暗くなるまで待って [DVD]

監督 : テレンス・ヤング 
出演 : オードリー・ヘップバーン  アラン・アーキン  リチャード・クレンナ 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.74
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135542960

感想・レビュー・書評

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  •  珍しく,最後までドキドキして見てしまったじゃないか! オードリー・ヘップバーンが,こういう映画に出ているなんて知らなかった。NHKプレミアムシネマはいい映画を見せてくれますねえ。
     視力を失った女性(ヘップバーン)だからこその,聴覚や臭覚,触覚の鋭さが,とても印象的だった。見えていないけれども,感じている…。同じアパートに済む少女の存在もいい味出しているし。
     3人の男性知能犯と盲目の女性の知恵比べが見物です。

    《NHKプレミアムシネマ》の解説を転載
     オードリー・ヘプバーン主演。閉ざされたアパートの部屋で繰り広げられる傑作サスペンス。空港で謎の女性から人形を預かったサムは、目の不自由な妻スージーの待つアパートに持ち帰る。ところが人形には麻薬が隠されており、サムの留守中、人形を狙う3人の男が、たった一人のスージーのもとへやってくる…。「ダイヤルMを廻せ!」のフレデリック・ノットの舞台劇を映画化したのは「007」シリーズのテレンス・ヤング。

  •  盲人の女性の家に隠されてるらしい「特別な人形」を手に入れるため、悪人が入れ替り立ち替りやってくる。刑事に化けて家宅捜索したり、夫の友人に化けてみたり。刑事じゃないことに気づいた女性が部屋中の電気を消すところとか、ぞくぞくしたなー。
     乙一の「暗いところで待ち合わせ」は、これにインスピレーション受けて書かれたのかな。オードリー・ヘップバーン細くてかわいかった。

  • 分析は箱の中のモンスター

    オードリー・ヘップバーンの演技力が光る作品。導入のカットワークとか音楽とかが刑事コロンボの初期の作品と似ている気がする。(ヘンリーマンシーニ?)

     どっちかというともっさり系の服が多いけど、それでもオードリー・ヘップバーンは結構綺麗。

  • 盲目女性が犯罪に巻き込まれる物語。
    スリルがあった。

  • 若く美しい盲目の主婦スージー・ヘンドリックス。いつものように夫を送り出して、居心地の良い安全なアパートの一室に一人 と彼女は思っていた。しかし、どこかおかしい。椅子が決まった場所になかったり、何か気配を感じる。彼女は急に恐くなった。が、恐怖はまだはじまったばかりだった・・・。

  • 先日、NHK BSプレミアムで放映していた『暗くなるまで待って(原題:Wait Until Dark)/1967』を観ました。

    -----story-------------
    夫の「サム(ジンバリスト・Jr)」が見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。
    ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー「ロート(アーキン)」は、「マイク(クレンナ)」と「カルリーノ(ウェストン)」の二人と共に「サム」のアパートで人形を探すが見つからない。
    そこで、妻の「スージー(ヘプバーン)」が盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ事に……。

    『ダイヤルMを廻せ!』でも知られる「F・ノット」の大ヒット舞台劇を、魅力あるキャストと、サスペンスフルな演出で映画化した傑作スリラー。
    ほとんどアパートの一室だけで展開される物語は技巧の限りを尽くしており、入れ替わり立ち替わり現れる3人の“芝居”と、それを盲目の主人公がいかに見抜くかがドラマを盛り上げる。
    思いがけない恐怖に襲われる主人公を「ヘプバーン」が熱演、「アーキン」の特異なキャラクターも良い。
    -----------------------

    写真家の「サム」は、降り立った空港のロビーで、見知らぬ女から一体の人形を預けられた… 「サム」は不審に思うも、とりあえずその人形をNYのアパートまで持ち帰る、、、

    しかし実は、その人形にはヘロインが隠されており、見知らぬ女「リサ」は犯罪グループからそれを奪って逃走していたのだ… 人形を血眼になって探していた犯罪グループの「マイク」、「カルリーノ」、「ロート」の3人組は、「サム」のアパートを突き止める。

    しかし「サム」は外出中であり、アパートの部屋には「サム」の盲目の妻「スージー」がいた… 3人は芝居を打ち、「スージー」から人形の在りかを聞き出そうとするが、彼女自身も知らないという、、、

    「スージー」は目は見えないが、次々に現れる奇妙な訪問客やアパート内の不穏な空気に、ただならぬ状況であることに気付き始める… しかしそれは、これから訪れる恐怖と、3人組との死闘のはじまりに過ぎなかった。


    「オードリー・ヘプバーン」演じる、盲目の妻「スージー」と、ヘロインを取り戻そうとする3人の悪党との戦い… アパートの一室で演じられる、サスペンスフルなスリラーでしたね、、、

    「スージー」が部屋の照明を全て破壊し、暗闇となったアパートの一室… 力関係が均衡となり、お互いが見えない状態で「ロート」と争うシーンは緊迫感が高まり、印象的なシーンでしたねー 驚かされるシーンも含め、真っ暗闇を映し出すという演出も良かった。

    あと、オープニングのクレジットタイトルもお洒落でしたねー 印象に残る作品でしたね。

    -----staff/cast-------------
    監督:テレンス・ヤング
    製作:メル・ファーラー
    原作:フレデリック・ノット
    脚本:ロバート・ハワード・カリントン
       ジェーン=ハワード・カリントン
    撮影:チャールズ・ラング
    音楽:ヘンリー・マンシーニ
    出演:
     オードリー・ヘプバーン スージー
     アラン・アーキン ロート
     リチャード・クレンナ マイク
     エフレム・ジンバリスト・Jr サム
     サマンサ・ジョーンズ リザ
     ジャック・ウェストン カルリーノ

  • ラストの暗闇でのシーンが圧巻。画面が真っ黒なのに緊張感がいっぱい。詐欺師なのにどこか人間味のある二人に比べ、アラン・アーキンが演じるハリー・ロートが冷酷で、怖い。

  • 麻薬移送犯罪に巻き込まれた盲人の女性をヘプバーンが演じる。
    彼女の演技より、すべて美貌が凌駕してしまう皮肉について、私もフィルターがあると思う。年を経て、いろんな役を挑戦するヘプバーンの意欲を感じたが、どうしてもちょっとヒステリックな演技をするところ、蓮葉に見えてしまう。
    彼女の手伝いにくる少女グロリアがいい仕事します。
    映画上でも美貌である彼女に、魅力的な写真家の男性が、彼女が視力を失った後に助け知り合ったという設定はロマンチックですが、男は女を所詮見目で選ぶ皮肉を感じた。オードリーは設定上男の顔をこれっぽっちも知らないのにね。
    といった障害者と健常人の差別を描く映画ではありませんし、また全盲となった人が鍛えられる聴覚能力については、フィクションノンフィクション関わらずこの映画を参照してほしい。

  •  元祖盲目ホラー。
     目が見えない女性の部屋に、何人もの男が知人や警察になりすましながら入り込んでくるという、実際にあり得そうな、共感して初めてじわじわと迫り来る恐怖を描こうとしています。
     この年代のホラー映画は、構図などの撮り方や音楽のような派手な演出よりも、脚本で見せる劇要素が強いので、今のホラーに慣れているとあまり恐怖は感じません。例えるならば、現在のホラーが強く「画面の前」の視聴者を意識した一人称感覚なら、昔のホラー映画はストーリーを眺める「傍観者的」な視聴者を意識した三人称感覚。
     それでもやはり、ペプバーン演じる盲目女性スージーが、この家に出入りする全員が強盗であることを知った瞬間の、息を呑むような絶望感と恐怖感は、彼女の聡明さや努力を見て好きになっている分だけこちらにも伝わってきます。傍観者であるはずなのに、信頼していたはずのマイクですら、自分の命を狙う人間だと知って、背筋がスッと寒くなるのです。懐にナイフを突きつける男を招き入れているのです。
     こうした、少女が人形を抱えて部屋に入ってくる『転』にあたるシーンからが面白くなってきます。
     盲目の強みを生かして部屋の電球を全て割り、マッチを持つ男には、敵が用意したガソリンを敢えてかけて封印するところなど、痺れます。……ん?でもガソリンは揮発性が高いので、部屋中に撒き散らされた中でマッチを何度も擦って床に捨ててたら、芯の熱でも燃えそうなものですが(笑)
     しかしやはり昔の映画なので、女性主人公であるスージーはその策破れて逃げ惑う姿に一転…スッキリしない…ここからでしょ!盲目を全然活かせてないよ!ここから策士として輝く瞬間でしょう!と消化不良を起こしてしまうので、普通の映画になってしまいました。
     なぜ70年あたりまでの昔の名作と呼ばれるものは途中まで面白いのに、ラストが投げ捨てるような杜撰なものが多いのでしょう…?
     とここで愚痴を言っても仕方ないですね。また新しい盲目主人公ホラーを見てみたいものです。

  • なるほど、主人公を盲目にするだけでサスペンスは大きく増すわけですが、犯人側の会話や足音で不自然さに気づいたり、主人公が圧倒的に不利な状況で部屋を灯りを消すだけで攻守が入れ替わったりと、なるほど!と思わせます。近所の世話焼き少女だけが助けてくれるという設定もよし。

    惜しむらくは、ただヘロインの入ったぬいぐるみを奪うというだけで、ここまで芝居仕立ての犯行計画を立てるかねぇという不自然さ。結果的には犯人の自爆以外の何物でもなかった…。

    いずれにせよ、ちょっと前に話題になった「見えない目撃者」が本作を下敷きにしていたことがよく理解できましたし、一見の価値のある名作サスペンスでした。

    BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。

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