ビバリーヒルズ・コップ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : マーティン・ブレスト 
出演 : エディ・マーフィ  ジャッジ・ラインホールド  リサ・アイルバッカー  ジョン・アシュトン  ロニー・コックス  スティーヴン・バーコフ  ジェームズ・ルッソ  ジョナサン・バンクス 
  • パラマウント ジャパン (2012年3月10日発売)
3.57
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113756556

感想・レビュー・書評

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  • 腕はいいが問題ばかり起こし、上司のトッド警部からも見放されたような状態のデトロイト市警察本部の若手刑事・アクセル(エディ・マーフィー)は、ビバリーヒルズからやってきた幼馴染のマイキーと再会するが、その夜にマイキーが殺害される。
    マイキーの仇討ちを決意したアクセルは、犯人を追って単独でビバリーヒルズに乗り込み、規則に忠実で洗練された地元(ビバリーヒルズ警察)の刑事達と衝突しつつも巨悪に迫る。
    コメディアンのエディ・マーフィーがフットワーク軽く、お得意のマシンガントークを武器に事件を解決するシリーズ第1作。
    昔はワルだった時に培ったしたたかさとお調子の良さとフットワークの軽さで杓子定規なビバリーヒルズの刑事タガートやビリーを時に出し抜き時に協力しながら捜査するアクセルの軽やかさとマシンガントークが、スカッとします。
    マイケル・ジャクソンの取材しに来た記者を装いちゃっかりスイートルームを用意させたり、自分に張り付いているタガートとビリーにルームサービスを届けさせ出し抜き捜査に出掛けたり、調子の良さと鮮やかさに見ているこちらもタガートやビリーのようにアクセルを気に入って、応援したくなります。
    お調子の良さの中に、親友を殺した犯人や杓子定規なビバリーヒルズの刑事に対する怒りと熱い正義感を秘めて、軽やかに俺流捜査を貫くアクセルを演じるエディ・マーフィーの魅力が、充分発揮された傑作刑事アクションコメディ映画です。

  • 警察もので初めてのアクションコメディー、という意味ではエポックメイキング的な映画。
    それまでは「ダーティーハリー」のような強面刑事ばかりだったけど、今作以降は刑事が冗談をいったりコメディーパートができるようになった……そう。
    なるほど、JBは常に映画の歴史の源流にいるんだね。

    しかし、ラストの豪邸へ突撃のシーンで、タガート警部がライフル銃を持って参戦したのを見て、「ジョン・ウェインみたいじゃないか」と思い、わたしは初めて気がついた。刑事ものは、保安官が出てくる西部劇の流れなんだなと。ヒーロータイプの強い男が、住民を守るというスタンスが同じ。
    もっと源流をたどれば、戦記物軍記物も同じ流れなのかも。平家物語のような。

    キャスト監督によると「すべてのキャラクターには存在意義がある」。主人公が美人にみとれるという場面なら、彼女は「美人」という存在意義があるの、だそう。その他、場面によって警察官の見た目も変えてるところなんて、ホント面白いと思った。ビバリーヒルズで一番に出会う警官は「昼メロ」タイプの金髪で甘いマスクの男性二人、会員制クラブで主人公を逮捕した警官は「金持ちの私的警察」ということでブルネットの男性二人、というふうに。もちろんデトロイト警察はやんちゃなタフガイで、ビバリーヒルズ署の練習はノーブルだしね。

    それから、「ちょっとした場面でもおもしろくする」ということも学びましたね~。アクセルが会員制クラブに、おんぼろのシボレーで到着する場面、それだけではつまらないから、駐車場係に「いいところに止めておけよ」なんて言う。その場ではありえないくらいのおんぼろ車なのに。口がたつアクセルの性格も、自分を恥じないところもよく出てるうえに、ユーモアもあるという。で、アトリエの場面は店員役の彼ね。ジェニーに取り次ぐだけって役なのに、普通にしない。役者の意見らしいけど、すごくいいと思う。ストーリーのカンフル剤的な感じ。物語とは直接関係ないけど、ちょっとしたパンチになるという。
    タガート刑事とローズウッドの2人のやりとりも、ちょっとした場面の積み重ねがおかしくてたまらない。車で張り込みしてるときの、「食べ過ぎですよ」とか「コーヒーの飲み過ぎですよ」という会話とか。それがあって、ラストの豪邸に踏み込むときの「何か面白いことして屋敷に入れ」って場面につながるんだよね。2人が屋敷に入るってだけなのに、そこで「何か面白いこと」をさせて、それが面白さにつながるという。作品の面白さはいたるところで作れるし、その積み重ねが映画の面白さにつながるのだと思う。

  • 良い俳優、分かりやすいストーリー、派手なカーアクションなどなど、減点箇所が見当たらない作品。

    警察官コメディの嚆矢っていうレビューを観て驚いた。
    もっともっと古くからあるものかと。

    <追記>
    この作品の翌年にはジャッキーチェンのポリス・ストーリーが公開されている。
    また、007のペッパー保安官のようなキャラクターを用いての笑いは西部劇時代から存在していただろうし(具体例を知らないので憶測になってしまうけれども)、こういったポリスコメディが生まれるだけの器みたいなものはすでにできあがっていたものと考えられる。生まれるべくして生まれたというか。
    とはいえ、ヘビーな状況を笑いに変えながら事件を解決へと導いていく姿はめちゃくちゃかっこいいので、この作品のすばらしさには何ら影響しない。

    • GMNTさん
      初めまして、フォローありがとうございます。
      ポリスコメディの嚆矢は1974年の『フリービーとビーン/大乱戦』で、『ブルースブラザーズ』や『...
      初めまして、フォローありがとうございます。
      ポリスコメディの嚆矢は1974年の『フリービーとビーン/大乱戦』で、『ブルースブラザーズ』や『48時間』以降の作品に続いているそうです。
      仰るように007もロジャームーアの1973年の『死ぬのは奴らだ』からコメディ色が強くなりましたね。たぶんアメリカンニューシネマが終わっていく頃なので、シリアスからコメディへの転換期だったのかなと思います。
      西部劇のコメディは、保安官じゃなかったりと少し形が違うんですが、ジュリアーノジェンマの明るくてしゃべくるスタイルは、エディマーフィーと近いところがあるかもしれません。
      2021/02/12
    • ホーカンさん
      丁寧なコメント、ありがとうございます。
      映画史について浅学なもので適当なことを述べてしまっています。
      ブルースブラザーズがポリスコメディ...
      丁寧なコメント、ありがとうございます。
      映画史について浅学なもので適当なことを述べてしまっています。
      ブルースブラザーズがポリスコメディの範疇に類する作品なのかは分かりませんが、作品の雰囲気は近いものがありますね!軽快さでしょうか。


      古いコメディになるとペッパー保安官のように権力者や管理者に対する皮肉の笑いが強いように思います。これは映画に限らないことだと思いますが。
      本作はそこ飛び出して明るいコメディを追及しているところに良さがあると思います。

      『48時間』、よく目にするタイトルですが、勝手にハードボイルドな内容だと思い込んでました!また観てみます
      2021/02/19
    • GMNTさん
      >映画史について浅学なもので適当なことを述べてしまっています
      いや、たぶんホーカンさんの認識でだいたい合ってると思いますよ。

      ブルー...
      >映画史について浅学なもので適当なことを述べてしまっています
      いや、たぶんホーカンさんの認識でだいたい合ってると思いますよ。

      ブルースブラザーズは私の書き方が悪くて申し訳なかったです(書いた後で誤解させるかなと思ったけどそのまま投稿しちゃった)。ポリスコメディの方ではなくて、カーアクションのしっちゃかめっちゃかさの方で……ってことです。パトカーは運転しますけどね笑。

      反権力、反体制なのはまさにアメリカンニューシネマの時期(1967年〜73年頃、76年のタクシードライバーぐらいまで)の作品がそうです。ダーティハリーやフレンチコネクションは警察で体制側ですけど、アンチヒーローで暴力的です。

      それ以前の保守的なアメリカ西部劇だと、保安官が悪役だったり皮肉ったりはあまり見ない気がします。
      マカロニウエスタンだと、無法者が主人公で保安官が悪役になったり、善悪が逆転していることが多いです。
      あとペッパー保安官の場合、007はイギリス映画なのでアメリカを外から見たイングリッシュジョーク的なものが入ってるかもですね。

      西部劇のコメディについて、これまであまり深く考えてなかったので、ホーカンさんの視点は私にとってとても興味深かったです。

      『48時間』はシリアスな白人刑事とエディマーフィーのバディものですねー。これがエディのデビュー作なのと、間にビバリーヒルズコップを挟んで、その後にジョエルシルバーが作るリーサルウェポンやダイハードにつながっていきます。
      2021/02/20

  • 内容紹介(Amazonより)
    デトロイトの刑事アクセルは、腕はピカイチだが独断の行動で失敗も多い。そんな彼の前で幼なじみが殺される。そこで上司の反対を押しきり、事件の発端の地 ビバリーヒルズへ…。製作にあのジェリー・ブラッカイマーを迎え、エディ・マーフィが初めて単独で主演し、日本でも人気がブレイクした大ヒット作!



    エディ・マーフィがめちゃくちゃ若いです!
    半目し合う刑事に差し入れしたりして...けど協力し合って事件を解決する。
    面白かったです♪

  • アクセルのテーマ!着メロにしてたなー。
    シンセ音の緊迫感のあるメロディだけど、さぁいっちょやったるぞ!てなる曲です。

    臨機応変に次々と事件を解決するけどハミ出しがちな刑事アクセル。デトロイトの不良あがりのアクセルは世の中の裏も表も判っています。

    彼が単身乗り込んだビバリーヒルズ署は、昔気質のベテラン上司もいますが街の有力者達からの訴訟を避ける為、上から下まで規律に縛られています。

    そんなビバリーヒルズ署の面々が、アクセルの人懐っこさと刑事魂に触れ、葛藤しながらも、事件解決に真っ直ぐ向き合う刑事魂を取り戻していく、ちょっぴり熱い、コメディタッチのサスペンス捜査ドラマです。

    この頃(80')のアメリカのコメディ寄りの映画は、気の利いたセリフが魅力的でした。

    おとり捜査でしくじり街中にトラック満載のタバコをぶち撒けたアクセル刑事。
    警察署に戻ったアクセルに同僚が声を掛けます。
    「お疲れアクセル!“タバコ"あるか?」
    「っかぁー。今のは効いたぜ」
    怒り心頭の上司。同僚は退散します。
    「フォーリー刑事(=アクセル)は戻ったのか!!」
    「さぁ、ショータイムの始まりだぁ。」

    刑務所帰りで久し振りに再開した幼馴染の親友を
    眼前で殺されたアクセル刑事は捜査から外されます。
    「悪いことは言わん。このヤマには手を出すな!」
    「じゃ休暇をください。ここんとこ休んでないし。」
    「手・を・出・す・な!と言ってるンだ!」
    「だから、ちょっとゆっくりするだけですよ〜。」
    「…いいだろう。病院で手当したら休暇届けを出せ。
     だがもしこの捜査にちょっとでも出を出したら、
     今度こそ、終わりのない休暇になると思え。」

    相手のことを思いやって、でもストレートに伝えたら却って気を遣わせるから、茶化したり、怒鳴ったり。
    シビレますね〜。

    治安の悪いデトロイトのやり手はみ出し刑事アクセルが、幼馴染を殺した犯人を捕まえに、休暇をとって富豪の街ビバリーヒルズへ乗り込み、監視の目を盗んで単独捜査して事件の核心に迫り解決します。

    うそも方便。
    人命救助を優先して捜査手順を飛ばして事件解決したアクセル。
    責任追及された堅物部長が、更に堅物の地獄耳署長からアクセル達を庇いますが、詰問されます。
    「そんな報告を真に受けろというのか?」
    「報告書にも同じことを書きます。」
    「…(ニヤリ)円満解決とするほかあるまい?」

    「うそも年季が入ってら」

    規律に縛られアクセルを押さえつけてたビバリーヒルズ署の署長以下面々の、粋な計らいで映画は幕を下ろしました。

  • 耳に残るテーマソングが好き。

  • テレビで。
    ビバリーヒルズの警部が仲間になって協力プレイ。
    あんな上司素敵!
    面白かった。

  • 間違いなく、後世の刑事ものの雛形を変えた作品。普段はおちゃらけている若い刑事がいざという時に真剣な表情で立ち向かう様は見ていて痛快。周囲の人間に見せる「優しさ」や「気遣い」もいい。過激すぎず、温すぎずのバランス良し。続編が2作も作られたのも納得である。

  • 1984年アメリカ
    エディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホルド、ロニー・コックス


    意味もなくとにかく、面白い。笑う。
    エディ・マーフィにとっては、マジではまり役でしたね。はまり役に出会える人ってそうそういないと思うので、彼はラッキーですね。

  • エディ・マーフィー演じるデトロイト警察のアクセル・フィリップは、こそ泥の親友を殺され、上司のテッドに釘を刺されたのにも関わらず、休暇を彼が殺されたボスのいるビバリー・ヒルズに向かう。そこで仲良くなった? ビバリー・ヒルズの警官とともに、親友殺しの、表は絵画商、裏は密輸の大物の、退治にかかる。
    女で言えばブロンド(おばか)のビリー刑事が良いキャラ。また絵画商の雇われオーナーの女性が雇っているおかま喋りの男性をエディーが真似たり、多分彼を真似して会員制の倶楽部にエディーが堂々と潜入?するところなんか目茶苦茶面白いです。
    第一班の黒人刑事に対して、アクセルは黒人ならこういうだろ!?と実演をする。そこのところのステレオタイプ、笑って良いのかちょっと複雑な気分だ。そのしゃべり方、相方(の白人刑事)の所為かって、アメリカ映画って、こういうのどこまでブラックジョークとしてセーフなんだろうか。
    体面を重んじるビバリー・ヒルズの刑事達に、風穴を開けていくアクセル。ホテルチェックインの際は逆に黒人であることを利用したり‥‥、ちょっと、現代なら許されないけれど、その時代の緩さで笑える映画。エディ・マーフィーの笑顔はいつだって反則的にチャーミングだ。

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