医学文献ユーザーズガイド 根拠に基づく診療のマニュアル

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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (808ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990442217

感想・レビュー・書評

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  • WB102.5

  • 本書は、JAMAで1990年代に連載されてEBMの源流となった「医学文献ユーザーズガイド」シリーズをまとめたものである。タイトルの印象から軽い書籍をイメー
    ジしている方は、分厚さに驚くだろう。
     医療従事者がPubMedで文献検索を行い、論文を入手する場合、ヒットしたすべての文献の全文を読む時間はない。全体を読む価値のあるものだけを選択したい時、その判断基準は何であろうか。論文のデザインは観察研究か、ランダム化比較試験か?研究方法は妥当か?2群の差があったとして、有意な差なのか?
     本書では、文献を吟味する方法を示した上で、そこに書かれている内容を、目の前の患者に適用すべきかどうかを判断するための方法が書かれている。基礎から応用に至るまで細かく記述されているため、最初は多少難しく感じるかもしれないが、何度か読めば、どなたでも理解できることと思う。
     基礎編では、臨床上の疑問の分類、情報源の種類、文献を検索するにあたっての疑問の定式化の方法などが書かれている。応用編では、治療、診断、予後といったカテゴリー別に、文献の吟味の方法が書かれているが、一度に全てを理解するというよりは、必要に応じて、ページを開いてみるのが良いのではないだろうか。

    なお、今回ご紹介しているのは2010年に発行された第2版を日本語訳したものである。原書版では、2015年に第3版が出ているが、図書館では所蔵していない。
    根本的な変更はないので、まずは第2版を手にとっていただきたい。

            (第2閲覧室 490.7||G)(Y.Y.)

  • この本を入れてなかった・・。僕も翻訳に参加した、想い出のある本。JAMAのユーザーズガイドというシリーズ的な記事をまとめたものです。疫学論文を読むための、解説やチェック項目が説明されています。
    疫学の論文は、一定のルールに従って作られ、書かれています。そのルールを知って読まないと、理解に非常に時間がかかるもの。EBMの「批判的吟味」と言われる部分の基本です。
    残念ながら、日本の雑誌ではそんな専門的な解説はいまだ存在しません。分厚い本ですが、内容は読みやすい・・と僕は思います。EBMに興味のある方は、ぜひご購入を!

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