黄金のノート

  • エディ・フォア
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本棚登録 : 94
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (657ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990396909

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  • 4.33/80
    『『黄金のノート』初版は1962年。 著者40代の作品である。 ドリス・レッシングは1980年代にノーベル賞候補になったが、以後、候補からはずれていたかのように見えていた時期が長い。欧米では2007年の受賞は遅すぎるとのコメントも出ている。本人も「亡くなった人にはあげられないから、生きている私になったんでしょう。」と笑っている。最高齢での受賞というおまけもついている。 だが、代表作『黄金のノート』は今日読んでも遅すぎはしない。作品には、執筆当時の社会背景が描かれ、その多くはすでに大きな変貌をとげてしまっている。そこから逆に、レッシングの視点は、その時代だけに通用する一時的なものに動かされてはいないということがわかる。執筆から50年後の今だからこそ彼女の眼力がいっそう鮮明になる。』(「Amazon」サイトより)

    原書名:『The Golden Notebook』
    著者:ドリス・レッシング (Doris Lessing)
    訳者:市川博彬
    出版社 ‏: ‎エディ・フォア
    単行本 ‏: ‎657ページ


    メモ:
    ・英語で書かれた小説ベスト100(The Guardian)「the 100 best novels written in english」
    ・死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」
    ・世界文学ベスト100冊(Norwegian Book Clubs)
    ・オールタイムベスト100英語小説(Time Magazine)「Time Magazine's All-Time 100 Novels」

  • 原題:The Golden Notebook (1962, 1972)
    著者:Doris May Lessing (1919-2013) 
    訳者:市川博彬(1941-)  英語学。

    【版元】
    http://www.eddyfor.co.jp/note/index.html


    【目次】
    コロフォン [ii]
    目次 [iii]
    序(ドリス・レッシング 一九七一年 六月) [v-xxi]

    自由な女たち 1  005
     黒いノート 
     赤いノート 
     黄色いノート 
     青いノート 

    自由な女たち 2  246
     黒いノート 
     赤いノート 
     黄色いノート 
     青いノート 

    自由な女たち 3  357
     黒いノート 
     赤いノート 
     黄色いノート 
     青いノート 

    自由な女たち 4  489
     黒いノート 
     赤いノート 
     黄色いノート 
     青いノート 

    黄金のノート 589

    自由な女たち 5  623

    訳者あとがき(一九八三年 九月 訳者) [644-653]
    年表 [654-657]
    再版にあたって(二〇〇八年三月 市川博彬) [658]
    訳者略歴 [659]

  • レッシングの代表作を読んでなかったなと思って手に取った。出版当時の時代を捉えているのだろうが、ウーマンリブに共産主義はさすがに今読むのにはつらい。インテリ有閑階級というのもイギリスらしくて馴染めない。
    しかしアラフォー独身女性の物語なら放棄してはならないなと思って読み続けたら、最後までするすると。600ページの厚みを苦もなく読ませるだけの力があった。女性として生きていくこと、それ自体は古びない普遍的なテーマだ。ノートに綴られたフィクションと現実が絡み合って主人公の人生を浮き彫りにしていく構成もスリリングで面白い。

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