認識とパタン (1978年) (岩波新書)

  • 1978年1月20日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 数学、工学、神経生理学等の科学と哲学的な視点をもとにパターン認識について一般向けに解説した本。(ちなみに本書は絶版となっている)
    人間の思考はパターン認識であり、それらは価値観が反映されている。そして、コンピュータは人間が作るため人間の価値観に基づいたパターン認識を行うが、人間のパターン認識と振る舞いが違うため帰納的な思考はできない。(最も技術の発展によってこの課題を克服するかもしれないが)

  • 醜い家鴨の仔の定理

  • 論理学への導入として参考に損はない本だと思う。正直、数式はツラいや……という僕のような読者も、前半、特に第3章「類は実在するか」に示された『醜い家鴨の定理』は一読に値するだろう(後はサラッと読み飛ばす)。
    述語が有限個であるという前提に立てば、2つのモノが有する類似性の度合は同程度だ――この定理が示唆するのは、結局どの述語の差に重きを置くかは私たちの価値観に拠っているのであり、区別を生み出しているのは私たち自身なのだ、ということである。

  • [ 内容 ]
    私たちは、数ある動物のなかから、あるものを他ならぬネコとして識別する。
    物事すべてをそれぞれ固有の類型としてとらえる「パタン認識」は,あらゆる思考の共通地盤にある最も基本的な心の働きである。
    人間の認識をめぐる哲学的論争とかかわらせて、コンピュータを用いるパタン認識という技術の可能性と限界を明らかにする。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 醜いアヒルの子定理など

  • 未購入

  • 今では古典的名著.ということになろうか.まだ少年だった時代に読めたことは僥倖だった.

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