荒野の七人 アルティメット・エディション [DVD]

監督 : ジョン・スタージェス 
出演 : ユル・ブリンナー  スティーブ・マックイーン  チャールズ・ブロンソン  ジェームズ・コバーン  ホルスト・ブッツホルフ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.93
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142460622

感想・レビュー・書評

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  • 名画と名高いMagnificiant Seven。本家を観ていないので、比較ができないけれど、これだけ観たらすばらしいとしか言えない。
    まずユル・ブリンナーが画面に現れたときの何ともいえないあの風格にしびれた。歩き方ひとつとっても風格が漂っている。

    一人だけ若者であるチコの向こう見ずを歓迎するおじさんたちの温かさが泣ける。若者は向こう見ずでいいんだよって、何でもできるんだという保証のない夢や誇りをもつことを奨励してくれていると思う。だって多分他の6人のおじさんたちが若いとき、やっぱりそうだったと思うのだ。幾たびもの闘いを切り抜けて酸いも甘いも噛み分け、今度は自分が若者を見守る番になった。変に大人びて縮こまらなくても、若いなって大人から鼻で笑われるくらいがいい。それが未来に結びつくのだろう。いつの世でも若い人は屈託がなくて、プライドばかりがでかくて、それでいいのだ。生気も覇気もないなんてもったいないではないか。

    一人一人にフィーチャーしつつ丁寧に描かれた人間模様もとても印象的だった。

    「勝つのは農民で、自分たちはいつも負ける」という含蓄のある言葉に、普通の生活を続ける人へのある種の尊敬と、それでも自分はガンマンとしてしか生きられないという覚悟みたいなものを感じた。

    (20120517)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本家を観ていないので」
      ダメですよ。観ないとお話になりません。
      最後の言葉もソックリ真似ているんだ(すっかり忘れてます)。
      ネタバレですが...
      「本家を観ていないので」
      ダメですよ。観ないとお話になりません。
      最後の言葉もソックリ真似ているんだ(すっかり忘れてます)。
      ネタバレですが、勘兵衛(志村喬)を説得する、おっちゃんに泣けて仕方ありません。。。
      2012/09/14
  • スティーブ・マックイーン目当てで観はじめたのだが、ユル・ブリンナーの格好良さにびっくりした!冷静沈着で貫禄のある本当にいい男だった。ブリンナーだけでなくホルスト・ブッフホルツはちょっと子供っぽくて可愛いところがあり、ロバート・ヴォーンはなんだかナイーヴそうな美男?だと思った。登場人物それぞれが個性的で観ていて飽きなかった。
    村人との交流がきちんと描かれていたのも良かった。特にオライリーと子供達のやりとりには心が温かくなった。
    ストーリーは非常に単純なので誰でも観やすいのでは。なんでも初めて「ガンマンの身の処し方」に言及したウェスタン映画らしい。いつもクールで格好良いイメージのある彼らだけど、仲間同士「妻子も家もない、味方もいなきゃ敵もいない」と冗談交じりにこぼし合うところは切なく感じた。
    そして物語をより盛り上げるようなテーマソングが素晴らしかった。
    マックイーンはそんなに出張ってはいないけどとても素敵なので彼を好きでまだこれを観たことない人(あんまりいないと思うが)にもおすすめ。

  • 今、東宝シネマにて「午前10時の映画祭」という名作のリバイバル上映企画をしていて観てきた。見たことはないんだけど黒澤明の「七人の侍」のリメイクらしい。

    いやー、面白かった。話も完全にハッピーエンドとは言えなくて、3人だけ生き残ったのも、村の人間が裏切ったのも何だろ、一辺倒じゃない複雑さを醸し出していて、中でも主役のクリスが一度目に盗賊を追い払ったときに村の人から「ただ銃の打ち方を知っていただけださ」と言ったセリフがすごく印象的で、正直ガンマンというのは世間的にもはや需要が低迷していて、そこに将来もなくて、それをクリスたちも知っていて、でもガンマンとしてのプライドもあって、一度やられた相手に意味なんかないのに仕返しをしに行く姿はかっこよかった。

    けど疑問なのは、盗賊たちもなんで捕えたときにガンマンを殺さなかったのかって感じたし(話の中では仕返しが怖いからと言っていたけど)、それにあんな命を見逃してくれたのに仕返しに行くガンマンたちってちょっと卑怯な感じがしたんだけど、そこらへんは気にしないだろうか。こういうのって日本人的なんだろうか。ちょっと七人の侍と話を比べてみたい。

  • チャールズブロンソン兄さんシブすぎです。
    彼が劇中で吐く「銃を持って戦うより土地と家族を守るほうがよほど勇気がいる。お前達の親は村と家族を守るために決断したのだから悪口を言ってはいけない。」という言葉はすごく響きました。

     七人のキャラ立ちはやはり本家七人の侍の方が際立っていて、これ七人いるかー?とも思ってしまった。
     久蔵的ポジションであるジェームズコバーンの一対一の決闘は記憶に残るが、いぶし銀な活躍ぶりをもっとみたかったっていうのが本音です。
    これ地味にもう半世紀以上立ってるんだ。すげぇ。

  • テレビでやっていたので久しぶりに見た

    七人の侍より明るいので私はこちらの方が好き

    続編などはまだみていない

    ロバート・ヴォーンが七人の一人であったのを知って驚いた

    7人の多くの出世作でもあるような感じ、豪華な配役っているような人がいるけど、それぞれが主役を張るようになったのはその後だし

  • After watching "Unforgiven", I decided to go on to long journey of "Western" world. This was a perfect title to begin with.

    As a person who watched "Seven Samurai" for a couple of times, I couldn't stop comparing with the original version. I cannot deny that. The young guy didn't have that much of energy and sadness as Mifune did. The reason became clear after noticing that this creators decided to mix up "the youngest with love life" and "a former farmer". Maybe because of that reason, one or two guys in the troop did lost strong senses of "character". Of course, the original version's length was much longer and it was the reason Kurosawa was possible to put more episodes in it.

    Anyway, I have to go onto other journeys, such as tracing back Yul Brynner, Steve McQueen, and Charles Bronson. As for Eli Wallach, I've already started working on accidentally through "The Good, The Bad and The Ugly".

  • 今にして思うと、かなり豪華キャスト。
    個性的なガンマンを集めていく過程や村人との交流は、ゆったりと進み、後半のカルベラとの戦いは二転三転、ラストの決戦は短い時間だが、中身の濃い戦いだった。

  • ♬Seven, seven, seven〜. The Magnificent Seven〜♬
    伸び伸びとしたあの有名なテーマ曲は記憶に強く残るけど、予告編オリジナルの曲もその点に関しては負けていない笑(予告編初っ端から吹いてしまった)

    黒澤監督の『七人の侍』(1954)を西部劇風にアレンジしたとのことで当初はどーなることかと思っていた。
    オリジナルとは違って本作ではお互い銃を所持している為、西部劇お決まりのgun battleが展開される。
    流れも単純明快で分かりやすく、一西部劇としても楽しめる感じ。
    出演者が事前にオリジナルを観ており、役の持つ弱味まで再現してくれていたのがまた嬉しかった。

    Yul BrynnerにSteve McQueen。
    主演2人は流石サマになっていたけど、意外且つ妙に当たり役な脇役達も見逃せない。
    ラテン系のChico役、Horst Buchholzはドイツ人。
    南米出身には到底見えないけど不思議と荒野に溶け込んでいた。
    敵の首領Calveraには当時もその後もブロードウェイスターの座に君臨していたEli Wallach。
    本物のMexicanと思っていたから、後年のインタビュー映像で白人のおじいちゃんが映った時は思わずガン見した。

    どちらかというとオリジナル派だが何だかんだで本作の続編も気になっている笑

  • これはこれ、別物って人が結構いたが、いやいやめちゃくちゃオマージュされてました。キャラクターから、流れから、作戦から、台詞から、……大将であるクリスがスキンヘッドなの、完全に勘兵衛をリスペクトしてますよね。そこから。すごく七人の侍へのリスペクトを感じてよかったよ。確かにチコは勝四郎と菊千代を合わせたキャラだったりアレンジはもちろんあるけど、大体はキャラ付けもそのまま使われていました。よかった。ただ音楽から何からラテンの空気?というか、明るい、朗らかな牧歌性があって、日本の本家の農民の貧しさからくる卑しさ、暗さはなくて、ほのぼのと観られました。もちろん時間の尺的にもライトですし。

  • 黒澤明監督「七人の侍」の西部劇版。

    ユル・ブリンナーがかっこええ!
    靴底でマッチに火を点けるところなんか超かっこええ!

    村長の「銃を買いなさい」という助言がまったく的を射ていなくてちょっとおもしろかった。

    農民は臆病で、自分勝手で、戦に勝つのは結局農民だけであるというシナリオは「七人の侍」に共通していた部分である。
    でも、ドラマの濃厚さや七人のキャラクタ、迫力満点のアクションなどを考えると、やはり「七人の侍」の方が数倍おもしろいと僕は思う。

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