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- / ISBN・EAN: 4988102037635
感想・レビュー・書評
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『ブラウンバニー』、何年も前にレンタルからどんどん落ちてったけどGYAOで鑑賞。そもそもヴィンセントギャロがなんであんなに流行ったのかいまだに理解できていない。『バッファロー’66』はYESのとこだけは大爆笑だったけど…。
この作品はたいへんに評判が悪いのは知ってたので、ハードルはとても低かった。その上で、感想は「別にええんとちゃう?なに撮っても」。これを劇場で観て1800円だったらガックリで怒ってたかもだけど、タダだし。
前作が評価されましたー、でお金出すから自由に作ってくださいー、で作ったらこんなんできましたー。だと思う。自由にやるってことはそういうことかと。
映画は映画っていう「型」があって、観る側はその「型」に即したもんを期待してしまいます。それにそぐわなかったらダメ、ツマランってことだと思う。映画はそもそも活動写真、この映画は写真であり詩ですね。表現してるのは喪失。商業ベースに乗るかとか興行収入で回収できるかとかはまた別の問題(あ、金出して観てるから評価が低いのか笑)。素人が写真や詩を人に見せて酷評されるってあんまりないと思う。
バニーから連想するのはセックスしかないです。だいたい「これは性的な象徴です!」でドヤって映画オタクの会話は切り抜けられると思う。笑
これ日本の資本入ってるよね?と思ったらやっぱり入ってました。ホンダのバイク出るしね。アート映画で人気監督に日本人がカネ出したらたいがいロクなことにならん気がする。ジムジャームッシュとかキムギドクの映画であったなーと。
私は映画をそんなに貶さないタイプだと自分では思っているので、そんなに嫌いな作品はない。しかし嫌いなパターンはいくつかあって、ひとつは「娯楽映画なのに退屈でつまらない」作品。
もうひとつは今回考えていて気づいたけど、はっきりと嫌いだったのは『ソロモンの偽証』『バッテリー』『湯を沸かすほどの熱い愛』『セントオブウーマン/夢の香り』などで、これらには共通点があって、全部いじめや未成年の学生の話で、その描写が雑で「感動する良い話」風になってることです。こういうのは大嫌いだけど、他の映画はそこまで嫌ったことがないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
観れば観るほどイライラする!一生こうゆう映画撮ってろ!
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ギャロのPV。もっと言えばフェラチオを見せたかっただけでは。
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これをロードムービーと言いたくない。ただのドライブ映画。
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うん、眠くなります。
いや、描写はとても繊細です。だから、監督の事が好きな人は耐えられるでしょう。つまり、監督と彼のファンは。
私は当時彼のファンだったのでとても丁寧に見ました。
言いたいことはわかる気がする。でも、映画としては「え?それだけ?」という内容物です。 -
the brown bunny
2003年 アメリカ
監督:ヴィンセント・ギャロ
出演:ヴィンセント・ギャロ/クロエ・セヴィニー
ひさしぶりにいかにも単館ぽい、薄ら寒い映画を見て来ました。監督・撮影・プロデュース・主演と、全部ひとりでこなしてしまうヴィンセントギャロの新作。簡単に言ってしまえば、まあ文字通りのいれゆるロードムービーなのですが、同じようなロードムービー調のラブストーリーでも、ハッピーエンドの赴きがあった(?)前作『バッファロー66』と違って、こちらはどこにも救いがなかった…。
ドライブする主人公の視点にカメラが据えられて、いっそ眠気をさそうほどに延々と運転席からのフロントガラスごしの景色だけが写しだされていたりするのですが、精神的な時間はむしろどんどん逆行している。隠蔽した記憶を洗い出し、出来事を巻き戻してゆく手法は『メメント』以降、『アレックス』とか『ドニーダーコ』なんかにも見られた手法ですが、これもそういう印象。物語りの最後で発端にたどりつくのです。ゆえに救いがない。
クロエ・セヴィニーはとても可愛かった。何かと話題になった濃ゆ-いラブシーンも、そんなにえげつない感じではなかったですよ。主人公が旅をしてゆく途中で出逢う女性たち(バイオレット、ローズ、リリー、みんな花の名前)も、彼女らに無条件に愛されるギャロのキャラクターも憎めなく、情けなく、失った最愛のものを慕いつづけ、自責の念で崩れてゆく彼の弱さは少しせつなかった。
(2004.05.14) -
うっすらとは共感できる喪失感が
結末ではっきりと輪郭をあらわして
つらい。
あの真っ白のスピードウェイのシーン、
どこをとっても美しい。
最後蜃気楼に紛れて
ヴァンが向こうから綺麗なブルーを連れてくる。
本当に綺麗だったー。 -
大好き。