麻雀放浪記〈1〉青春編 (1979年) (角川文庫)

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  • 麻雀は大学に入ってすぐに覚えて、かなり熱中した。この「麻雀放浪記」の角川文庫版が発行されたのは、1979年のことのようで、私が大学生の頃だ。大学生の頃に読んだのか、社会人になって読んだのかの記憶は曖昧であるが、シリーズとなっている4冊を夢中になって一気に読んだことは覚えている。
    麻雀はやり始めて長いので、思い出深いエピソードもいくつかある。

    約5年間、バンコクで勤務をしていた経験がある。バンコクには日本人が多く住んでいたので、日本のものが結構何でも揃っていた。日本の食材を扱う日本人向けのスーパー、日本風の居酒屋、日本のファストフードのチェーン店、日本の書店(紀伊国屋書店)等。それに加えて、バンコクには雀荘もあり、私は時々、他の会社の駐在員の方と卓を囲んでいた。
    私が勤務していた時期のタイは政治的には不安定な時期であり、タクシン元首相派と、反タクシン派の間で争いが続いていた。そのような中、2009年の4月には、アピシット氏を首相とする、反タクシン派の政府に対して、タクシン派の抗議行動が、バンコク市内で盛んに行われていた。
    2009年4月12日は日曜日だった。反政府抗議行動が起こっていることは知っていたが、バンコクに住んでいても、特に危険を感じるわけでもなかったので、その日は、バンコクに勤務する他の会社の方たちとゴルフをした後で会食、その後、麻雀をしようという話になり、バンコク市内の雀荘に出かけた(まさに、ひと昔前の日本でのオジサン達の行動そのものである)。麻雀を打っていると、ある時間帯から、4人全員の携帯電話がじゃんじゃんと鳴り始めた。首都バンコクに緊急事態宣言が出されたのだ。それを知らせてくれるために、皆の携帯電話にタイ人のスタッフから警告の電話が、かかってきていたのである。緊急事態宣言中、外出は禁止となり、我々は雀荘から出ることが出来なくなってしまった。
    その後どうしたかと言えば、もちろん、徹マン。雀荘に閉じ込められて外に出ることも出来ず、他にやることもないので。この時には、さほど危険な状況にはならず、結局、朝方にはそれぞれのアパートに戻り、普通に出社した記憶がある。実は翌年にも政府側と反政府側の抗争があり緊急事態宣言が発出されている。この2010年の抗争は死者が出るような事態となった。
    学生時代から徹マンは何度もやっているが、このような事態の中での徹マンは、もちろん初めての経験であった。

  • 博打へのめり込んだ人々の描かれ方にシビれた。
    ああなりたい、と思える人物はいないが、どこか魅力を感じてしまう人々だった。
    最初の一行から最後の一行までずっと心惹かれていた。


    しかしボロボロな本で読んでる途中に表紙が破れるほどだった。最近の本はどうだか分からないが、あとがきが畑正憲だった。えっ、ムツゴロウさん?と思い調べたら、ムツゴロウさんがプロ雀士であることを知る。感慨深いものだった。

  • 文句なしにおもしろい。

  • 朝だ!徹夜だ!
    最高傑作シリーズ
    読み出しら止まらない!

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