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- / ISBN・EAN: 4988102461539
感想・レビュー・書評
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1983年公開。
昨年亡くなられた
森田芳光監督、
そして大好きな
松田優作主演で送る
ホームドラマの傑作。
学生時代から
コレ何回観たかなぁ〜(笑)
高校受験を控えた息子のために雇った、
ちょっと変わった家庭教師によって
家族に様々な波紋が広がっていく
ちょっとブラックでシニカルなストーリー。
松田優作が
初めてアクションを捨て、
シリアスに、
またどこかコミカルに、
すぐに手を出す(笑)
暴力的な家庭教師を不気味に演じています。
先にアクション俳優の優作さんを知っていた自分にしたら、
ホンマ衝撃的なイメチェンやったけど、
今の若い人たちが見れば
シュールで
どこかホモっぽい香りを纏ったキャラクターは(笑)
斬新でかなり笑えると思います♪
目玉焼きをチューチュー吸う
気持ちの悪い父親役には
今は亡き名監督の
伊丹十三。
絶妙な天然ボケを見せる母親役には、
先頃ピンク・マルティーニによるコラボ・アルバムで
再び脚光を浴びた
歌手の
由紀さおり。
オタクでイジメられっ子の息子役には
競馬好きで知られる
永遠の童顔(笑)
宮川一朗太と、
強烈なキャラを
最強の演技派たちが見事に演じきっています。
船から眺める
揺れた団地の映像なども秀逸で、
夕暮れ時のシーンなどは
切なさいっぱいで
目に焼き付いています。
そしてコミュニケーションを無くした
近代家族をうまく表現した、
横長のテーブルに
横一例に並んで家族が食事する
なんとも奇妙なシーンは、
その後幾多のパロディを
生みましたね〜♪
イジメや受験戦争、
そして家族とは
なんぞやを
ブラックユーモアいっぱいに描いた
森田芳光監督の最高傑作です。
それにしても
松田優作は艶があるとうか
色っぽいなぁ〜☆
イケメンと呼ばれる役者は沢山いるけれど、
今そんな
人間的に魅力的で
匂い立つような
色気を纏った役者って
すぐに思い浮かばないよなぁ(^_^;)
(これも亡くなられた原田芳雄さんもカッコ良かった!) -
80年代映画の意味不明さよ。「台風クラブ」で嫌というほど味わわされたのに、性懲りもなくまた同じような雰囲気にあてられてしまった。
冒頭から家庭教師のネチネチとホモっぽい感じがいや~な空気感を醸してて、2時間耐えられるんだろうかと思ったが、弟のびっくりするほどシニカルなキャラクターが面白くて、途中から引き込まれてしまった。この意味不明さも、もはやギャグね。
何の情報もなく見てたので、最後の「松田優作」のテロップに目を見張ってしまった。「え!?どこに?」と思ったけど、家庭教師か。平成世代の私にとっては、「松田優作=日本史上最高にイケてる二枚目俳優」みたいなイメージが勝手に作り上げられていて、実際の映像は太陽にほえろの有名なシーンをチラっとテレビで見たことがあるくらいだったので本人の顔すら危うく、どんな人なのか全く知らなかったのだが、こんな演技もする人だったんだ!!とすごく裏切られた感じ。この役、全然イケてないじゃん!笑 にしても、純粋に演技上手いな。スターなのにスターに見えない、その役にしか見えないって、演技が上手い証拠なんだろうな。 -
テレビでは理解されないシュールな世界だった。
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別途
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83年公開. バブル前夜の荒んだ閉塞感をともなった空気をよく醸し出している.でも今現在にこの映画をみる意味はあまりないような気がする.
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劇的におもしろいわけではないけど、撮影手法や演出の仕方について人と語りだしたら話が尽きなさそうな映画。
西部劇のパロディという見方もあるらしいが、流れ着いてきた男は結局最後にもたらした秩序をすべて破壊し、元の木阿弥となった。 -
2016年6月16日観賞。森田芳光監督・松田優作主演のホームドラマ(?)、四人家族の元に家庭教師がやってきたことをきっかけに起きる変化。松田優作始め役者たちと映像・音が醸し出す不穏な雰囲気がたまらない、不穏で暴力的だけれどどこか滑稽な感じもあって息苦しくならず、楽しく見られるバランスが素敵。有名な横一列な食卓を始め、四人家族の面々は誰一人他者と向き合わず、「自分で決断する」ことができないところに、笑いながらも自分のことを指摘されたようでゾッとする。伊丹十三演じる父親の中途半端なダンディさがおかしい。「○○がやりたい」「〇〇をやるべきだ」ということは誰でもできる、その過程・結果も含めて自分で責任を取ることができるか?ということが重要なんだよな。
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松田優作目当て、どいつもこいつも胸糞悪くてムカつくぜ!80年代の狂気とか鱗片もわからないので、全員バカばっかだな〜と見下して観てた。
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誰とも向き合わない横一列の食卓。
そこでのはちゃめちゃな晩餐。
これはコメディなのかシリアスなのか...?
1度観ただけでは消化しきれないほどシニカルな映画だった。
松田優作は気持ち悪い役の上にセリフが聞き取りづらい。
でも魅力的だから不思議。 -
森田芳光の映画。
松田優作もさることながら、伊丹十三、由紀さおり、
宮川一郎太、キャストが抜群。
ラスト、皆で、食事するハチャメチャな、光景、秀逸。
邦画が好きになった、きっかけ作品。
家族の視線がぜんぜん絡み合わない食事シーンは
ほんとに革命的で、ショックを受けました!
松田優作の、何考えて...
家族の視線がぜんぜん絡み合わない食事シーンは
ほんとに革命的で、ショックを受けました!
松田優作の、何考えてるんだかわからない不気味な佇まいも忘れられません(笑)
この映画の独特の空気感は、その後の日本の映画作りを変えましたよね!
おおーっっ!!
まろんさんなら
分かってくれますよね!!(ToT)
あの衝撃的な
食事シーンも含めて(笑)
コレ、...
おおーっっ!!
まろんさんなら
分かってくれますよね!!(ToT)
あの衝撃的な
食事シーンも含めて(笑)
コレ、物凄く
エポックメイキングな作品ですよね。
松田優作は、この頃から
地道にイメージ・チェンジを計って、
これからという時に
亡くなってしまい、
ほんまショックでした。
自分は高校生の頃に
ロックバンドARBに
ハマって
Voであり俳優の
石橋凌が尊敬する男ということで
優作さんを知ったんです(^_^)
ハリウッド映画の
『ブラックレイン』は
大阪がロケ地やったんで
梅田や十三を
ロケ地巡りもしたし(笑)、
今でも元大リーガーの野茂英雄や
今は亡きロックの王様・忌野清志郎と並んで、
尊敬する男の中の
1人なんです(o^-^o)
優作さんの生きざまを観てると
今の息子たち二人を
どうしても比べちゃって
ちょっと物足りなく感じてしまうんスよね〜(汗)(^_^;)
(どっちかというと兄の龍平が好き)
優作さんの作品では
『野獣死すべし』や、
映画じゃないけど
やっぱ『探偵物語』が
今見ても斬新で
ホンマ大好きな作品です(o^-^o)