、死、引越し、何かテーマが…でもさすが、短編だか、秀逸!
「夢に見るほどの思い出を作ったからかな。」
「それは、死ぬとか生きるとかよりも、尊いことだと思うよ。だって、生きていればいいつてものでもないし、死んだら悲惨だということでもないじゃないか。でも、二人ともが、生涯心の支えにできるような思い出を作るのは、生きてさえいればできるっていうことじゃない。」 -
美智さんの絵にも癒されたし、内容もほっこりしていたな。
自分の人生に深く関わっている人の事は、離れていてもなんとなくわかる、そんな不思議な力の話。
私にも起こるかなwww -
奈良美智のイラスト、中島英樹のデザインで作られたこの本。
明らかに装丁買いです。汚さないよう気を付けながら読みました。
大切にしたい一冊です。
「Los Papelotes」で購入。
(人が死んでも思い出は残る。)わたしという箱には、私が想像できる全部のものごとがつまってる。
誰に見せることもなく、誰に話さなくても、私が死んでも、その箱があったことだけは残るだろう。宇宙の中にぽっかりと、その箱は浮かんでいて、ふたには「ひな菊の人生」と書いてあるだろう。 -
図書館で借りたんですが、奈良さんの絵載ってませんでした…何故だ…しかし面白かったです。
吉本さんの作品を読む度にやはり吉本さんいいなぁと思います。
生と死。人生。
深く考えさせられる…というよりいつも通り読者に染み込んで来る感じです。 -
改行すげえ
ばななさんの文章と奈良さんの絵は相性ばっちり