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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988101099184
感想・レビュー・書評
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吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とした映画5連作のうちの4作目。吉岡清十郎を倒してから、タイトルの一乗寺の決斗まで。ラストのモノクロ演出は、剣豪武蔵を英雄視しないという作り手の意図でしょうか。象徴的です。82点。
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[1964年日本映画、TV録画鑑賞]
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前作同様に凄まじいグループ感とスピード感で、物語は進み圧倒されたまま一気に魅せられていく。
特にすばらしいのは、クライマックスの「下り松」のラス殺陣。
直前のシーンで、お通の絹かずきが風に舞うピンクの印象を残し、作品は白黒へと移行する。
これは実際の夜明け前の撮影においては色が出にくいということがあるにせよ、それを逆手にとって決斗のシークエンスを全て白黒で押し切っていく。
そして、決斗が終わり、イメージショット的に、森の中、目に眩しい真っ赤に染まったシダ植物の中、逃げてきて傷だらけで横たわる武蔵のフルショットでカラーに戻るのだ。もうこれだけでも、充分お金はらう価値あります。
おまけ。「下り松」の霧に包まれたロングショットはすごくてCGなんてない時代にどうしたのかと思っていたら、撮影時に突然霧が降りてきて、内田監督が「回せ!!」と叫んで撮影したらしい。
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