パンチドランク・ラブ DTSコレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ポール・トーマス・アンダーソン 
出演 : アダム・サンドラー  エミリー・ワトソン 
  • ポニーキャニオン
3.16
  • (31)
  • (46)
  • (118)
  • (45)
  • (11)
本棚登録 : 406
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013649606

感想・レビュー・書評

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  • ~☆~ バリーの会社のスッポンが欲しい ~☆~

    この作品は面白い

    冒頭、優雅に安ワイン呑みながら観ていたら
    もの凄い轟音と共に車が横転するシーンに
    不意を喰いビクついてワインをぶちまけてしまった
    ったくなんて作品だ!と、ちょっとキレてしまった。

    キレるといえば、
    キレっキレの男は嫌いだが
    遠くから見ている分には超ウケルし面白いから好きだ

    キレるといえば、
    マイケル・ダグラスの「フォーリング・ダウン」
    これがキレる男の代表作で大好きだ

    それにしても姉妹ばかりに取り囲まれ育った長男って
    ストレスでおかしくなちゃうんだろうなぁ、お気の毒だゎ

    この作品で好きなシーンは
    バリーとリナがデートするレストランのシーン
    リナに図星をつかれトイレに駆け込んでトイレを破壊

    そして、2人の愛情表現が過激で笑えた

    P・T・A作品は
    「マグノリア」で・・・え?
    「ザ・マスター 」で・・・おっ!
    「パンチドランク・ラブ」で・・・いいじゃん
    と、なった。

    あのピアノってかオルガンの意味するところは?

    冒頭、道路に置き去りにされたピアノをバリーは持ち帰る
    壊れているのかあちこちまさぐるバリー
    いじくっている内に音が出るようになる
    リナにそのピアノで演奏会をしたいと言っている
    わざわざピアノを抱えてリナにプロポーズ

    ピアノはバリーの分身か?お守りか?

    それよりブルーのスーツの方が気になった。

    そうそう
    マイレージ貯めてますか?

  • やっぱりよかったなぁ、P・T・A。
    何かいいんだなぁ。

    独特の空気とテンポがほとばしる映画。
    この映画のストーリーを言葉で説明したら他愛もないものでしょう。
    それだけ映像が語ってる部分が多い映画なのだと思います。
    まさにこの部分が私がこの監督の作品に心酔するところです。

    バリーの7人の姉。
    彼女達にことあるごとに虐げられた今までの人生。
    反抗しようにも多勢に無勢・・・。
    彼の軽視できない積年の鬱屈としたものが彼をキレさせる。
    こっそり相談しても結局姉さんに筒抜け。
    思い余ってセクシー電話サービスを相談相手にしようとする。
    そんな怪しいサービスするヤツラをそんなに信用しちゃ・・・・。
    純粋というか世間知らずというか、案の定カモにされる、が・・・

    割れ鍋に綴じ蓋。

    どんな人にもぴったり合う相手があるもの。
    その人がいるだけで勇気が湧いてきて
    正しい選択が出来るようになってちょっと成長もしちゃう。
    恋の良心的副作用。

    短めでサクッと観られるラブコメですが決してP・T・A入門編ではないですね。
    もちろん、さすがP・T・Aと思える秀作ですが。

    オルガンって何か意味あるのかなぁ
    最初と最後にも出てくるし
    病院から独りで帰してしまった彼女に謝りに行くときにも
    えっちらおっちら部屋の前まで運んでいったけど特に使わないし・・・
    ふふふ、面白いねぇ。(笑)

    あぁこの監督の作品が好きだなぁ!って思えるのが嬉しい。

  • なんだかよくわからん映画だったなぁ。

    主人公の行動が謎だし、やってる仕事も謎。これが徐々に明らかになっていくのかと思いきや、ストーリーはひたすら迷走。

    逆光シルエットを多用したイメージは面白いとは思いましたが、全体的なオフビートな感じが肌に合いませんでした。

  • ピュアすぎるバリーが感じている世の中のへの違和感・生きづらさが、建物から見た外がハレーションして何も見えないくらい強い明暗のコントラスト、突発的な自動車事故やフォークリフトの事故で何かとびっくりさせられるシーン、せわしなく不安定なリズムの会話劇などで表現され、これらによって終始不穏な空気を味わう事になるけれど、それは単にラブロマンスにサスペンス的味付けをするという事ではなく、世の中に生きづらさを抱えるバリーがそのように世界を感じていて、それを僕らは見せられているんじゃないかと思った。

    主人公の孤独さは、冒広い空間にポツンとあるデスクに座り、食品会社のキャンペーンに関する若干神経質な確認を電話窓口にしていて、しかもそれが夜明け時という、この冒頭のシーンからめちゃくちゃに感じられる。しかも自分の悩みを打ち明けられる相手はおらずQ2ダイヤルに電話してしまうなんて悲しすぎる。

    でも、きっとバリーはそんな自分の人生をやっぱり変えていきたいんだろうな、と思った。同僚(セリフ少ないけどいつもバリーを気遣ってそうないいやつ)のセリフからスーツを最近着始めているとのことで、何か心機一転しようとしているみたいだし、Q2ダイヤル相手に自身の事業をもっと拡大して稼いでいきたいって力んで伝えている。(ただ、力んで伝えているこの様子も、何かとってつけたというか、直前で読んだ自己啓発本の影響でハイテンションで話しているような板についていない感じがしないでもなかったけど。。これは穿った見方ななんだろうか。)

    世の中とのどうしようもないズレを抱える主人公が、女性と出会って彼女を追いかけて居場所を見つけていく中で、バリーにすごく感情移入できるわけではないんだけど、気づくとバリーをチャーミングに感じ、応援している自分がいる。

    バリーの突発的な暴力衝動は、やっぱり孤独や世間とのずれが抑えきれずに吹き出してしまっているという事なのだろうか。ただ、後半のハワイからヒロインの居所を姉に電話で確認するシーンの罵詈雑言は、それだけではなくて、ヒロインへに会いたいという強い気持ちが加えられる事で、これまで姉に抱え続けていたフラストレーションを爆発させて、過去の自身からの脱皮を図れたシーンのように見えた。それはすごく歪なんだけど、普通はそんな感じで他人から見たら笑っちゃうような事なのかもしれない。

    ちなみに、漂白されたような白いスーパーマーケットのシーンは、だいぶ昔のRadioheadのFakePlasticTreeのPVのようで「おぉ」と思った。この後PTAの映画音楽はRadioheadのギターが担当していく事になるけど、きっと関係ないんでしょう。。

  • さえない男をめぐる出来事を描いているようで、夢か現か分からなくなる映像の連続だ。

    男は青い服を着て、女は赤い服を着ている。事故が何度か起きるが、男は気をとめない。宅配の車が楽器をおろして走り去る。男が扱っている商品は「ツマリトール」。女の住むマンションはExitの表示だらけ。スーパーマーケットでは男の背景に常に赤い服を着た女性がいる。犯罪者は家具屋を営んでいる。などなど

    男と一緒に観客も巻き込まれていく。そして一生に一度の恋に落ちていく男を観客は見送る。

  • 色んなものの継ぎ接ぎで綺麗に流れるけど、表題の一目惚れをはじめ、疑問が尽きず、それっぽいだけのこけおどしという印象を受けた。

  •  うるせぇ! 黙ってろ!
     小さな会社の経営者バリー・イーガンと出張の多いリナ・レーガンとの恋愛を描いたロマンティック・コメディ映画。
     ウィキペディアにはコメディと書いてあったが全然面白くなかった。米サイトBuzzfeedが選んだ「25歳になるまでに見るべき映画25本」の中の一本なので見たが、つまらなかった。

     あらすじ
     小さな会社の経営者バリー・イーガンは七人の姉を持つ短気な青年。つい先日、ヘルシー食品のマイレージキャンペーンで、小額のプリンを買えば差額で得できることに気づく。
     バリーは姉のホームパーティに呼ばれていたが、小煩く過干渉な姉たちの一方通行の申し出に辟易としていた。いつまでも自分を子ども扱いし昔話を笑い話にして蒸し返す姉たちに、バリーの怒りは頂点に達し、姉宅のガラス戸を割りまくってしまう。歯科医である義兄に精神科医の紹介を懇願するも、尻に敷かれているのか姉にばらさないという男の約束すら護れない。落ち込んだバリーは気の迷いでテレホンサービスを利用するが、悪徳サービスに引っかかり恐喝を受けてしまう。姉の紹介で出会ったリナ・レーガンと良い雰囲気になるも、帰宅後に略取され悪徳サービスの雇われた暴漢によって500ドルを強奪されてしまう。高飛びのため更に多くのプリンを買い占めていくバリー。だが頼りにしていたマイレージキャンペーンも二ヶ月経たなければポイントにならないことを知り、窮地に追いつめられる。だがバリーは思い切ってリナの出張先であるハワイへと足を運ぶ。ハワイで結ばれた二人だったが、帰宅した際、再び暴漢に襲われる。リナを傷つけられたバリーは激昂し、暴漢たちをバールのようなもので殴打し昏倒させる。
     リナを病院に運んだ後、二度とリナを傷つけるようなことがないよう、バリーは悪徳サービスのボスの経営するマットレス店に乗り込み、正面から手を引くよう話をつける。リナの家に着いたバリーは、二ヵ月後手に入るマイレージポイントで、リナの出張先へどこまでも着いていくことを誓うのだった。

     褒めるところが特にない。序盤のストーリーの退屈さが特に酷かった。更にコメディという割には笑える箇所が非常に少ない。ユーモアのセンスもなく、ジョークの類も少ない。姉の暴君振りがやけにリアルでうっとおしい。総合的に見て毒にも薬にもならないつまらない映画だった。

    キャラクター:☆
    ストーリー :☆
    世界観   :☆☆
    テーマ   :☆☆☆
    映像    :☆☆☆
    台詞    :☆

  • アダム・サンドラーとエミリー・ワトソン主演で描く刺激的でピュアな異色ラブ・ストーリー。精神面で問題を抱える主人公が、初めて自分を好きになってくれる女性と出会い、彼女の優しさに見守られて不器用ながらも愛を成就させていく。監督はポール・トーマス・アンダーソン。2002年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。

  • 空間や映像の魅せ方の妙はいつものポール・トーマス・アンダーソンだけど、普段の大作とは異なるあっさりめの恋愛映画。肝心の恋愛要素については小首をかしげたくなる内容だが、細かいことは気にしない。フィリップ・シーモア・ホフマン、今回はバリバリの悪役だけどあんま出番なかったね。というか、バリーが家族に自尊心をべこべこに凹まされた挙句、挙動不審な態度が身に沁みついて突如ブチ切ちゃうキャラクターに過去の自分がフラッシュバックし過ぎて楽しむどころじゃなかったというのが本音だけど。踏み潰されてたんだよなぁあの頃の自分も

  • 個人的には史上ベスト10に入る傑作です。アダム・サンドラーやフィリップ・シーモア・ホフマン(黙れ黙れ黙れ!)たちの名演技もさることながら、その間に挿入される姉たちの逸話(ことにハワイでの電話のやりとり)はぐっときてしまいます。もちろん、ハラハラどきどきするという点では心臓によくないのかもですが、私はハートをわしづかみにされてしまいました。

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