- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4907953008182
感想・レビュー・書評
-
いい映画。
「どんな理由があろうとなァ
歌ったらアカン歌なんか あるわけないんじゃ!」
このセリフに尽きる。
突きつめれば同じ人間。
若い世代が垣根を取っ払って新しい時代を…じゃなくて、今から私らが努力しなきゃいけないんじゃないんかなぁ。
沢尻エリカは言うに及ばず、大友康平もいい味出してた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
友達がFBでこの記事を挙げていて、読んでみて、コレは映画をみなきゃと思ってすぐに観た。
http://lite-ra.com/i/2016/08/post-2522.html
とっても良い映画やった。
日本人の高校生と朝鮮人の高校生の軋轢の中で生まれる日本人と朝鮮人の恋愛や友情を通して、感動と共に考えさせられるシーンが幾つもあった。
亡くなった朝鮮人の友人を弔う日本人の主人公は、葬儀の中で、出て行けと言われる。
ただ友人の死を悲しみ、弔う事に日本人も朝鮮人もなんら変わりがないのに、その場にただ1人いた日本人だけが一緒に悲しみ、弔えない。
国籍とか関係なく、ただ1人の個人を偲ぶ感情に右も左もないなぁ。 -
京都の映画
この前京都に行った時に、タクシーで崇仁地区、東九条のあたりをたまたま通ったので見たくなり鑑賞。(崇仁/東九条がどういう場所なのかはご自身でお調べ下さい。)
丁度年代的には、うちの親父が丁度中高生の時期なので主人公達の年代と被り、当時の時代背景が分かり面白かった。人種差別がまだ根強い時代に一人一人の行動が平和的解決や相互理解に繋がると言うことを押し付けがましくならずサラリと教えられる良い映画!
主演の塩谷瞬さんとヒロインの沢尻エリカさんが良い感じ!沢尻エリカなんて超絶可愛いですからね!この子が何であんなになってしまったのか…って改めて思いました。
根底に流れるテーマは凄く重いですが、歴史を受け止め、その上で変わっていくものであることを改めて感じました。 -
ごく普通の高校生と朝鮮学校の女学生の恋愛物語を底糸に、
在日差別、部落問題、平和問題、歴史観などを焙り出す。
普段、テレビでめちゃくちゃ偉そうなことばかり言う井筒監督作品なので、
なんぼのもんじゃい感満載で鑑賞したが、
不遜な態度も頷ける、見事な出来栄え。
本作は在日朝鮮人の差別という非常にデリケートな問題を扱いながら、
監督自身のスタンスをきっちり明示している。
よく、最後は観客に委ねるって言いながら、
明示する監督とホントに委ねちゃう監督がいるが、
最終的には明示してなんぼだと思う。
しかし、在日朝鮮人の問題は本当に難しい。
変えることのできない凄惨な「過去」が、「今」を創り出しているが、
そこに拘泥していては、前に進まないことも事実。
主人公があえて描かれているように、純粋に無知の世代が
望むべき「未来」を創っていくのかもしれない。
奇しくも後にプライベートで様々な騒動を巻き起こす役者陣が勢揃いしているが、
彼ら・彼女たちが擦れてしまう前の、瑞々しい好演が光る。 -
めちゃめちゃよかった。
重いテーマだけど、高校生たちを主役にしてるからか
青春の汗とか涙の色がして。それがね。またいいんだ。
怒りとか悲しみとか全てのエネルギーが全て外に出てる。
それがいい。
つべこべ言わずにこれを見て
心に感じたまま素直にお互いに向き合って
拳をふるうならふるって
そして
最後はお互いにわかりあえる、
そんな世の中にしてくれ若者たちよ!
って感じ。
多感で素直な、中高生に見て欲しい。
日本人とか朝鮮人とか歴史とか、色々しがらみあるけど
それより何より
今生きる「人」を
目の前にいる「相手」を大事にしたい、
私はそう思った。 -
何度も観ています。
おそらく、
5回ぐらいは。
先回、観た時は、
もうちょっと飽きたかなー、
って思ったけれど、
今回観て、
やっぱり、
これは井筒監督の、
最高傑作というか、
代表作というか、
もうこの作品を作ったんだから、
あとはもういいんじゃない?
と思うほど。
作家は、生涯、
一作残せばそれで良いと思っているので、
パッチギという奇蹟的な作品を、
井筒監督は残しました。
それで良い。
ユーモア、恋愛、キャスティング、
社会性、時代性、、、
一見、観やすい映画になっている、
エンターテーメントだけれど、
それだけじゃない、
何かがあります。
それは加藤和彦の音楽から、
来ているものかも知れないし、
そうじゃないかもしれない。
名作って、
何度観ても、良いなあ、って、
思うものかも。 -
日本が過去にしてきたことはもちろん忘れちゃいけない。
ただ必要以上に自分の国をバッシングする必要もないと思う。
国籍を越えて分かり合えることは素晴らしいことだし、一方で、ルーツが違うからこそ分かり合えないこと、育ってきた環境が違うからこそ、理解できないこと、そういうことがたくさんあるってのも事実だと思う。
だけど、なんだかなー。
私はこの映画、なんだかあざとくて受け付けなかった。 -
本作の魅力、というか評価は「在日と差別」という問題系を抜きには語れないだろう。
井筒監督は、過剰なサービス精神とでもいうか、作品のなかに笑いとか暴力とかエロスとか「これぞ大衆娯楽」的なものを、これでもか!というくらいに押し込んでくる。また表現者としての使命感で、「世に伝えなければならないこと」について積極的だ。先に述べた政治的にセンシティブな部分も、そういったサービス精神と使命感によって、あえて過剰に描かれ、映画の迫力や面白さの源泉となっている。そのような井筒監督の問題意識を、せんえつながら、おそれおおくも、私は高く評価している。同じ理由で、伊丹作品も大好きである。
本作は「ややこしい話」抜きには語れないんだけど、描かれているテーマ自体はひじょうに普遍的なものである。それは「分断を文化の力で乗り越える」という一種の希望だ。物語終盤のラジオ局での一連のやりとりと塩谷瞬(!)の弾き語りシーンは、笑いと涙なしには見られない。
高いテーマ性と娯楽性を兼ね備える快作だ。 -
沢尻エリカ超かわいい。しかしパッチギに出てた役者陣はいったいどうしたんだ(笑)