書をステディ町へレディゴー

著者 :
  • 誠光社
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本棚登録 : 37
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784991114908

作品紹介・あらすじ

バイト帰りにプールで泳いで、古本屋とレコード屋のぞいて、映画館立ち寄って、家でテレビ観ながら今日見聞きしたことを思い出す。音楽と時事ネタと私生活、文学とシモネタと世知辛さ。つなげて、モジッて、オチつけて・・書けた。意味はないけど滋味はある、笑えて学べて役立たない、「ロック漫筆」の集大成。安田謙一・辻井タカヒロの名バッテリーが、雑多な話題を広めのストライクゾーンへとお届けする、「白い名著」ここに誕生。

ローリング・ストーンズとケーシー高峰が、『テレホン人生相談』と『エクソシスト』が、天童よしみとシャッグスが、カフカと「およげ!たいやきくん」が、仲良く同居するコラムの数々を、見事に捕球し、打ち返す4コマ漫画の数々。世知辛い世の中と退屈な生活に、レコードが、テレビが、映画館が、安い飲み屋が、そして共通言語をもった相棒が存在することの喜びをしみじみと噛みしめることのできるコラム約120本。知らない本やレコード、映画をチェックしたり、捜したりしながら読めば数年間はたっぷり楽しめるであろう1冊。

雑誌「CDジャーナル」誌上で2010年から2019年まで連載された「書をステディ町へレディゴー」に、前身連載「ロックンロールストーブリーグ」4回分と、『ビートル・ストーリー』誌上で連載された「ポールがジョージにジョンずにリンゴの絵を描いた」13回分を追加収録。あとがきは夏葉社の島田潤一郎。

感想・レビュー・書評

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  • 「ロック漫筆家」による、ゆるーいコラム集である。

    見開き2ページに一本ずつのコラムが100本超詰め込まれており、辻井タカヒロによる4コマ・マンガ(コラムの内容を踏まえたもの)が彩りを添える。

    日常のスキマになんとなく読み進め、いつの間にか読み終えていたという読み方がふさわしい本。

    古めのロックを中心とした音楽と、ややマニアックな映画という著者の得意分野の話が多いが、ほかに、折々の時事ネタ・芸能ネタ・日常ネタが渾然一体となって一本のコラムを形成する。

    しみじみと笑えて、じんわりと心にしみる一冊。
    “余人をもって代え難いコラム芸”が、ここにはある。

  • いつも読む雑誌の隅にある、いつものコラムが好きだ。そういう文体ってある。
    安田謙一さんの文体は、僕が憧れるものが詰まっている、島田さんの解説も見事でした。新刊買わなきゃ。

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著者プロフィール

安田謙一

1962年神戸市生まれ。ロック漫筆家。身長183cm。水瓶座。O型。老眼。

1988年、ミニコミ誌『3ちゃんロック』を発行。音楽誌などに寄稿、生計を立てる。著書に『ピントがボケる音』(国書刊行会)、『なんとかとなんとかがいたなんとかズ』(プレスポップ)、『神戸、書いてどうなるのか』(ぴあ)がある。

「2019年 『書をステディ町へレディゴー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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