バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 馬場康夫 
  • ポニーキャニオン
3.28
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  • (30)
  • (15)
本棚登録 : 614
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632501835

感想・レビュー・書評

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  • 完全なる広末涼子PV。と言いつつそれなりに楽しんでしまった。

  • 「洗濯機型のタイムマシンだよ」
    過去の日本に行ってバブルの崩壊を止めるというタイムスリップ・コメディ。

    銀行は潰れないと思われていた時代があったなんて、今となっては信じられないことだ。
    バブルの時代を生きた人達は、やっぱりすごく幸せだったのかなあ。

    阿部ちゃん(下川路)も広末(真弓)もいい演技をしていると思うけど、この映画、中身が全然ないし、アクションがデタラメすぎる…。
    「ヤバい」の使い方が変わったことや、ケータイがないと待ち合わせすらできない現代の若者を風刺しているあたりはおもしろかったけども。

    しかし、薬師丸ひろ子さんはホントにいい女優だな。
    声がすごくいいと思う。

  • 主人公がバブル崩壊を食い止めに行くのは1990年。
    平成でいえば平成2年。
    いまから18年前だ。

    18年前と今となにが違うかというと、映画の中でも使われていたけれども、携帯電話。当時ポケベルはあったけれども、今のケータイの普及度とはまったく違っていた。学生やサラリーマンが中心だったと思う。今のケータイのように子供から年寄りまで一人一台という使い方ではなかった。

    ケータイ以上に、当時と現在のもっと大きな違いはインターネットである。
    当時インターネットはまだ存在していなかった。従ってメールもなかった。

    パソコンはあったけれども、ノートではなく、デスクトップ。PC9801とかね。コーエーの三国志シリーズがⅡの時代。Wikipediaによると、都市を支配するのではなく、国々を占領するパターン。主要登場人物が亡くなる前に凶兆が現れるというものだったが、詳しい内容は忘れてしまった。

    1990年、まだネットやケータイがなかった時代、若い人たちがどういう日常生活を送っていたか想像できるだろうか。暇なとき、学生や独身のサラリーマンはどうやって過ごしていたのだろう。レンタルビデオは普及していなかったし(レンタルCDはあった)、ネットカフェは当然ない。プレイステーションは発売されていないし、任天堂のファミコンは小学生向けと思われていた。Jリーグ発足はまだまだあとの話。

    たぶん、家でテレビかビデオを見ていたんだろうな。あるいはゲーセンとか。
    この年公開された主な映画は、
     バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
     バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3
     ダイ・ハード2
     ゴースト/ニューヨークの幻
     バットマン
     ゴーストバスターズ
    だけれども、あまり見に行ってなかった時期なので(でもバットマンとダイハード2だけは見た)、時代的な印象はない。

    自分がどんなことをしていたか、当時を思い出そうとして、じつはあまり思い出せない。
    たしかに三国志Ⅱはよくやったけれども、そればかりではなかったはずなのだが。ケータイやネットがあたりまえになりすぎて、それなしでどう行動していたか、よくわからなくなっている。

    けれども、この映画を見て、ああそうだったなあと思い当たるところがある。たとえば新宿で待ち合わせするとき、駅のどの場所で待つか確認してなくて慌てるシーンがあるが、かってはそれが当然だった。ケータイがないので、その場で連絡が取りようがないのである。

    そして公衆電話はどこにでもあった。いまではすっかりみかけなくなったが。

    写真や動画を取ったりするのはそんなに手軽にできなかった。
    それぞれカメラや録画用の機器が必要だった。

    インターネットがない時代、なにかを調べるときは書物にたよらなければならなかった。ダウンロードという手が使えないから、必要な資料は買ってくるしかなかった。あるいは図書館で調べてコピーするか。

    書類のやり取りはファックスや郵便に頼るしかなかった。

    地図で探すときは、ゼンリンの地図をめくってやっていた。

    インターネットもパワーポイントもない時代、プレゼンはいったいどうやっていたのだろうと思う。

    こうした細部の部分で、われわれの生活はずいぶん変わったのだが、それは少しずつ変化していくので、普段なかなか気がつかない。毎日生活する中で、変化を変化として意識することはない。しかし、たった20年前の生活状態すら思い出せなくないとなると、さらに昔の時代の生活実感を想像するのは困難だ。

    そういうことを思うのも、古い時代の小説を読むとき、ときどき、この時代の人々の日常生活はどうだったんだろうと考えることがあるからだ。たとえば明治時代の作家、石川啄木や夏目漱石や森鴎外の本を読むときなどに、この人たちは、普段どういう暮らしをしていたんだろうと思う。

    彼らの時代には、ネットどころか、テレビもラジオもなかったわけだ。そういうとき、なにをして毎日を送っていたんだろう。膨大な空白時間をどうやって過ごしていたんだろう。

    読書、という答えが返ってきそうだが、毎日そればっかりではなかっただろう。かりにそうだったとしても、それ以外の人々の生活はどうだったんだろう。たとえば大学生はどうだったんだろうか。みんながみんな読書とか勉強ばかりしていたというわけでもないだろう。YouTubeもニコニコ動画も映画も電話もテレビもない時代、なにをしてたのかと最近評判のIKUZO作品を見ながら思うのである。

    ただ一つ、確かなことは、文明の発達によって人間が賢くなることはないということだ。昔、科学文明は人間を賢く幸せにするという、非常に素朴で楽観的な思想があったそうだ。19世紀ぐらいかな。

    ネットとケータイが普及する前と後を見ただけで、それが間違いであることがよく分かる。すくなくとも自分自身を振り返ってみて、ネットとケータイが普及したからといって、ちっとも賢くなっていないことは間違いない。それどころか文明の利器を使って暇つぶしみたいなことばっかりやっているなと思う。

    便利にはなったけれども、それが人間にとってどれだけの意味があったのだろう。これからもさまざまな発明品ができて、生活はますます便利になり、娯楽の種類も多様になっていくだろうが、だからといって人類が幸福になるわけでもない。

    そういう深淵な思いに至らせる契機となった映画として、この作品は秀逸であるが、なに、そんな大仰なことを考えなくても、娯楽作品として良くできていて、観ていて楽しい。広末涼子はやはりかわいい。取り上げられたバブリーな話は、すべて実話だろう。福岡でもそれに類した話はたくさん聞いた。

    東京に一度住んだことがあるけれども、ジュリアナ東京はもう終息期だった。一度ぐらいは行っておくべきだったな。

  • いろんな役者が若作りして過去の自分を演じているのが面白い。
    と言っても、この映画自体が2007年の映画だから、この映画の感覚自体もちょっと懐かしめで楽しい。

  • 思いのほか面白かったです。
    そうそうあの頃はこんな感じだったな・・・みたいな。

  •  偶然できたタイムマシンに乗って女の子がバブル崩壊を止めに行く。

     全体的に話が浅くてバカバカしい感じ。
     この映画、07年にできたのだけど、そっから10年くらいして見たら90年代を懐かしんでる00年代が古く感じて、時の流れって早いなぁと実感。

  • 日本が常にハイテンションだった時代、贅沢して何が悪い…。

    バブルは弾けてバブルと気づく。

  • バック・トゥ・ザ・フューチャーでは、マーティは巨大スピーカーに吹き飛ばされましたが、この映画では、強力扇風機に吹き飛ばされるシーンや、強力な吸引力を持つ掃除機が登場しました。タイムマシンに乗ってバブル崩壊をとめに行くことが財務省で極秘に計画されていたが、官僚は乗込めなかった。体積の小さい女性しか乗ることが出来ない。しばらく「君の瞳に恋してる」の歌が頭から離れません。

  • [2006年日本映画、TV録画鑑賞]

  • バカげた設定だけどどこか憎めない。
    阿部寛はかっこいいな。
    笑えて楽しいコメディ。

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著者プロフィール

ばばやすお●1954年 東京都に生まれる。大学卒業後、同級生たちとホイチョイ・プロダクションズを設立。1981年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載『気まぐれコンセプト』を開始。以降、『カノッサの屈辱』、『TVブックメーカー』などのテレビ番組の企画や、『東京いい店やれる店』(1994年)などの書籍企画に携わる。1987年の『私をスキーに連れてって』で映画監督デビュー。代表作に『彼女が水着にきがえたら』(1989年)、『波の数だけ抱きしめて』(1991年)、『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』(2007年)などがある。

「2015年 『新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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