蒲田行進曲 [DVD]

監督 : 深作欣二 
出演 : 松坂慶子  風間杜夫  平田満  高見知佳  原田大二郎  萩原流行  清川虹子 
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105047105

感想・レビュー・書評

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  • 1982年、角川映画。監督は深作欣二。原作・脚本はつかこうへい。製作は角川春樹です。
    主演は、松坂慶子、風間杜夫、平田満の3人組。
    共演としては、蟹江敬三、原田大二郎、高見知佳、岡本麗、石丸謙二郎、萩原流行、清川虹子。また、友情出演として千葉真一、真田広之、志穂美悦子。

    ♪にーじのー都、光のー港、キ・ネ・マの天地~。(松坂慶子・風間杜夫・平田満)

    30年ぶりぐらい前に観て以来です。しかし、筋はもちろんのこと、1シーン1シーンでも記憶に残る箇所がところどころありました。
    忘れていた部分でいえば、一番大きかったのは挿入歌である中村雅俊の『恋人も濡れる街角』だったかな。(笑)

    それにしても、いやあみんな若いですね~。特に風間杜夫なんてキラキラと輝いていましたね!まあ、破天荒でやんちゃなスターの役なので、そういうお化粧をしていたのでしょうけど、それにしても若さがほとばしっていましたね。
    そして、平田満も若い!現在では落ち着いた雰囲気の役がぴったりですが、媚びへつらい、優柔不断で、落ち着きのない、このヤスという役柄に体当たりで挑んでいました。
    クレジットの順番としては、松坂、風間、平田の順番になっているのですが、しかし、本当の主演はやっぱり平田満ですね。映画の中で銀ちゃんは、最後の階段落ちの場面でヤスに主役の座を譲ったような形となっていましたが、これはそのままこの物語の主題でもあり、キラキラ輝く世界から現実感の伴うじわっとした義理と家族愛へ徐々に軸足を移していく、まさにこういう最後の締めに平田満はぴったりだったんですよね。

    それから、松坂慶子。これは美しさの絶頂期の作品だったのではないでしょうか。乳房も見せてくれたし(笑)、もう言うことないです。
    派手に輝くお高い美人から、女性としての美しさに変わっていく様子などは、松坂慶子を知りつくした監督ならではの魅せ方だったといえるでしょう。松坂慶子って例えば妊婦姿も綺麗なのがスゴイです!
    銀ちゃんが好きで、しかし、ヤスにも次第に心をほだされ、でもやっぱり銀ちゃんが好きで、なんだけど最終的にはヤスとの生活を選んだ小夏の揺れる気持ちが、いやというほど伝わる可愛いい演技だったと思います。あの甘ったるい声とともにこちらもクラクラと来てしまいました。(笑)

    銀ちゃんと小夏とヤスのトライアングルはある意味ベタな関係で、下手をすればお涙頂戴物に終わってしまう可能性もあったのですが、栄光に輝く映画撮影所を舞台としたことで、何より映画の背景として大いに楽しませてくれたのと、松坂慶子という当時随一の美人女優と、芝居で鍛えられたフレッシュな2人を起用したことで、ベタなんだけど新鮮味もあるという組み合わせの妙がぴったりと当たった作品であったと思います。

    ♪青春ーもゆる、いのちはーおどる、キ・ネ・マの天地~。

    • mkt99さん
      淳水堂さん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      銀ちゃんは土方歳三役でその映画の主役になっていました。...
      淳水堂さん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      銀ちゃんは土方歳三役でその映画の主役になっていました。そして同じ映画の共演に坂本龍馬役の俳優の原田大二郎がいまして、銀ちゃんとは同じ映画会社のライバル俳優という設定でした。
      ただ、主役は銀ちゃんであるはずが、原田大二郎が主役を奪うような形になっていて、階段落ちでもなぜか競っていたわけです。(笑)
      落ちるのは看板俳優2人の付き人の大部屋俳優ですので、まあ、看板俳優の面目競いであったわけですね。

      映画で観るとあのロングの階段は確かに強烈ですよね。(笑)
      ドラマとかで他の新撰組物で観ていてもあれほどの階段落しはちょっと無いですよね。
      一体、どういう構造の家屋になっているんだ!?と。(笑)

      『マッサン』!そうか『マッサン』に出ておられたのですね。失礼いたしました。

      では、『マッサン』の風間杜夫ということで。(笑)
      2016/08/15
    • 淳水堂さん
      mkt99さん

      お返事ありがとうございます(^_^)
      ライバルは龍馬役でしたか!
      銀ちゃんが「あいつの階段の数に負けるな!」とやっ...
      mkt99さん

      お返事ありがとうございます(^_^)
      ライバルは龍馬役でしたか!
      銀ちゃんが「あいつの階段の数に負けるな!」とやっていたから、別チームで新撰組やってたんだっけ?と記憶が混乱してました。自分の付き人が落ちる段数を競ってたんですね。
      いやあ困った人たち、ですが愛すべき人たちなんでしょうね(笑・笑・笑)

      平田満さんは一度舞台で見たことあるのですが、
      ものすごい早口長台詞をベラベラベラベラベラ~~~~!!とまくしたててて凄かった!観客拍手喝采!
      舞台ですからこれを昼夜数週間やるわけですからね、役者さんってすごい。
      2016/08/15
    • mkt99さん
      淳水堂さん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      ほう!平田満の舞台を観られたことがあるのですか。いいで...
      淳水堂さん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      ほう!平田満の舞台を観られたことがあるのですか。いいですね~。(^o^)

      もうすっかりおじさん俳優(?)になってしまわれましたが、演技力が確かなのと、ほんわか雰囲気で根強い人気がある俳優さんですよね。

      撮り直しがきかない舞台でも、早口長台詞を堂々とできるなんて、やっぱり凄いですね!(^o^)
      2016/08/19
  • 松阪慶子の若かりし姿を観られて満足です。他、萩原流?もツボでした。

    大団円にいたるまでの激流がなぜ魅力的なのかというと、全てのアクション、キャラクタライゼィションがど極端なのだ。田舎・都会、伝統・洒落、男・女、金・愛、暴力・服従、すべてが走りっぱなしだからこそ、バランスが取れている。

    蒲田で聞き慣れた音楽に、心懐かしく観賞していた。

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