海の上のピアニスト [DVD]

監督 : ジュゼッペ・トルナトーレ 
出演 : ティム・ロス  ブルート・テイラー・ヴィンス  メラニー・ティエリー 
  • パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
3.81
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本棚登録 : 653
感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113200103

感想・レビュー・書評

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  • ☆~僕の名前は、1900(=ナインティーン・ハンドレッド)~☆

    観終わってからジワジワと哀しみが湧いてくる作品です。

    豪華客船内で産みおとされ、
    段ボールに入れられて置き去りにされた赤ん坊・・・

    発見した黒人機関師につけられた名前は”1900”
    国籍も、故郷も、両親も、身分のない赤ん坊・・・

    1900は成人になっても船から離れられない。

    船の老朽化で爆破処理となるが、1900は自らこの船と
    運命共同体となるってお話です。

    なにが悲しいって、1900は己の運命に対し恨みごとひとつ言わないんです。

    爆破前に1900はジョークを言うのですが、
    悲しくって笑えませんでした。

  • 感動の名作、と聞いてヒューマンドラマ的なものを想像していたせいか
    正直言えば理解出来ないことが多すぎて納得がいかなかった。
    やはりタイトルが『海の上のピアニスト』なせいだろうか。
    『The legend of 1990』の英語タイトルの方が合っているように思う。

    感性は兎も角ピアノの技巧についても天性のものなのか
    特に晩年どんどん物がなくなっていく船内でどうやって生活していたのか
    そうしたことについてきちんと語られることはない。
    ドラマというよりお伽話、絵本のような話として観る分には
    面白く感じるシーンもあった。
    揺れる船の中でわざとピアノのストッパーを外し
    ピアノを弾きながらコーヒーカップのようにくるくる部屋を回るのは
    見ていて楽しそうだし素敵だと思った。
    1990が船を降りようとし、逡巡し、やめるシーンも
    一枚の絵が続いているようで美しかった。

    ただ、彼の決断とそれに対するマックスは
    どうしても納得が行かなかった。
    1990が言っていることはわかる。
    ただそれでも、引きずってでも降ろすべきではなかったか。
    別の船の働き口を見つけてやればいい。
    勿論そんな終わり方はロマンティックではないだろうが。

    イタリアで公開されたオリジナル版では、
    160分と通常版より40分も長い。カットされたシーンの中に
    マックスと爆破寸前のヴァージニアン号の中で再会し
    「これまでどうしていたんだ?」と問われた時の1900が
    答えるシーンが含まれている。
    通常版では戦争中もピアノを弾いていたと答えるのみだが
    オリジナル版ではヴァージニアン号が病院船となり
    収容された負傷兵のために弾いていたというくだりがあるという。
    それがあるとないとでは、彼がどう感じ、どう思い
    生きることや死ぬこと、天国のことを考えたかが伝わってこず
    大違いであると思う。
    オリジナル版のこの話を聞いて、少しラストに納得もいったが
    如何せん微妙で残念に感じる物語だった。

  • 楽器店にトランペットを売りに来た男が弾いた曲を聴き、男の話から1900という名前のピアニストのレコードだと店主は知る。
    そのピアニストは船で生まれ、置き去りにされ、石炭夫に拾われ船で育ち、その葬式で聞き、ピアノにとりつかれる。
    彼は天才的なピアニストで、ジャズの発明で知られるジュリーと対決して勝ったり...だけど、少女に恋した時一度船を下りようとしたが降りられなかった。レコードの入手先を知り、男は爆破解体寸前のヴァージニア号に再会する。中に彼がいるはず...というお話。
    ピアノが素晴らしく、トーキー映画の曲みたいなのからジャズ、即興曲に心躍る。
    1900が船を降りられない理由は、私が一生船で過ごすことなど恐怖でしかないと感じるのと同じなのかもしれない。どうやってあの船の中で生き延びてたのかとかつっこみどころはひとまずおいて、変わった人生だけれど、いい物語をつむぐ人生だと思った。

  • ピュアハートすぎる・・・
    海の上でだけ存在できる存在だからこそ、彼の音楽と物語は美しいのか。

  • 6年ぶりに観た、やっぱり好きだった。
    小学生の頃家族で映画館に行ってこの映画を観て、終わったとき全身痺れて立ち上がれなくなった、そのくらいの衝撃をもたらした映画でした。

    いっぱいいろんなものを観たり
    いっぱいいろんなところに行ったり
    どんなに世界を見たつもりになっても違う
    ここにいてもわかることがある
    あなたと出会ってわかったことがある

    親友をもつこと
    音楽をすること
    鍵盤のなかだけで生きた人のお話。

    エンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。
    一番好きなのはthe Crisis、なんて美しい和音!

  • まさかの爆発オチ
    時々戦場のピアニストと被る

  • ティム・ロスGood! Eモリコーネ最高! でも…。うーん、いい映画なんだけど…。期待しすぎたのかなあ。ピアノのシーンで最盛り上がりが対決っていうのもちょっといただけないなあ。いい映画なんだけどなあ。

  • 何度見ても、沁み渡る。
    DVD購入後、事あるごとに
    棚から引っ張り出す、1900。

  • THE LEGEND OF 1900
    1999年 イタリア+アメリカ
    監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
    出演:ティム・ロス

    航海中の豪華客船のピアノの上に捨てられていた赤ん坊「1900 (ナインティーン・ハンドレッド)」は、やがて船の上で成長し独学でピアノの名手となる。船から降りたことのないピアニストの物語。ファンタスティックな設定とティム・ロスの演技は良かったけど、世間が大騒ぎするほどには感動しなかったかなあ。

    (2000/3/10)渋谷ジョイシネマ

  • 1900の最期でいつも泣いてしまう。
    船を去る友人を何度も呼び止めておどける場面と、
    最期の瞬間に自分の両手を見下ろす場面がいちばん印象的。

    もう海の上に浮いていなくても、彼にとっては船とピアノが世界のすべてで、その厚い壁を壊して外の世界に出ていける何かを見つけられればよかったのに。

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著者プロフィール

映画監督・脚本家。1956年、シチリア生まれ。86年、『教授と呼ばれた男』で劇場映画の監督デビュー。『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)でアカデミー賞、『明日を夢見て』(95)『海の上のピアニスト』(99)『題名のない子守唄』(2006)『鑑定士と顔のない依頼人』(2013)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞受賞。2023年1月にモリコーネとのを組んだ『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が日本公開。

「2022年 『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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