濡れた心 (1977年) (講談社文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 第4回江戸川乱歩賞受賞作。
    トリックが少々粗雑…。ていうかここでまた一人死ぬのか?!ってなった。一人の少女に心惑わされる登場人物たちのねっとりした心理描写がメインだと思うとトリックはこんなものなのかな。女子高生の同性愛というテーマが、本作が発表された1958年にどういう受け止められ方をしたのか現代では想像つかないのでちょっと残念。

  • 第4回江戸川乱歩賞。
    昭和31年が舞台とあって、文体・セリフがやや古めかしい。3人の女学生の日記をかわるがわる掲載していく、ちょっと変わった手法で物語が進んでいく。拳銃やバッジなどを絡めたミステリーチックな連続殺人事件が起こるが、本筋である女学生の三角関係(百合的な…)の前では、そんなカラクリもかすみがち。

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