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- / ISBN・EAN: 4988105046405
感想・レビュー・書評
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2005年公開。
交通事故で母を亡くし、自らも車椅子の生活を余儀なくされた小学生・岩本サトル(本郷奏多)。
引きこもり生活の彼は、自らが遠隔操作するロボットによる代理登校が認められ、学校に復帰。
サトルはロボットのヒノキオを通じて、
ガキ大将、工藤ジュン(多部未華子)たちと触れあい、やがて少しずつ
心を開いていく…。
子供たちだけの秘密基地、
友情と冒険と淡い初恋。
映画好きなら
「グーニーズ」や
「スタンド・バイ・ミー」の
甘酸っぱい世界観を思い出すんじゃないかな。
荒唐無稽な話に見えて、
アメリカでは実際に
ベッドから動けない人たちのために、
ロボットが代理で
学校へ通うシステムがあるみたいです。
そして、この映画を
魅力あるものにしているのは
なんと言っても、
黒いキャップに
黒いパーカー、
ショートカットで男言葉を話す、
工藤ジュンを演じた
多部未華子の
圧倒的な存在感!
女であることを嘆き、
俺は汚れていると
自分の身体に嫌悪感を抱くジュンが
なんとも切ないのです(>_<)
父を亡くしたジュンと
母を亡くしたサトル。
孤独な魂を共有する二人の絆。
線香花火をし
夜のキャンプ場に寝転んで
星を眺めるシーンや
どしゃ降りの雨の中、
遠隔操作ロボットであるヒノキオを抱きしめ、
まだ顔も知らないサトルに
自分が好きかと尋ねるジュンの告白に、
もう胸が
きゅい~んとしてしまいました(≧∇≦)
引きこもり少年の
恋愛と成長を描きながら、
ロボットというものの在り方も
さりげに考えさせられる巧みな構成も上手い。
手に汗握るクライマックスの
お化け煙突でのシーンは
冒険活劇を見てる気分で胸が熱くなったし、
閉じられた世界が
パーッと開いていく、
弾むようなラストの締め方がまた
心憎いのですよ!
知名度は低いけど
日本のファンタジー映画の中では、
かなりよく出来ているし、
ホント埋もらせるには勿体無い作品。
派手なだけで
1ヶ月も経てば忘れてしまう
中身のない洋画を見るくらいなら、
絶対にこちらをオススメします(笑)
(親子でも楽しめるし、春休みや夏休みにピッタリの映画です!)
今の彼女も好きだけど、
しかしボーイッシュでキュートな
この頃の多部ちゃんは
ホンマキラキラしていて、
やっぱオーラが
ビンビン出てますよね~♪
(映画初出演にして数々の新人賞を受賞しています)
そして可憐な美少女を演じた、
まだブレイク前の
堀北真希も必見です。詳細をみるコメント0件をすべて表示