若草の頃 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]

監督 : ビンセント・ミネリ 
出演 : ジュディ・ガーランド  マーガレット・オブライエン  メアリー・アスター 
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135548313

感想・レビュー・書評

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  • ジュディ・ガーランド歌がうまい。しかしお父さんがかわいそうでした。生まれた土地を離れたくないというのはわからないでもないけれど

  • 当時の米国中流階級の暮らしぶりをミュージカルに仕立てた作品ですが、1903年と言えば日本では明治36年。この年、藤村操が華厳の滝で自殺、日比谷公園が開園などの出来事がありました。米国の中流は、家の作りからして日本の貴族階級のようで、国力の差は歴然としています。クリスマスの定番ソングが聞けます。

    『若草の頃』(英語: Meet Me in St. Louis,)は、1944年米ミュージカル映画。監督はヴィンセント・ミネリ、出演はジュディ・ガーランドとマーガレット・オブライエンなど。『ザ・ニューヨーカー』誌に掲載され、後に小説『5135 Kensington 』となったサリー・ベンソンによる短編小説シリーズをアーヴィング・ブレッチャーとフレッド・F・フィンクルホフが映画化。1903年から1904年、セントルイス万国博覧会を控えた時代のアメリカ、セントルイスを舞台に、中流家庭のゆったりとした4つの季節の情景を、美しいカラー映像で描写したミュージカル映画。アメリカでは公開当時、戦争の暗い世相に疲れた人々の心の琴線に触れて大ヒット。現在でもミュージカル映画の枠を超えた、不朽の名作映画の一つに数えられている。
    原題の「Meet Me in St. Louis (セントルイスで会いましょう)」は1904年セントルイス万博のテーマソングであり、その他の楽曲も1903年当時の流行歌が主に使われている。その一方でヒュー・マーティンとラルフ・ブレインによって新たに作られた3つのオリジナル曲は、いずれ劣らぬスタンダードナンバーとなった。「The boy next door 」、「The Trolley Song 」、「Have Yourself a Merry Little Christmas 」。特に「Have Yourself a Merry Little Christmas 」はクリスマスソングの定番として今なお歌い継がれている楽曲である。プロデューサーのアーサー・フリードが、映画使用曲のうち1曲を作曲し演奏もしている。
    第17回アカデミー賞では4部門のノミネートし、受賞はなかったが、本作を含めた評価でマーガレット・オブライエンがこの年のAcademy Juvenile Award(子役賞)を受賞している。興行的にも『我が道を往く』に続き1944年および1945年の全米興行成績第2位を記録。MGM社にとっても当時『風と共に去りぬ』に次ぐ高い利益をあげたヒット作となった。AFI's 100 Years of Musicalsの10位でもある。
    この作品を期に、暖かい家族を描いてアメリカ人のノスタルジーを刺激する映画がブームとなった。日本にも輸入された代表的なものに20世紀フォックス製作の『ステート・フェア』(1945)がある。MGMもジュディ・ガーランドを再度主演に起用して『懐かしき夏の頃』(1949/日本ではビデオ公開)という懐古的作品を製作している。また本作の直接的な続編として『ニューヨークで逢いましょう(Meet Me in New York)』という作品も予定されていたが、こちらは企画倒れとなった。

    ストーリー:
    万国博を翌年に控え、皆が浮き足立っているような1903年夏のセントルイス。父アロンゾ(レオン・エイムズ)、母アンナ(メアリー・アスター)とローズ(ルシル・ブレマー)、エスター、アグネス、トゥーティの4人娘と長男ロン・ジュニア(ヘンリー・H・ダニエル・ジュニア)が暮らす中流階級のスミス一家。次女エスター(ジュディ・ガーランド)は隣家に住むジョン・トゥルーイット(トム・ドレイク)を想っていたが、彼は彼女に気付かない。ウォーレン・シェフィールド(ロバート・サリー)からのプロポーズを望む長女ローズは彼からの電話を待っていたのだが、ウォーレンは相変わらず煮え切らない。
    大学進学で家を離れるロンを壮行するパーティでエスターはようやくジョンと知り合うことができ、全ての客が帰った後に2人きりになると、エスターはジョンに家中のガス灯を消す手伝いを頼み、2人はロマンチックな雰囲気になりかけたが、エスターの香水がジョンの祖母と同じで、握手の際に「女性にしては握力が強い」と語るなど、ジョンの無神経な言葉で台無しとなる。
    ハロウィンの日、トゥーティ(マーガレット・オブライエン)は怪我をして帰宅し、ジョンにやられたと語る。よく調べもせずにエスターはジョンに殴りかかり、彼を貶す。エスターが帰宅すると、実はトゥーティとアグネス(ジョーン・キャロル)が危険な悪ふざけをして警察に捕まりそうになったところをジョンに助けられたのだとトゥーティは白状する。真実を知ったエスターはすぐに隣家のジョンを訪ねて謝罪をし、2人は初めてのキスをする。
    季節が過ぎ、ようやく2人が恋人らしくなった頃、エスターの父ジョンに突然ニューヨークへの転勤話が持ち上がり、一家は引越しをすることになってしまう。一家はひどく落胆し、特にローズとエスターは恋愛、友情、学業の計画が全て台無しになることを恐れる。エスターはさらに万国博覧会に行くことができなくなることを残念がる。
    クリスマス・イヴに舞踏会が催される。エスターは、ジョンが仕立て屋の閉店時間までに間に合わずにタキシードを受け取れず、エスターを舞踏会に連れて行けなくなったことに落ち込む。そんなエスターを祖父(ハリー・ダヴェンポート)が代わりに舞踏会に連れて行くこととなる。会場でエスターは初めて会ったルシル・バラッド(ジューン・ロックハート)をローズのライバルと思い込み、偽のダンス・カードを渡そうとする。しかし、ルシルがロンに興味を示したため、ルシルに渡そうとしたカードではなく自分のカードを渡し、エスターは偽のカードに記入した器量の悪いパートナーと踊らなくてはならなくなる。祖父に助けられたエスターは、なんとかタキシードを手に入れて現れたジョンに喜び、その後2人はずっと一緒に踊り続ける。その後ジョンはエスターにプロポーズをし、エスターはこれを受け入れる。
    エスターが帰宅するとトゥーティはまだ起きていた。エスターの歌う『Have Yourself a Merry Little Christmas 』でトゥーティは心をさらけ出し、数日後に控えた転居への落胆から階下に下りて寒い冬の夜に外に出ると、昼間皆で作成した家族の雪だるまを次々と壊していく。父は2階の窓からこれを見ていた。
    父は転居が家族に多大な影響を及ぼすことをようやく悟ると、転居を取りやめにする。そこにウォーレンが突然やって来て、ローズにプロポーズしてそのまま出て行き、これが家族の前で2人の結婚が明らかになった初めての瞬間となる。こうして家族全員が万国博覧会に行くことができるようになる。
    万国博覧会での夜、スミス一家と将来の婿や子どもたちの恋人を含み、会場中央にあるグランド・ラグーンに無数の光が灯されるのを皆で眺める。(ウィキペディア)

  • 「プレミアム・シネマ」にて。この邦題は「若草物語」を意識したのは間違いなく、時代設定も4姉妹という家族設定も「若草物語」そっくり。ミュージカル版「若草物語」といったところですが、正直言って新鮮味がありませんでした。

    本作の一番の見どころは勿論ジュディ・ガーランドの歌なのですが、彼女の歌があまりに本格的で、ドラマの中で完全に浮いている気がします。楽曲もそれほどのインパクトはないです。そして、なにより彼女の変な前髪は絶対的に受け入れられない!

  • 1903年から1904年にかけてのセントルイスの弁護士一家の出来事。若草物語の40年後という感じ。女性の衣装が興味深い。一家は1男4女なのだが、11歳くらいの三女が当時の下着姿、長袖ひざまでのズボン状のつなぎ姿で現れる。水にぬれて、パンツをはいてないお尻とほんのわずかふくらみかけた胸が濡れた白い木綿から見えるのだ。ギョッとしてしまった。

    1903年はセントルイスで万国博覧会があったようで、その様子と一家の高揚感も描かれる。若い男女はダンスパーティーにいそしむ。西洋人はほんとにダンス好きなんだなあと感じる。

    ジュディー・ガーランド(公開時22歳)と4女役のマーガレット・オブライエン(公開時7歳)が出ている。
    監督はヴィンセント・ミネリ。 ジュディー・ガーランドは1945年にはミネリと二度目の結婚をし翌年ライザ・ミネリ誕生。

    1944年アメリカ
    2020.12.23BSプレミアム

  • おじいちゃんが実に男前である。孫たちの心情を察して即座に手を差し伸べてくれる。

    物語は実に他愛もない。若者たちが恋をして、家族の団欒に包まれて。ドラマチックな展開も、アクロバティックなダンスシークエンスもない。しかしこの映画には不思議な温かさがあって、観ていると自然と笑顔になってくるのだ。ミュージカルは平凡な日常を描き出すのに向いたジャンルかもしれない(ただしここで言う「日常」というのは、100年前のアメリカのものだが)。

    Wikipediaによると、私の大好きなミュージカル映画『ステート・フェア』は『若草の頃』の二番煎じ作品だったらしい。道理で似たような温かさを感じたわけだ。

  • Eテレの「ハリウッド白熱教室」のビジュアルデザインの回で、教材として取り上げられていたので見てみた。大勢の中から主役に注意を向けさせる工夫とは?

  • この時のジュディ・ガーランドが一番きれいだったと思う。

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