水郷から来た女―御宿かわせみ3 (1980年) (文春文庫)

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  • ★あらすじ★
    梅雨の晴れ間の午下がり、両替商の一人息子が誘拐されて殺された。八丁堀は血眼になるが、誘拐事件は次々に起こる。一方「かわせみ」には愛らしい女剣士が東吾に伴われて現れた。東吾の恋人・るいの胸は騒いだ……。

  • 【9作収録】
    ・七福神詣を隠れ蓑に押込み強盗を起こす賊の一味が隠れ家として選んだ場所はかわせみだった
    ・猿廻しや手水場を借りる女が事前に潜り込む手口の押込み強盗が続く。庶子を跡取りにと引き取るが、それを面白く思わない姉がいる茶問屋が事件の鍵を握る
    ・数年前に捕らえて獄門に送った男の娘を引き取って育てたお手先。娘と2人、静かな暮らしをしていた中、賊の一味の生き残りが逆恨みの復讐に乗り出す
    ・25年前に幼い娘を見失った老人。盗人のバラバラ殺人事件。 かわせみの裏木戸への捨て子――・・・3つの事件を繋ぐ謎
    ・許婚を残して剣士くずれと逃げた姉を探し、道場破りを続ける女剣士。東吾の口利きによりかわせみで面倒を見ている中、嘉助の孫娘がかどわかしに遭う
    ・東吾が教える道場近くの女按摩の亭主が人殺しの容疑にかけられる。事件の鍵を握るのは1つの風鈴
    ・やくざくずれで金をせびるばかりの男と、優しく真面目な義理の弟の2人と同時に関係を持ち、その狭間で悩む女の悲恋
    ・近所で評判の悪い医者が、ある夜化物屋敷に連れて行かれ、寝込む羽目に。しかし、それはほんの序章に過ぎなかった
    ・茶屋、船宿、両替商・・・続けて起こった3つの殺人事件の共通点は女主人。その頃、かわせみには怪しげな侍が訪れ・・・
     

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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