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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4933364656063
感想・レビュー・書評
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なにがいいってBGMがいい!
脱獄が成功したときに流れる
ピーヒョロヒョロという笛の音色が
時代を感じさせますね。
毎日少しずつ手錠に味噌汁をかけ
鉄を錆びさせ、腐らせて脱獄、
という長期計画を練る緒方拳は
知性とガッツに富んでいて、
わたしの好みのタイプだと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男は、内面を語らない。語る言葉を持たないから。男は、ただひたすら出ていく。監獄から。社会から。そしてまた捕まる。もはや逃げきれる場所はないから。男は唄う。凍えて吐く息のように唄う。それだけで、人間の尊厳、人間の意思がそこから噴き出ているのがわかる。男は獣でないとわかる。そして男は、はじめて人に会いにいくために出ていく。いまや黙々と真面目に社会で生きていく男(正月に招かれ、はにかむ笑顔!)のうえにはそれでもいつも吹雪の日輪がある。ドラマとはかくあるべし。
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