ユナイテッド93 [DVD]

監督 : ポール・グリーングラス 
出演 : コリー・ジョンソン  タラ・ヒューゴ  クリスチャン・クレメンソン 
  • ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
3.61
  • (59)
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  • (140)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 502
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4582131182306

感想・レビュー・書評

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  • どうせアメリカ様が好き勝手やった映画だろ?ただの英雄譚だろう。真面目に見たら損をする。

    と若干穿った見方で観始めたがそんなことはなく、徹底的にリアルに描かれ(ているように感じられた、少なくとも私には)、ヒーロ―化された人間もいなければ、安っぽい美談もない。犯人のことを責めさえもしない。
    要するに作り手の余計な感情が入っていないのだ。
    見終わった今、すごくいい映画だったと言うことができる。本当に。

    映画の前半、あちこちに画面が切り替わり、911で何が起こったかを臨場感たっぷりに映しだしたかと思えば、
    後半はユナイデッド93の中に重点を追いて描かれる。
    誤報や錯綜する情報で統率の取れない軍と国と管制塔までもきちんと描いている。
    その時起こったことやセリフも忠実に再現されているとか。中には本人が出演しているものも。

    徹底的にあの日を再現したかったんだと思う。そんな完璧な再現の中で、ユナイデット93の中で起こったことだけが想像だ。
    ハイジャックされた4機のうち、1機だけ目的地に到着しなかった機体の中が。

    ハイジャックされた機体の中、乗客たちが家族に最後の電話をかける様子はどうしても泣きそうになってしまう。自分がもしこの状態だったら。自分の大事な人からそんな電話がかかってきたら。

    辛く、凄惨な出来事だったが、だからこそこうして手に取りやすい形に残ることは本当に素晴らしいことだと思う。

  • 自分の最期を知った時、私は最愛の人に別れを告げられるだろうか?

    きっと、恐らく出来ないと思う。
    残された人間の辛さを、この映画を通して痛い程知ってしまったから。
    最後まで戦った人達の強さを見たから。
    例え1%であっても、奇跡を信じているのなら何があっても…。

    きっと伝えたい事は ただ一つ
    ありがとう、と。

    ぐいぐいと引き込まれ。
    祈り。願い。信じている私がいた。

    この世の中から 無差別で無念な死が無くなる事を心から願う。

  • 2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロでハイジャックされて墜落したうちの1機、ユナイテッド航空93便の機内の様子と管制センターなどの現場の様子を描いた作品。

    他にハイジャックされた3機がワールドトレードセンターやペンタゴンに激突したのに対して、ユナイテッド93は乗客がテロリストと闘った結果、目的地だったと思われるホワイトハウスもしくは合衆国議会の議事堂ではなく郊外に墜落したらしい。

    もうあれから20年以上が経っていることにも衝撃。
    そして、テロリストたちと勇敢に闘った乗客たちがいたことにも感激しました。
    事件の結果を知っているから全員が亡くなってしまったことも知っているのだけれど、ちょっと飛行機に乗ることが怖くなるくらいの臨場感があった。

    何とも言えない痛ましい事件であり、宗教の恐ろしさを感じた作品でもありました。
    日本の政治も特定の宗教に侵されていたら怖いなぁ…。

  • 9.11の米国同時多発テロでハイジャックされた4機の飛行機のうちの1機の機内での出来事を映画化したノンフィクション映画。管制室のパニックぶり、機内での犯人との攻防や乗客同士のやり取りなど、緊迫感が生々しく再現されていて、とても衝撃を受けました。映画を通じて、テロの凶悪性を再認識されられました。決して2度と起きてはならない、そして風化させてはならない史実として、多くの人に見て欲しい作品です。

  • 9.11のテロで目標に到達しなかった唯一の一機で起きていたドラマ。

  • 別途

  • 911の4機の自爆テロで唯一乗客・乗員以外の被害者が出なかったUAL93の遺族証言を基にしたほぼ実話の再現映画。乗客のかなりの抵抗があったため、自爆テロが失敗したというのは、この映画を観るまで知らなかった。私にとっては衝撃の事実だった。こういう事実を風化させないための映画って本当に貴重だなと感じた。緊迫感が半端ない。最後までテロと闘って亡くなられた乗客・乗員のみなさんの勇気に感動した。

  • 「United 93」は、2006年の米映画。2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロでハイジャックされた4機のうち、唯一目標に達しなかったユナイテッド航空93便の離陸から墜落までの機内の様子や、地上の航空関係者たちのやりとりを描いた映画である。

    9.11の真実を残す記録映画。
    特に、93便の乗客の様子がリアル、何とか力を合わせてテロリストを排除しようとする客もいれば、余計なことしてテロリストを刺激するなという客もいる。家族に最後のメッセージを伝えたり、ただ泣き崩れる客、死にたくないと叫びだす客、刺された乗客を助けようとするCAや客の姿も・・この場面にもし遭遇したら、自分はどの乗客となるのか?
    また、米国のすごいところは、こうした不意のテロも航空局や管制塔が混乱しながらもきちんと対応できているところ。テロ対策緊急マニュアルもあるんだろうが、航空局の責任者が米国に民間機を1機も入れないよう指示したり強制着陸させたりとか、逆に航空局の許可なく戦闘機を発進させる超法規的措置を国防省の担当官が自己責任でやってしまえるところなど、学ぶべき点は多い。とはいえ、この緊急事態時にブッシュ大統領もチェイニー副大統領も連絡が取れないって。
    もし日本の航空機がハイジャックされて、さらにもし原子力発電所に突っ込んだらと考えると他人事ではない。日本政府は人命優先の建前なので、米国でさえできなかったハイジャックされた民間機を撃ち落とすという決断(後、大統領は許可したようだが、軍司令官は誤認撃墜をおそれて実行しなかった)は無理でしょう。となると、広島長崎並みの悲劇とその後引き続き起こる長期にわたる放射能汚染で日本は壊滅状況に・・
    この事件後も、日本の国会でこうしたテロを想定した対策を議論した形跡はありません。見たくないものは見ない、無責任なダチョウの現実逃避は許されないはずですが。

  • 9.11のときにハイジャックされた旅客機のひとつ、ユナイテッド93便を描いた作品。
    航空管制やNORAD、FAAなどの模様がこれでもかと描写されていてリアリティがある。
    恐怖に立ち向かった人々の姿が胸を打つ。

  • 航空管制、軍関係の緊張感が伝わる衝撃作

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