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- / ISBN・EAN: 4988101125425
感想・レビュー・書評
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派手なチャンバラ映画を予想したら違ったな。やくざ同士の闘争というより、運送業者同士の企業競争なのですね。なかなか筋が通っています。
まず中村錦之助が返り討ちに合い、義憤にかられた高倉健が殴り込みにいくという、二段構えのストーリーはなかなか良いですが、高倉健のアクションにもうちょっと派手さが欲しかったところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私の世代には縁遠い映画ですが
高倉健さんの追悼の意味もあって足跡をたどって
見てみた。
ストーリーは単純明快、ストレートに伝わる熱があります。
弱きを助け強きをくじき、義理を重んじる本当の任侠の世界。
それを知らない私たちが古きよき日本の社会を
見られる映画なんじゃないかなと思いました。
殺し合いばかりする困った集団というステレオタイプ的な先入観は消え去り
むしろ崇高な感じがありました。
そして演者の豪華さが尋常じゃない。
高倉健をはじめ
中村錦之助、松方弘樹、津川雅彦、長門裕之、田村高廣
藤純子、三田佳子、南田洋子、ミヤコ蝶々・・・
そしてみんな若い。
敷居の高さを超えて見る価値は十分にあると思います。
古臭くないですよ。
知らない世代にはむしろ1周回って新鮮です。 -
健さんの任侠もの初めて見たけど面白かった!中村銀之助さんとかまだよく知らないんだけども、見ていて豪華な感じがしたなー!群像劇っぽいところも良かったし、奥行きのある演出だったような気がした!ただクライマックスはぼちぼちだったかも!
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カラー作品です。
斬ったはったも勿論ですが、それよりも登場人物の人間関係の複雑さが面白かった。尊敬する仲間や好きな女の為に自分の身体を張って守る男達や、その気持ちを酌んで信じて見送る仲間達。バカをする下っ端だけど決して見放さない兄貴達のつながりが、言葉よりも気持ちで伝わってきて、なんともいえない切なさがじわっと心に残ります。
健さんはもちろんですが、周りを固める俳優陣が豪華でしっかりと基盤を作ってくれていたと思います。
とくに伊井友三郎は、ちょこっとしか出ていないのに、あの貫禄と木場政のみんなが彼を支えにしているシーンが度々出てくるので、登場回数は多くないのにとても印象に残る役柄でした。