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- / ISBN・EAN: 4988135539625
感想・レビュー・書評
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モーツァルトと対立していたと言われているサリエリの視点から、モーツァルトの生涯を描いた作品。史実とは異なっている点もあるが、サリエリのモーツァルトの才能への嫉妬や、モーツァルトの才能ゆえ(?)の破綻ぶりなんかは、リアリティーを感じさせる。モーツァルトの変態っぷりが笑いを誘う部分もある。映画の中でモーツァルトの楽曲がしばしば使われているが、エピソードとリンクしているし、長々と演奏しているわけでもないので、あまり気にならない。むしろモーツァルトの曲ってなかなかいいかも、と思わせる効果があるように感じた。この映画を見てからウィーンやプラハに行っていたら、また違ったインパクトがあったかもしれない。クラシックに興味がなくても、1人の有名人の伝記として楽しく鑑賞できると思う。
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<英語音声・日本語字幕>
なんて緊張感のある映像だろう。
一人で映画を観るときは時間の都合で
何回かに分けることが多いのだが、
この映画は途中から席を立てなかった。
高校生のときに調べものをしていて行き当たり、
以来ずっと観てみたいと思っていた作品。
でもまさか、これで大泣きするとは思ってもみなかった。
途中途中にもじわりとくるシーンはあったけれど、
クライマックスにかけて全方向から
一気に収束に向かう流れがヤb……もとい、心を持っていかれる。
何がそんなに琴線に触れたのかは判らない。
いや、分析すれば判りそうな気もするが、
させないでください。恥ずかしいから。
疲れていたということにしておこう。
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なお、通しで観るときは、あらかじめ
後半に入ってから煽る酒を準備しておいたほうがいい。
高級品ではだめだ。安物の白ワインをぜひ。
少し甘ったるいくらいでいい。
せめて、お酒くらいは。-
「心を持っていかれる。」
天才に心を奪われつつ、嫉妬する男の哀れさがたまらない。。。「心を持っていかれる。」
天才に心を奪われつつ、嫉妬する男の哀れさがたまらない。。。2013/04/08
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オリジナル版は2度ほど観ましたが、今回初めてディレクターズカット版をスクリーンで鑑賞。戯曲を翻案したよくできた筋立て、素晴らしい美術・衣装、そしてモーツァルトの名曲の数々に、180分惹き込まれました。贅沢に当時の様子を再現した中で聴く音楽に、ヨーロッパ文化の伝統の重み・力を感じさせられました。
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初めて観たのは小学生の頃だったか...中学生だったか。当時の印象としては、えらくサリエリに感情移入してモーツァルトは嫌いだった。ところが。27歳になって。このディレクターズカット版を観たら印象は180度変わってしまった。モーツァルトの最期はとても心に響きました。天才には天才の苦悩がある、それを他人に見せるか見せないか...。長時間の映画ですが、アマデウスの世界に引き込まれました。寝る前に観たのですが、音楽が頭から離れずしばらく鳴り響いていた。月日が経ってから再度観た作品の中でも、こんなに感想の変化があったものはなかった。本当に名作!!【2007/04】
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【勧められて観た映画】
天才と凡人の対比、及びその理解の物語、と聞いて観てみたが、「凡人がついに天才を理解する」という感じ、和解に至る様子はあまり感じられなかった。
サリエリは対比される存在や、モーツァルトのバディというよりは、あくまでモーツァルトを紹介するための語り部という印象。
サリエリについてもう少し描いてほしかったかな。
サリエリがモーツァルトの譜面を見て、その完全性に震える様子はよく描かれていた。
しかし他の人が理解しなかったのか、そうではなくやはり天才性が理解されていたのか、よくわからなかった。おそらく前者だと思うが、そうであれば描写が弱い(とはいえ天才だったことは確かなので、そうあからさまにも描けなかったのだろうけど)。
最後に別途でサリエリが筆記する様子は素晴らしかった。
サリエリの煮え切らない感じ、妨害はするんだけどもしきれなくて結局力になってしまう感じ、嫌いではない。
モーツァルトのことはよく知らなかったので、ああいうキャラクターとは知らず意外だったが、その後Wikipediaで調べたところ、それなりに描写されていたようだ。
ステレオタイプの放蕩家ではなく、あくまで妻に愛情を注ぎつつも、無邪気な天才がゆえに身を滅ぼしてしまう様子は、見ていてスリリングでもあった。
マリー・アントワネットの時代、18世紀の王侯貴族社会のディテールを観る上でも面白かった。
クラシック音楽が好きだとさらに楽しめたのかもしれない。
EOF -
請求記号:13D219(館内視聴のみ)
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手元に置いておきたDVDの一作。映画本編の他に、メーキングのDVDも収録されている。撮影地となった現在のチェコはプラハは、1984年当時、まだ共産圏のチェコスロバキア時代のこと。撮影秘話、当時の秘密警察や盗聴器の話なども、非常に興味深い。
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あくまでもフィクションですが、実際にサリエリかモーツァルトを殺すとなると、動機としてはこの映画で描かれている理由以外に無いのではと思える程、納得してしまいます。