日本侠客伝 [DVD]

監督 : マキノ雅弘 
出演 : 高倉健  三田佳子  松方弘樹  中村錦之助 
  • 東映ビデオ
3.10
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101125425

感想・レビュー・書評

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  • 派手なチャンバラ映画を予想したら違ったな。やくざ同士の闘争というより、運送業者同士の企業競争なのですね。なかなか筋が通っています。

    まず中村錦之助が返り討ちに合い、義憤にかられた高倉健が殴り込みにいくという、二段構えのストーリーはなかなか良いですが、高倉健のアクションにもうちょっと派手さが欲しかったところ。

  • 私の世代には縁遠い映画ですが
    高倉健さんの追悼の意味もあって足跡をたどって
    見てみた。

    ストーリーは単純明快、ストレートに伝わる熱があります。
    弱きを助け強きをくじき、義理を重んじる本当の任侠の世界。
    それを知らない私たちが古きよき日本の社会を
    見られる映画なんじゃないかなと思いました。

    殺し合いばかりする困った集団というステレオタイプ的な先入観は消え去り
    むしろ崇高な感じがありました。

    そして演者の豪華さが尋常じゃない。
    高倉健をはじめ
    中村錦之助、松方弘樹、津川雅彦、長門裕之、田村高廣
    藤純子、三田佳子、南田洋子、ミヤコ蝶々・・・
    そしてみんな若い。

    敷居の高さを超えて見る価値は十分にあると思います。
    古臭くないですよ。
    知らない世代にはむしろ1周回って新鮮です。

  • 健さんの任侠もの初めて見たけど面白かった!中村銀之助さんとかまだよく知らないんだけども、見ていて豪華な感じがしたなー!群像劇っぽいところも良かったし、奥行きのある演出だったような気がした!ただクライマックスはぼちぼちだったかも!

  • 高倉建が良いのはもちろんだが、やはり長門裕之が大変良い。
    藤純子は相変わらず美しい。

    【ストーリー】
    深川木場の材木を運び出す運送業者の木場政組と沖山運送は事毎にいがみあっていた。新興の沖山は、侠気一本の木場政をあらゆる手段を使って妨害した。折も折、争いを好まぬ木場政が病死した。沖山兄弟はここぞとばかりその勢力をのばしはじめた。

    木場政の子分の弘法常、鉄砲虎、鶴松、赤電車の鉄はいきり立ったが、木場政の女房お柳姐さんにきつく止められた。そんな時、小頭の辰巳の長吉が除隊して帰ってきた。木場政組の一同は喜んで迎え入れたが、長吉は組が段々と小さくなっていくのに淋しさを憶えた。

    恋中の「いろは亭」の一人娘おふみと久久に逢ったのだが、組の事が長吉の頭にこびりついて離れなかった。辰巳芸者粂次に、鉄は惚れていた。横恋慕する仁三郎に不当な借金を負わされ、困惑する粂次を鉄は組の旗印である印半纏を公入れしてまで救ってやったが、鉄は仁三郎の子分に殺されてしまった。

    沖山は警察署長や、代議士まで抱え、木場政を潰すべく悪辣な策暴を巡らし、問屋を勧誘して廻った。条件のいい沖山に依頼は多く、木場政は苦しかった。頃あいを見て、沖山は運賃を倍に上げた。そのやり方に怒った時はもうすでに手遅れだった。

    一気に木場政に依頼が殺到し、子分衆は夜を徹して運送にとりかかった。しかし沖山の妨害も又激しく、子分の大部分が痛めつけられた。今は亡き木場政に恩義のある客分の清治は長吉に迷惑をかけまいと女房のお咲に別れの挨拶をすると一人沖山組に殴り込んだ。

    悽惨な死闘の甲斐なく清治は息絶えた。清治の死体を見た長吉の心は決った。『男の喧嘩は一生に一度しかない』という親分の言葉を思いつつ。子分を連れた長吉は祭りの騒ぎにまぎれ、沖山組に殴り込み決死の戦いを挑んだ。悲惨な戦いであった。沖山兄弟を倒し、この殴り込みに一人生き残った長吉も今は獄中で静かに判決を待っている。木場は元通りに活況を呈し、深川は平穏を取戻した。

    「人生劇場 新・飛車角」の笠原和夫と「御金蔵破り」の野上龍雄「博徒」の村尾昭が共同でシナリオを執筆「次郎長三国志」のマキノ雅弘が監督した侠客もの。撮影もコンビの三木滋人。

  • マキノ雅弘の東映任侠時代。
    高倉健の活きのいいセリフと目つきはたまんない。
    中村錦之助の顔つきもこんな怖かった人だっけ?
    田村宏隆は兵隊やくざにつづきまたもや。
    三田佳子 松方弘樹 中村錦之助 長門裕之 津川雅彦と豪華すぎる。
    個人的に前半の長門裕之の演技良かった。

  • カラー作品です。

    斬ったはったも勿論ですが、それよりも登場人物の人間関係の複雑さが面白かった。尊敬する仲間や好きな女の為に自分の身体を張って守る男達や、その気持ちを酌んで信じて見送る仲間達。バカをする下っ端だけど決して見放さない兄貴達のつながりが、言葉よりも気持ちで伝わってきて、なんともいえない切なさがじわっと心に残ります。

    健さんはもちろんですが、周りを固める俳優陣が豪華でしっかりと基盤を作ってくれていたと思います。
    とくに伊井友三郎は、ちょこっとしか出ていないのに、あの貫禄と木場政のみんなが彼を支えにしているシーンが度々出てくるので、登場回数は多くないのにとても印象に残る役柄でした。

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