日本現代文学全集〈第76〉堀辰雄集 (1961年)

感想・レビュー・書評

[librarylovers2011さんの感想 · 2011年11月9日]

かげろふの日記
主人公の女性の心情の変化、
そしてそれによって逆転する主人公と夫の優位関係が面白かったです。
続編の「ほととぎす」もお勧めです。
【熊本大学】ペンネーム：まな
☆この本は熊本大学附属図書館中央館にあります。　
　請求記号　918.6　N,77　（76）

[isutabiさんの感想 · 2011年2月25日]

★　せつなく、うつくしい物語群。　★

筑摩書房の個人全集も持っているのだけれどぼくていどの読者にはもったいないほどすごすぎる全集。こんなもん研究者以外には必要ないって。
そこで作品だけを気楽に鑑賞できる選集が欲しかったのでさがして見つけたのがこれ。古い選集なんで旧仮名旧字なのもよいです。
背中が革装とか意外に豪華だったりしてね。

中央公論社のアイボリーバックス（日本文学のペーパーバック的なペラペラの造本の全集）の堀辰雄の巻だけを持って信州を旅したことがある。
まんまの世界ですからねちょうどいいと家を出る直前に鞄に放りこんだ。

雪景色の中に腰掛けて読んでいるときの陶酔感ったらない。
ああ、なんてナルシストな。

1週間ていどの旅の間に1冊読んでしまいました。
だからその本には愛着もあるし小さいからよいのですが新仮名新字なんだなあ。