長電話 (1984年)

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  • 1983年に行なわれた電話越しの高橋悠治と坂本龍一の対話。へへへとかの笑い声とかガサゴソという音まで入れてるのはそういう時代だからか。ロックは白人の民俗音楽。ベルリンではビールは七分待て。アボリジニの点の時間、夢の時間(ドリームタイム)という考え方。ハプニングは実際には汚らしく雑。人間にとってランダムさというのはあるラインを越えるとついていけなくなるのでは。アーティストが金の話をするなというのも困る。中島みゆきのバックでやったときのエピソード。現代音楽で、いろいろわけのわからないタイトルつけるのは、オカルトの効用と同じでね、その隅から隅までこうパッとわかるようなタイトルはつけちゃいけないってふうに、クセナキスに教わったという話。などなど興味深いエピソードがいろいろありました。

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著者プロフィール

さかもと・りゅういち:1952年東京生まれ。3歳からピアノを、10歳から作曲を学ぶ。東京藝術大学大学院修士課程修了。78年にソロ・アルバム『千のナイフ』でデビュー。同年、細野晴臣、髙橋幸宏とともにYMOを結成し、シンセサイザーを駆使したポップ・ミュージックの世界を切り開いた。83年の散開後は、ソロ・ミュージシャンとして最新オリジナル・アルバムの『async』(2017)まで無数の作品を発表。自ら出演した大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』(83)をはじめ、ベルトルッチ監督の『ラスト・エンペラー』(87)、『シェルタリング・スカイ』(90)、イニャリトゥ監督の『レヴェナント』(2015)など30本以上を手掛けた映画音楽は、アカデミー賞を受賞するなど高く評価されている。地球の環境と反核・平和活動にも深くコミットし、「more trees」や「Stop Rokkasyo」「No Nukes」などのプロジェクトを立ち上げた。「東北ユースオーケストラ」など音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動もおこなっている。2006年に「音楽の共有地」を目指す音楽レーベル「commmons」を設立、08年にスコラ・シリーズをスタートさせている。2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表したが翌年に復帰。以後は精力的な活動を続けた。2021年1月に直腸癌の罹患を発表し闘病中。自伝『音楽は自由にする』(新潮社、2009)など著書も多い。

「2021年 『vol.18 ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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