自由への警告 (1977年)

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  • 誤った考えをなくすために虚偽の考えをなくすために戦うこと, あるいは神話と戦うこと、人間に敵意を持つイデオロギーと戦うこと-これが芸術家の課題です

    生と死の境目の最もおそるべき状況での生活を十分に味わってきた人は善と悪の間には相容れない対立があること、善悪はどうでもいい問題ではないこと、善悪の差に無関係に人生を設計するのは不可能なことを知っている

    社会主義学説の発生は進歩的思想の前進ではなく、反動です。アテナイのデモクラシーに対するプラトンの反動であり、キリスト教に対するグノーシス派の反動です。

    社会主義的デモクラシーという表現は「水の熱湯」と同じくナンセンスです

    当時全てをシステムに帰する説明は唯物論に先立つカトリックの行き過ぎと批判されていた

    社会主義特にマルクス主義について進歩的思想ではなく、むしろアテナイのデモクラシーに対するプラトンの反動、キリスト教に対するグノーシス主義の反動。個人の均質化に暴力を用いる手法。

    現代社会では自分の身に危険が迫っていることは見えない。イギリスがこれを深刻に味わった。すでに20年、イギリスには地球上の声が聞こえていない。今日では自己欺瞞の幻想に浸って生きている。危険は存在しない、危険の驚異的な進行こそ恒久平和の確立。我々抑圧されたロシア人、東ヨーロッパ人はヨーロッパの破局弱体化を眺めている。あなた方に我々の苦しみの経験を差し伸べている。

    人間の最高形式の自由ー自ら進んで自己規制し、責任を完全に自覚すること。

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