不毛地帯 [DVD]

監督 : 山本薩夫 
出演 : 仲代達矢  北大路欣也  八千草薫  大滝秀治  丹波哲郎  山形勲 
  • 東宝
3.00
  • (1)
  • (3)
  • (16)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 46
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104022875

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 壱岐正(仲代達矢)陸軍参謀 
    シベリア抑留11年 日本に復帰して、
    近畿商事の嘱託として、迎え入れられる。
    戦友である川又(丹波哲郎)は、防衛庁防衛部長。
    彼は、壱岐正(仲代達矢)によって命をとりとめた。

    壱岐の娘(秋吉久美子)は、
    戦争にかかわることはしてほしくない
    と要望し、商社への入社を喜ぶ。

    2次防の計画の主力戦闘機選定で、商社の熾烈な抗争。
    田宮二郎がライバルのやり手商社マン
    航空機部長を演ずる。 
    東京商事が、総理たちに食い込み、
    官房長官をすでに抱きこみ、有力候補であった。

    壱岐正は、アメリカの空軍基地で、
    F104を目の当たりにして、
    血が騒ぎ、のめりこんでいく。
    川又(丹波哲郎)の要望している
    戦闘機を導入してやりたいとおもう。

    そして、戦争時知り合いだった 
    久松経済企画庁長官(大滝秀治)にあいにいく、
    壱岐正が、本領を発揮し始めるのだ。
    権力の使い方を心得ている。

    参謀のときの表情と商社の中で頼りなげな顔をしている
    のがなんともいえない。
    戦争で、敗北し、抑留される。
    商社に迎え入れられて、ビジネスは成就するが、
    友人を無残な形で失う。
    人生は敗北を続ける。
    そんな男のドラマがひかっている。
    山崎豊子。
    その骨太な男が描かれることに不思議ささえ感じる。

    ●伊藤忠商事 瀬島龍三が、壱岐正のモデル
    登場する人物が 実在する人が多い。

  • 仲代達也演じる本作の主人公のモデルが、陸軍のあの○○○○だからなぁ。愚劣ガダルカナル作戦の立案者というような描き方は皆無で、実像とはとても思えない。もちろん、「不毛地帯」の原作にそぐうものかどうかは別にして…。しかし、個性派男優の総浚えとぶつかり合う演技は圧巻。

  • 見て損はない

  • まぁ面白かったよ。
    時間長かったけど。
    こういう政治ものはハズレがなくて安心だなぁ。
    政治的駆け引きを見ているだけで楽しい。

  • 昔の人って、めちゃくちゃタバコを喫うねんね。誰も彼も、のべつ幕なしにで喫ってました。それが気になって、ストーリーがイマイチ理解できませんでした。

  • 山崎豊子原作特集@文芸座で。
    昨日の『白い巨塔」がイマイチであまり期待してなかったけど、これは面白かった。山本薩夫監督は手堅い作風でエンターテイメント要素はあまりないのに、3時間半もあって中ダレしないのはさすが。そして役者たちが、小沢栄太郎といい、大滝秀治といい、どいつもこいつもワルの匂いがぷんぷんする。いいなあ。『白い~』ではもひとつだった田宮二郎も、うさんくさい役がよく似合ってるし、みんなオシャレだし。
    さて、そんな豪華な脇役たちとならぶ主人公の仲代達矢ですが、ほかのワルオヤジたちが屈託なく経済戦争に突き進むのに対し、彼はふたたび軍事にかかわることに葛藤を抱えている・・・はずなんだけど、あのガラス球みたいな目と、何考えてるのかわかんない表情を見ていると、むしろ登場人物の中ではいちばん得体のしれない不気味さを感じます。いくらシベリアで辛酸をなめたとはいえ、大本営の参謀であった男が前線の悲惨さを体感していたはずもない。「平和国家」に装いをあらためた社会の底でじっと息をひそめ、今ふたたびぞろりと動き始めるそれは、もっともワルに見える政治家たちよりも、内務省出身者が固める自衛隊よりも、商社にこそ巣食っていたのかもしれないと思わせます。
    映画は原作の前半だけということだけど、映画はまだ1960年代前半、私が子どもの頃に流行った「記憶にございません」が登場するよりずっと前のところで終わっている(岸信介役の人の出っ歯がウケる)。考えてみると、ロッキード事件がどういうものだったか、実はよく知らないんだよな。今度調べてみよう。原作に手を出すのはなかなか勇気がいるけど。

  • この監督の映画は始めてかも。
    山崎豊子も亡くなりました。
    芸術としての映画ではなく、記録としての映画のよう。
    ドキュメンタリータッチでもない。
    淡々とあらすじを追っていく。
    最後の自殺場面はショッキングです。

  • やっぱだめだ。後半全然気持ちが入っていかない。山崎豊子の原作読んでみようと思っていたのに、映画同様おもしろくないのかな?

  • 壱岐と川又の友情に焦点があてられているのか、シベリア抑留という背景があまり生きていない気がする。
    役者の演技がいい。

    1976 日

  • ずっと丹波のターン

全12件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×