ヒノキオ [DVD]

監督 : 秋山貴彦 
出演 : 中村雅俊  本郷奏多  多部未華子  堀北真希  小林涼子  村上雄太 
  • 松竹
3.38
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感想 : 14
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  • / ISBN・EAN: 4988105046405

感想・レビュー・書評

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  • 2005年公開。


    交通事故で母を亡くし、自らも車椅子の生活を余儀なくされた小学生・岩本サトル(本郷奏多)。

    引きこもり生活の彼は、自らが遠隔操作するロボットによる代理登校が認められ、学校に復帰。

    サトルはロボットのヒノキオを通じて、
    ガキ大将、工藤ジュン(多部未華子)たちと触れあい、やがて少しずつ
    心を開いていく…。





    子供たちだけの秘密基地、


    友情と冒険と淡い初恋。


    映画好きなら
    「グーニーズ」や
    「スタンド・バイ・ミー」の
    甘酸っぱい世界観を思い出すんじゃないかな。



    荒唐無稽な話に見えて、
    アメリカでは実際に
    ベッドから動けない人たちのために、
    ロボットが代理で
    学校へ通うシステムがあるみたいです。


    そして、この映画を
    魅力あるものにしているのは
    なんと言っても、

    黒いキャップに
    黒いパーカー、
    ショートカットで男言葉を話す、
    工藤ジュンを演じた
    多部未華子の
    圧倒的な存在感!


    女であることを嘆き、
    俺は汚れていると
    自分の身体に嫌悪感を抱くジュンが
    なんとも切ないのです(>_<)



    父を亡くしたジュンと
    母を亡くしたサトル。

    孤独な魂を共有する二人の絆。


    線香花火をし
    夜のキャンプ場に寝転んで
    星を眺めるシーンや

    どしゃ降りの雨の中、
    遠隔操作ロボットであるヒノキオを抱きしめ、
    まだ顔も知らないサトルに
    自分が好きかと尋ねるジュンの告白に、
    もう胸が
    きゅい~んとしてしまいました(≧∇≦)



    引きこもり少年の
    恋愛と成長を描きながら、
    ロボットというものの在り方も
    さりげに考えさせられる巧みな構成も上手い。


    手に汗握るクライマックスの
    お化け煙突でのシーンは
    冒険活劇を見てる気分で胸が熱くなったし、


    閉じられた世界が
    パーッと開いていく、
    弾むようなラストの締め方がまた
    心憎いのですよ!


    知名度は低いけど
    日本のファンタジー映画の中では、
    かなりよく出来ているし、
    ホント埋もらせるには勿体無い作品。


    派手なだけで
    1ヶ月も経てば忘れてしまう
    中身のない洋画を見るくらいなら、
    絶対にこちらをオススメします(笑)
    (親子でも楽しめるし、春休みや夏休みにピッタリの映画です!)


    今の彼女も好きだけど、
    しかしボーイッシュでキュートな
    この頃の多部ちゃんは
    ホンマキラキラしていて、
    やっぱオーラが
    ビンビン出てますよね~♪
    (映画初出演にして数々の新人賞を受賞しています)


    そして可憐な美少女を演じた、
    まだブレイク前の
    堀北真希も必見です。

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