解夏 [DVD]

監督 : 磯村一路 
出演 : 大沢たかお  石田ゆり子  富司純子  林隆三  田辺誠一  古田新太  柄本明 
  • 東宝
3.39
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感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104022448

感想・レビュー・書評

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  • 2003年度の作品。原作は昔読みました。あまり記憶に残っていないので、新鮮な気分で観ました。感想として第一に長崎という街の美しさ、私の足腰では住むのは難しそうですが。それと石田ゆり子さん、素敵ですねえ。林隆三さん、懐かしい、松村達雄さんの最後の映画作品、軽やかに演じてらっしゃいますが重みがあります。大沢たかおさんが、視力を無くしていく苦悩を演じています。私が主人公なら、やっぱり自分の愛した人、愛する人。愛した街の風景を記憶に焼き付けたいでしょうね。実はベーチェット病の存在は知っていました。ちょうど、この作品が発表された頃、私の部下の女性が罹患しました。数ヶ月の入院の後、復帰してくれました。見舞いに行くつもりが本人の強い意向で行けませんでした。私が退職後は全く彼女との関わりは無くなりましたが、どうなっているのか気になります。さだまさしさんの紡ぐストーリーは曲と同様、優しさと哀しさを秘めています。いい映画でした。

  • さだ映画パート2。

    原作をしばらく前に読み深く感銘を受けてはいたのであるが、なぜだか長崎を舞台にしていたかどうかはあまり記憶に鮮明でなかった。行ったことのない街での物語はよほど感覚の優れた人しか読むだけで記憶に残ったりはしないものなのだろうか。そんな風に考えたりもする故に今年頭に長崎を駆け足ながら訪問していたこのタイミングで本作を鑑賞できたことは非情に幸運に思う。絵画の下りは原作にはなかったと記憶しているのであるが、よくできていた。

    奇しくも「眉山」の鑑賞からあまり間をおくことなくこちらも観ることになったので前者では脇役止まりであった自分にとってはまだ目新しい大沢たかおという俳優がいきなりさだ作品を通して身近になった次第。石田ゆり子嬢はあいかわらずおきれい。役どころにもぴったり来ていたような。

    配役に関してなんとも自分の中で驚きだったのが「眉山」の冒頭部を鑑賞しながら「母親役のイメージは宮本信子ではないなぁ…。とすれば誰だ?」という問への解がなかなかまとまらなかったなか、この作品を通してたどり着いた解は「そうだ、富司純子だった!」というもの。まぁ、「眉山」の鑑賞を終える頃には宮本信子の魅力にすっかりほだされてたし、本作においても富司純子の母親役はなんとも心地よかった。大沢たかおがメイキングの中で言う「立っている姿だけで…」というのに深くうなづいた次第。

    で、長崎で食べたねぎそばを宮本信子が「タンポポ」にて作っていたのがまたツボ。この三本でシンクロ無限ループが達成されたような感じ。

  • 大沢さんに石田さん本当にお二人とも大好きな俳優さんです。この作品を知った時に瞳に暗闇が訪れるという男の人をどんなふうに演じるのかと思った。難病指定のベイチェッド病により視力を失われる男性を演じた大沢さんに拍手。

    「解夏」
    https://www.youtube.com/watch?v=dalr9wt6reI

    このシーンは大好きなんですよね!

    視力を失うことを簡単に言い放ち、そうなったらそうなったらでなんてことを平気で言う人を少なくはない。僕の場合は目の見えない人の気持ちは普通の人に比べればはるかに理解できるというよりもわかるような気がする。

    この映画のふたりはこれから結婚を迎える。苦労はしてもなんとかなるかもしれない。でも、生まれてくる子供成長する子供を見ることは叶わない。

    「お前はどんな顔をしてるんだろう。一度でいいから見たかったな。

    と眼球がなく窪んだ目から亡くなる間際に流した親父の涙を思い出す。こういった病気に関する映画を見て少しでも健康にしようと思う。本来なら常にでなくてはいけないんですけどね。

    「天は二物を与えず」という言葉があるが、この人にはそんな言葉は存在しない。短編ではあったが原作に素晴らしい主題歌を歌い上げたさだまさしさん!本当に年を重ねるごとに感動をより多く与えてくれる。

    「たいせつなひと」
    https://www.youtube.com/watch?v=B5JaeT6h2V8

    「精霊流し」や「眉山」も良かったが、僕はこの作品が一番好きです。

  • 視力を失っていく恋人を健気に支える石田ゆり子の美しい心が涙を誘います・・・・・。

  • 好きなら離すな。

  • 他の「病気に侵されていく人間の苦悩」的ドラマとは、確かに一線を画する。もし今作を「視力っを失ってしまう」ことからの感動ものと捉えるなら、それはあまりにも薄っぺらく、はっきりとした質量を伴った構成(要素的には感動するが・・・)とは言えない。また、もし視力を失うことへの潔さ(前向き)に注目するのなら、今作は先程のモノよりもランクが上がるには上がるが、凡作止まり。
    私が残念に思ったのは、とにかく他の登場人物をもっと利用できたのではないか、ということだ。それが絶妙に加味されたら、より佳作になれたものを二人っきりの世界がやたら描かれ、もっと世界観を広げてみても良かったと思う。
    主題歌はなかなかいいのだが・・・。

  • また泣いちった。ったく涙もろいなぁほんと。
    この前の「ジョゼと虎と魚たち」は足が不自由で、今回の主人公の高野は視力を失う。
    俺は映画を見るときどうしても感情移入しちゃって、「自分がそこにいたら」ってすぐ考えちゃうんだけど、「もしも足の不自由な人が周りにいたとして、俺はそいつとどう接するだろ?普通に接してあげることができるかな?」「自分の好きな人がこの先視力を失うとしたら?俺はそいつの目になってやれんのか?」「じゃなくて自分が視力を失うとしたら?」…俺はきっと、この映画の主人公よりも苦しむと思う。
    でも、それは生きてく上で誰もが覚悟しておかなくちゃいけないことだよね。
    んで、自分はそばにいて欲しくても、それをお願いすることは「あなたの自由・夢をあきらめてください」「この先の(自分が味わうよりも重いかもしれない)前途多難を一緒に背負って生きてください」って言うようなもん。
    そりゃ、言いたくても言えないよ。言い出さなくちゃいけないのはわかってても言い出せないよ。なんか、自分は無力だなって思いをすごく感じた。
    それにしてもこの映画うまいなー、結夏から解夏までのだんだん苦しくなっていくさまを、すごくよく表現できてると思った。
    「精霊流し」の姉妹作になるこの作品、俺はどっちも合わせてたくさんの人に見てもらいたいと思った。

    で、俺は長崎がやっぱ好きなんだなってのを改めて感じた。
    もうナレーションとかなくても長崎の景色が出てくるだけでわかるんだよね、「あ、ここ長崎っぽい」って。
    そんだけ行ってるってのもあるけど、やっぱりあったかいとこだと思う。
    また、なんかの機会に行きたいっすね。

  • 解夏見ました。ベーチェット病のことは全く知らなかった。この映画の時代より今は医療もかなり発達してるはずだが今はどれくらいの人が治療出来るのだろうか。無知な私は解夏って言葉はただの夏の終わりか何かかと思っていたが、修行の終わりの意味があったなんで思いも知らなかった。主人公は解夏を終え目は見えなくても前向きな生き方をしてほしいなと感じた。当たり前のものがなくなるってのがいかに辛いか色々考えさせられた。

  • 陽子(石田)の愛が健気な映画。暴言吐かれても、戻って来ればまた受け容れるのは愛。うちの妻とはタイプが違う(笑)
    ただ淡々としたストーリーで、ドラマチックではなかった。

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