昭和時代 (1957年) (岩波新書)

  • 1957年5月17日発売
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  • フランス文学の専門家である著者が、関東大震災から敗戦にいたるまでの歴史を、みずからの体験を通じて語った本です。

    関東大震災のさいには、若いころの著者が「不逞鮮人」に対する社会の雰囲気にショックを受けたことが、生々しくえがかれています。また、少壮のフランス文学研究者だった著者自身の立場から、「国体護持」の声がアカデミズムの世界にも暗い影を落としていった経緯がたどられています。さらに著者の従軍経験の叙述では、戦地に置かれることになった一人の人間のすがたがつづられており、印象深い内容になっています。

    「昭和時代」というタイトルですが、あくまで著者自身の体験した「昭和」という時代を語ったエッセイであり、客観的な歴史の叙述ではありません。それでも、当時の雰囲気を克明に伝えており、さまざまなことを考えさせられる内容だったように思います。

  • 新書文庫

  • [ 内容 ]
    大正末期に青春時代を送り、昭和に入って社会人となった著者は、日本の疾風怒濤時代ともいうべき昭和を、知識人として体験し、観察し、考えてきた。
    その眼に映った社会的雰囲気は何を語っていたか。
    そこから著者がつかみとったものは何か。
    苦難に満ちた動乱の時代をリアルに描き出して、一読、読者の共感を呼ぶ生きた昭和史。

    [ 目次 ]


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