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- / ISBN・EAN: 4935228997664
感想・レビュー・書評
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黒沢清監督。オダギリ・ジョー映画初主演作。
毒クラゲ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<u><b>アカルイミライ</b></u>
『黒沢清監督×オダジョー&浅野忠信×"アカルイミライ"』
で明るい話な訳がない。
全体を通して暗い映画。だけど、その分日常のちょっとした些細な幸せが、
そのコントラストではっきりと視聴者に訴えかける。
人間の狂気と優しさが全部詰まっている様なそんな映画。
最終的には、ほっこりさせてくれるところが素晴らしい。
<blockquote><b>【内容紹介】 -Amazonより-</b>
『CURE』『回路』など国際的評価の高い黒沢清監督が、世代間による対立や現代社会に対する価値観の相違などを巧みにとらえた作品。おしぼり工場で働く雄二(オダギリジョー)と守(浅野忠信)。ある日守は社長夫婦を殺害し、やがて刑務所内で自殺。一方雄二は、音信不通だったという守の父・真一郎(藤竜也)と一緒に暮らすようになり、いつしか不思議な関係が築かれていく…。
守が飼っていたクラゲが、本作の中では象徴的に扱われ、手詰まりの社会という枠の内と外の関係性や自由性をも示唆しながら、不思議と未来を明るくしていくかのようでもあり、そこがユニークな点。三世代の男優たちの魅力もすこぶる生かされているのがいい。(的田也寸志) </blockquote> -
*浅野忠信はキリストみたいだった。
*おっさんは「許す」と言いつつ自分が一番許されていた。
*『時計じかけのオレンジ』みたいな若者グループ、えげつない暴力に走りそうでいて走らないのがとても新鮮だった。 -
〜2015
2020/06/28 -
クラゲ、クラゲ・・・
自分の思い通りにいかないとすぐにキレて、やりたいほうだい…
まじめに生きている人が傷つく。
こんな話には共感できない。 -
公開時振りに再鑑賞(´゚ω゚)松山ケンイチ視点だったのにちょうどマモルさんと同い年となり、動揺している•••!iMacイカしてるぜ!
初見は気が付かなかったが、極めてホモホモしい。衣装も合間ってたいへん結構!
あと、マモルさんの部屋の影響をとても感じる。相変わらず好きで戻ってきたな、と思う
“こいつ全然反応しないね
まぁそういう奴だよ
お前そいつと気が合うと思うよ”
これはどうなの?w -
微妙な映画。
思いつきをそのまま映像にし過ぎでは?
大人に対して毒を持ったクラゲ達も、真水という社会に徐々に慣れていき、だけどやっぱり海という自分たちの世界、時代に帰っていく。
ゴーサインは出ている。
まだ見えないアカルイミライに「行け」 -
2002年 日本
監督:黒沢清
出演:オダギリジョー/浅野忠信/藤竜也/りょう/加瀬亮/松山ケンイチ
友達がシネアミューズのタダ券あるから行こうと誘ってくれたので『Jam Films』はもう観ちゃったからじゃあ『アカルイミライ』で、ということで観てきました。前評判もそこそこ良いみたいだったし、タイトルどおりのアカルイ映画を期待してたのですが。う~ん…率直にいって、なんかいまいちよくわからなかった(汗)
個々の役者さんはすごい良いんですよ。浅野忠信は、例によってひょうひょうとした存在感で、主人公の兄貴分の掴み所のないキャラを演じていたし、オダギリジョーも、どこまでいっても駄目なだけのどうしようもない主人公を、でもどこか憎めない人間として自然に演じていたし、藤竜也にいたっては「おっさん、味出しすぎ」ってくらいだったんだけど…。だから役者じゃなくて、脚本と演出の問題だと思うんですけど…いやこちらの理解力が足りないだけかもしれないですけどね(苦笑)
結局、どうしてあんなに主人公に「待て」と「行け」のサインを教えようとした浅野忠信の有田が、発作のように人を殺して、そして、主人公を護るためにしたと思われるその覚悟のはずの行為で逮捕されたあとで、なぜ今更のように死に怯えたりし始めるのか、ぜんぜん理解できなかった(あげく、突然幽霊になって出てきたりもするし)。
いつか来るはずの漠然とした未来ではなく、目の前の現実を見ろというメッセージを、彼は伝えようとしていたのだと一応解釈したのですが、それを受け止める側の二人の言動がどうも不一致というか、メッセージの内容と矛盾していたりして、「くらげ」が何を象徴していたのかも結局、どんどんわからなくなってく一方でした。ラストシーンも、結局何がどうなったのかわからなかったし…。
オダギリジョーがオヤジに泣きついて、藤竜也が「俺が君達を全部許す」というシーンはちょっと泣けました。エンディングのバックホーンの曲も良かった。でもやっぱり、あんまりわからない映画でした。この監督は『人間合格』と『CURE』は見たんですが、今回のがいちばんイマイチだった…。
(2003.02.27) -
登場人物がほとんど男性で、異性の私には理解しづらい部分も少なくなかった。
でもその荒っぽさを表現した映像効果の中で、美しく光を放ちながら泳ぐ猛毒クラゲの存在だけがどこか異質で、それを大きな存在としている男たちに感動した。 -
もしも死者が自分に向けてエールを送ってくれているとわかったら、責任を持って生きなければならない義務が生じるだろう。生きることは義務ということだが、主人公にそれを伝えるために男は二人の人間を殺し自殺してしまった。要するに矛盾しているように見えるのだが、彼はたんに友達思いで、その真心は疑えない。要するに彼は矛盾しているが、自己矛盾していないのである。だからこの映画を最後までみて、彼の行為が有効な選択だったことがわかっても、それほど驚きではない。