クラッシュ [DVD]

監督 : ポール・ハギス 
出演 : サンドラ・ブロック  ドン・チードル  マット・ディロン  ブレンダン・フレイザー  テレンス・ハワード  サンディ・ニュートン  ライアン・フィリップ 
  • 東宝
3.78
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感想 : 309
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104034816

感想・レビュー・書評

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  • complicated・・・・
    irritated・・・
    ・・・って感じかなぁ。
    すごくよくできたストーリーだと感じさせる。
    作者、監督の人間を愛する気持ちがにじみ出ている。
    アメリカの問題ではなく、世界の問題かもしれない。
    地球人はどこに向かって進むのだろう・・・・。

  • タイトル通り、パラレルに展開するあらゆるエピソードの様々な形での「クラッシュ」を描いた群像劇。
    人種差別のみならず、アメリカが抱える社会問題を無理無く物語に絡ませた巧みなシナリオ。些か抑揚に欠ける展開を要所で盛り上げる音楽や張り詰めた雰囲気を醸成するシャープな画面。人物や心理、人と人との関係に至るまでの過不足無い丁寧な描写。約2時間とタイトに纏めた秀逸な編集など、それらありとあらゆる要素が渾然一体となり、全編に程よい濃厚感を漂わせている。
    若干上手く纏まり過ぎているきらいがなくもないが、それはそれで良し。ともあれ、人間ドラマとしても、社会派ドラマとしても、完成度の高さは顕著であり、アカデミー賞に十分値する傑作かと。

  • 日常茶飯事に起きる衝突を取り上げた作品。

    車の衝突、コミュニケーションのずれから生まれる口論、肌の色に起因する社会問題…あらゆるクラッシュを扱った作品。どの問題もちょっとした不注意や感情の高ぶりから生じる。ちょっとした忍耐や相手を思いやる力、相手の意見を聴こうとする考えがあれば、簡単に問題解決出来ることが示唆されている。単に人種差別問題の様な大きな問題以外の日常の些細なことも取り上げていることが、作品を身近に感じさせている。

  • アメリカ社会の住みづらさや生きづらさがよく描かれている作品だった。マイノリティー、とりわけ黒人がどれだけの差別を味わって生きていかなければならないかをひしひしと感じる。

    黒人自身がいくら気にしてないと思っていても生活していく中で差別されていると思うことはなくならないし、自分は差別などしていないと強く決めている白人であっても窮地に陥った場合に思わず差別や固定観念が表に表れたり、このような問題には本当にどこまで考えても正解がない。知らぬ間に刻み込まれた先入観ほど、怖ろしく自他共に傷つけるものはないだろう。そしてそれを無くすのは不可能とすら言えるほど困難だ。自身も固定観念にまみれた生き物であることを肝に銘じておかねばならない。

    どうして誰も幸せになれないんだろうと思った。差別されている人たちだから優しくしてあげなきゃと情けをかけるのも何だか違う。普通に接しようと思うこと自体がすでに意識していることになるし、黒人だから優しくしてくれるんだと彼らに思わせることになる。

    ラストシーンでどなりあう異人種たちを観て、アメリカはどこよりもパワーとエネルギーのいる社会なのではないかと思った。とても生き辛いし息のしにくい社会だけれど、これがアメリカなんだと不思議な明るさで肯定しているようなラストだった。

    (20120222)

  • 人種、倫理、道徳、いろいろなメッセージが詰まった映画。深すぎて、きっとわたしには読み取りきれていないと思う。ハリウッドはたまにこういう映画を作るからすごく好きだ。

  • 【クラッシュ(04)】紛れもない傑作。天使の街LA・人種差別・移民問題。一分の隙もない脚本、素晴らしい役者、映像美、音楽を流すタイミング、飽きさせないためのエンターテイメント性、社会派作品としてのメッセージ性、希望を感じさせるラスト。その全てが完璧に融合している。マット・ディロン演じる人種差別主義者の警官は二面性があり複雑な人物、そこが人間臭くて特に良かった。アジア人の描き方と子供を使って涙を誘うとこが少し気になったが、それを上回る完成度。やはり完璧だ。何度観ても傑作。98点

  • 毎日誰かに悲しいことが起こる、その原因を誰かのせいにしたくなる。

    肌の色や、宗教とか、簡単に答えが見つかりそうな所にその原因を見つけようとする。

    冷静に話し合う前に決めつける。

    これはアメリカだけの話じゃなくて、日本にも同じようなこといっぱいあると思う。

  • 一件の交通事故から始める展開。

    「差別」に対して、真っ向から挑んだ映画。
    何度見てもいい!!

    主要登場人物が10人くらい。
    それぞれが差別観を持っていて、
    いろいろな形で交差していく。

    喜び、怒り、哀しみ、楽しみ…

    見ていて、考えさせられる映画が好き。

  • ブレンダン・フレイザー大好き(゚∀゚)てことで借りました☆アカデミー脚本賞…でもわたしは好きになれなかった。だって、真面目に作ろうとして陳腐になってるっていうか…内容があるようなふりして内容全然ないの。
    なぜ脚本賞1?ほんと謎だ…。
    女の子が透明マントかぶってるからってお父さん助けるとこはかわいかったけど、私は心配です。
    「このマントは1回だけしか効力がないんだよ。」て言わないと、またいつか飛び出しますよ。気をつけてー!

  • 2005年度アカデミー賞の作品賞受賞作品。

    ・・・泣きそうでした・・・。
    なんていうかね、普通の「感動で泣く」とかじゃなくて、観てる人間まで一緒に傷つく映画だった。そういう意味で泣きそう。
    特に一度でも人種差別に遭ったことがあると本当に辛い。
    一つ一つの言葉、一つ一つのシーンが心にグサリと来て痛い。

    ラストは救いがあると見るか、無いと見るか。
    私は救いが有る無い以前に「救い」という概念の無い映画なんだろうなぁと思いました。
    ↑感じたままの言葉なので、意味不明かも(^_^;)

    人間の業の深さを考えてしまうストーリー。
    人間って、誰かを貶めなければ自分の尊厳を保てないのかな。
    そもそも、自分が誰かを貶めているという事実に気付けていないのに、尊厳なんてご大層なモノを追い求めていいのか?

    個人的にはいい作品だと思います。
    なんかアカデミー受賞作っぽくない映画だったなぁー。

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