ブラックキス [DVD]

出演 : 橋本麗香  川村カオリ 
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4932487023189

感想・レビュー・書評

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  • 2004年 日本 132分
    監督:手塚眞
    音楽:高木完
    出演:橋本麗香/川村カオリ/安藤政信/松岡俊介/小島聖/オダギリジョー/奥田瑛二/光石研/草刈正雄

    モデルになるため上京したアスカ(橋本麗香)は、友人の家を追い出され困っていたところ、モデルの先輩・葵(小島聖)の紹介で、同居人マリ(あんじ)が出て行ったばかりだという元モデルのカスミ(川村カオリ)の部屋に同居することに。カスミはモデル時代の芸名をルーシーといい、元カレが二人も死んでいることから「悪魔」と陰口されていた。

    ある日ひとりで部屋にいたアスカは部屋の窓からみえる向かいのラブホテルで男性が殺されるのを目撃する。通報をうけ駆け付けた嶺崎警部(奥田瑛二)と部下の白木(松岡俊介)らは、手足をベッドに縛られ生きたまま解剖された凄惨な遺体を発見、密室から犯人は忽然と姿を消していた。やがて芸能プロデューサーだった被害者男と一緒にホテルにいたモデル女性の手足を切断された上半身が警察に送られてくる。

    警察は連続猟奇殺人事件として捜査を開始、刑事・白木は元刑事でプロファイリングやマニアックな知識を専門とする鷹山(草刈正雄)のアドバイスを受けながら調査をすすめつつ、アスカとカスミをマークする。アスカは窓から見た犯人の女がカスミの元同居人マリとそっくりであることに気づくが、さらに、アスカにつきまとっていたゴシップカメラマンのタツオ(安藤政信)が偶然撮影した現場写真にもマリが写っていることを知り…。

    監督は手塚治虫の息子の手塚眞(奥さんはマンガ家の岡野玲子さんなんですね、なんかすごい一家)もともと音楽PVなどを手掛けていた人の映画らしく、映像は華美、キャストは豪華だけどストーリーは微妙。蜷川実花と同じジャンル。蜷川実花だったら川村カオリ→土屋アンナだったろうなとか思いつつ、でもこの映画のほうが『さくらん』よりも前。

    とにかくストーリーの進行が遅く無駄な描写が多いので序盤はイライラ。連続殺人の内容は凄惨だけど耽美風になってるので、グロいけど恐怖は感じなかった。中盤でカスミが双子だったこと、彼女が名乗っていたルーシーが妹の名前で、さらに彼女がかなり昔に惨殺されていることが明かされたあたりだけは、一体誰が犯人なんだろうとドキドキしたけれど、真相がチープで拍子抜け。

    川村カオリはパンキッシュな役柄なのもあるけど、かなり窶れてた印象で。たしか同年代なので、可愛かった歌手時代を覚えていて、この映画のときは30半ばか。調べたら乳がん手術から復帰されたばかりの頃で、数年後に再発して亡くなられてた…。橋本麗香は可愛いのだろうけどモデルだけに芝居がどうにも残念。

    安藤政信は序盤はストーカーだかパパラッチだかよくわからない感じで何しに出てきたのかと思ってのだけど終盤でヒロインを守るために大活躍、かっこよかった。あと刑事役の松岡俊介も。ちょい役だけどジャンキーのDJ役でオダギリジョーも登場。かなりイッちゃってる役で演じる当人は楽しそう。しかも惨殺されちゃうし。

    あとやはり被害者になるモデル仲間が当時人気のモデルさんたちで、あんじはかなり怪演。惨殺されちゃういじわるモデル役で岩堀せり(今はGLAYのTAKUROの奥さんですね)、モデルたちをはべらせてるモテ男トミーというのがどっかで見た人だと思ったら村田充(神田沙也加の元旦那)だったり、序盤の撮影シーンにカールスモーキー石井がいたり。さらにエンドクレジットに綾野剛の名前があって、え?どこにいた?って驚いたんですけど、オダギリジョーの取り巻きの中にいたようです。


    ここからラストのネタバレ。犯人かと思われたマリもとうに殺されていたこと、犯人はどうやらカスミを苦しめた人間を殺害していることがわかってきて、松岡俊介が草刈正雄を疑うあたりまではまあまあ面白かった。

    しかし先にも書いたけど、カスミに殺された双子の妹がいたこと、父親がその妹に執着していたことなどが明かされて、どうやら親父があやしくなってきたところで、ようやく姿を現した実行犯が、なぜか草刈正雄いうところの「ブラックキス」という殺し屋で、見た目はキャットウーマン風コスプレの動きはスパイダーマン、アメリカからはるばるやってきましたとかもうなんの冗談かと(失笑)

    結局動機はパパのカスミへの過剰な愛情だというなら、実行犯もパパのほうがマシだった。動機と殺害方法に矛盾がありすぎる。猟奇殺人は雇われ殺し屋ブラックキスの趣味の範疇らしい。いささか常軌を逸してるにせよ、単なる娘溺愛パパがそんな殺し屋を雇って日本に派遣することにリアリティがなさすぎて。さらにビルから落ちたブラックキスの死体は発見されず(逃亡したらしい)最後に小島聖がニヤリと笑う(つまり彼女がブラックキス?)なんだかなあ。

    カスミを信じる刑事さんとのロマンス、カスミとアスカの友情などの部分は悪くなかったです。

    • 淳水堂さん
      こんばんは。
      私は見ないタイプの映画なのですが、
      こちらのレビューで充分堪能した気分です(笑)

      ギンレイも再開しましたね!

      こんばんは。
      私は見ないタイプの映画なのですが、
      こちらのレビューで充分堪能した気分です(笑)

      ギンレイも再開しましたね!

      2020/06/29
    • yamaitsuさん
      淳水堂さん、こんばんは(^^)/

      しばらく映画館に行けなかったのでアップリンククラウドで映画を観ているのですが(この映画もそれ)つい最...
      淳水堂さん、こんばんは(^^)/

      しばらく映画館に行けなかったのでアップリンククラウドで映画を観ているのですが(この映画もそれ)つい最近、アップリンクの代表がパワハラで訴えられていてちょっと微妙な気持ちになっています(^_^;)

      ギンレイ、再開しましたね!「イエスタデイ」はギンレイで見てきました!客席を間引きしてあり、上映中の飲食も飲物以外禁止になったので、むしろコロナ前よりも快適でした!
      2020/06/29
  • 犯人にあまり納得がいかなかった。

  • 痛くて痛くて。やはりグロいのは苦手だ…。でもキャストは好き。

    てか、犯人が・・・

  • 犯人がそーきますか。
    それにしてもオダギリさんかっちょいい。

  • 川村かおりが退廃です。
    ハーフちゃん(ものすごい美人)が
    そのまま年齢を重ねて独特の退廃美が!
    崩れているというよりは
    退廃の魅力までイッてます。
    若いピチピチから中途半端な過渡期を経て
    ついに退廃美までたどり着きました。
    すばらしい。

    しかしねぇ・・・
    この人のナルシシズムが鼻につきます。
    まぁ、役柄だからしょうがないのかも
    しれんけど。
    自伝もそんな感じだったので
    素だと思います。
    詩の朗読とか、わざとらしいし
    亀にメフィストという名前つけたり
    カッコつけまくりがなんだかにゃー
    という感じがします。
    中高生にはウケると思うけど。
    もっと自然に川村かおりの良さを
    描いたほうがよかったかと。
    カメの名前がメフィストではなく
    「ポチ」とかだったら
    魅力を感じたかもしれません。

    モデルの厳しい世界の描き方もヨカッタ。
    たんなる地方の女子校でもイジメあるのに・・・
    東京砂漠の、しかも
    美の競演・モデル界は
    女子同士のイザコザひどいんだろうなぁー
    と思っていたが、それがそのまま描かれていた。
    (リアル世界でも・・・
     モデル「押切もえ」のギャルモデル時代
     の武勇伝とか凄まじいものがありますし)

    ヒロインのモデル&川村かおりの友情は
    イイ感じでした。
    形的にはNANAのようなコンビ&同居
    なんだけど・・・
    こちらのほうが好きです。
    NANAコンビのアダルト版という感じ。

    小島聖の曲者っぷりも活かされていた。
    曲者じゃーであえーであえー
    という感じで曲者の偽善者笑顔でした。

    その他小ネタ==============
    *川村かおり・アンルイス・土屋アンナは
     独特のジャンルを形成している↓
     ハーフの特権×ルサンチマン=ロケンロール

    *YOUの元ダンナが出演してた。
     主夫は卒業して仕事に復帰したんですね。

    *モデルのせりちゃん怖い。

    *モデルのあんじが変態くさくなってた。

    *オダギリジョーがものすごいアレな人として
     出演してました。
     剃り上げ&顔ピアス&キズ&イカレキャラ。
     似合ってたけどあそこまでいくと変装上手な
     ガレッジセールのゴリでも可能だった
     ような気がします。
     一歩手前でオダジョーのかっこよさを
     残して演出してくれー!
              オダジョーファンより

    *映像特典で監督の語りが入っていたのは
     助かった。謎が残りすぎでしたから。
     ホントは映画に盛り込むべき
     メッセージだからあそこまで語るのは
     NGだと思うけど、
     真摯に映画に向き合う
     監督のキャラと映画全体の雰囲気が
     違うので驚いた。
     イカレキャラの監督かと思ってたら
     学者のような語りで自分の映画について
     分析していた。
     いっそのこと水野晴郎のように
     映画の最後に自分の映画について
     解説したらいかがでしょう・・・。

    *どちらかというと続編希望。
     でも、オダジョーすでに殺されてたので・・・
     続編オダジョー出ないこと確定なので
     やっぱ続編どっちでもいいや。

  • 途中まではよかったのに(違和感はいっぱいあるけど)犯人が出てきたら一気にコメディになった。犯人が、キャットウーマンみたいな格好で出てきてキモイ格好で動く。笑えました。あと、主役の子の演技が笑えた。

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