万葉の旅〈上〉大和 (1964年) (現代教養文庫)

感想・レビュー・書評

[臥煙さんの感想 · 2020年4月15日]

今は平凡社ライブラリーで出版される隠れた名著。万葉集の舞台となった地を巡った巡った旅。おそらく今は失われただろう昭和の日本の風景写真も価値あり。

古書店にて偶然発見した作品。三冊セットで600円しかも筆者のサイン入りだった。

万葉集には多くの地名が読み込まれている。、本書は句と地図、写真そしてその土地を訪れた記録がまとめられている。

やはり具体的な場所のイメージが湧くとそれだけ句が理解しやすい。

上巻は奈良県内。今では風景も変わってしまっている所も多いだろう。それでも本書を片手に万葉集の舞台を1つでも訪れ悠久の時に思いを馳せるのも良いように思う。