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- / ISBN・EAN: 4527427639119
感想・レビュー・書評
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とてもリアル。
死ぬ人、死なない人、紙一重の中にも境界線はくっきり見えるもんだな。
また、人間心理の本質に近づきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人が自殺を決行する瞬間を収めたドキュメンタリー。橋の上で辺りを気にしながら葛藤する様子もカメラが捉えている。その友人へのインタビューからは、生きていれば良くなったはずというより、死んで苦痛から開放されたんじゃないかという意見が目立つ。当人の抱えていた問題の根の深さを知っているからこそ、生きていれば幸せになれるなんて無責任なことは言えないのだろう。幸せに今日を生きる人には想像のつかないような苦痛が彼らを取り囲んでいるのだ。
全体の生活が負にあるなら、積極的に死ぬことが不幸を最小化する方法といっても否定できない。自殺未遂に終わった人もその後は決して順風満帆ではないし、経済・健康・人との繋がりが欠けてしまうと、相変わらず生死を選択する苦境に立たされるのだろう。しかし、この映画からどういう結論を導き出すかは受け手に委ねられている。命について考えるきっかけとして有用な作品であると思う。 -
主に遺族へのインタビューの合間に、
(現場で未遂をして助かった人のインタビューもあり。)
実際に撮影された投身シーンが流れる。
気が沈むだとか嫌な感じはない。
人生の終わりの選択肢として自殺を選んだだけのように見える。
それは途中に出て来たカメラマンと同じく、
自分もモニター越しに見ているから現実感が薄れているだけかもしれないけれど、
このドキュメンタリーは淡々としていて訴えてくるような描写が殆どない。それが原因のようにも思う。
見ておかなくてもいいかもしれない、
見ておいて無駄はないと思う。
エンドロールは無音がよかった。 -
サンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジは観光地だが、
一方で自殺の名所でもあった。
無くなった方の遺族や一命を取り留めた方の証言から
自殺を防ぐ方法を探るドキュメンタリー。
写真家の人がカメラマンの視点から、人間の視線に戻って
説得を行ったという証言があるが、
この映画のカメラはその魔逆に衝撃の瞬間を克明に写している。
その対価として多くの人の命を捨てずに済む事を切に望む。 -
自殺の現場から
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世界一の自殺名所であるゴールデンゲートブリッジを1年間撮り続けたノンフィクションのドキュメンタリー。
今や社会問題となってしまった「自殺」を題材にした映画で、映像はすべてノンフィクション。橋から飛び降りる映像までもがノンフィクションの映像。だからだいぶショッキングな映像で、「うっ…」ってなってしまった。だけど、これが現実だから目を背けてはいけないんだなって思った。
映画的な視点から見ると、イマイチかな。自殺をテーマとしたドキュメンタリーという衝撃作で期待して観たけど、編集がもう少し頑張ってほしかったかな。映像などはものすごくいいものだから、編集をもっと上手くやればもっといい作品になると思った。
とは言うものの、さすがにこれほどまでにエグい作品となると、考えたことや思ったことがいっぱいあった。
そのなかでも一番思ったのが、自殺を止めるということははたして自殺志願者を救うということになるのか、ということ。生きるのが辛くて辛くて仕方がなくなってしまった人が、最後の逃げ道である「自殺」という行為に至ったのに、それを止めるということは、その人にまた「生き地獄」を味わわせることになってしまうのではないかと思った。
とにかく、この映画を観たら、嫌でも「自殺」について考えさせられると思う。 -
ゴールデンブリッジから自殺する人たちの、橋のドキュメンタリー。
自殺についてのドキュメンタリー -
「自殺問題」を描いたドキュメンタリー。少し前に読んだ想田さんの著書に影響されて観た作品。実際に人が橋から飛び降りるシーンなどがあり、リアリティがあった。ただ「自殺問題」について考えさせられるかというと真剣に考えられたわけではなかった。自殺してしまう人の精神的側面が周辺の人からの証言で垣間見れる点に心を動かされた。
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これ観てからゴールデンブリッジが映るたび「ぁぁっ」ってなります。
いろいろ考えさせられるけど、もっと描き方があったんじゃないかなあとも思う。