クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]
- 角川エンタテインメント (2012年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988126205607
感想・レビュー・書評
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静かだ、とても
それでも世界が動いているのがわかる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松尾スズキ監督 2007年作品
映画って こういう攻め方もあるのか
と感心しました・・・。
これは、高得点を取りますね。
日常性の中に潜む 非日常性。
正常と異常の区別が つけられない 時代の中に
ひそむ 狂気を生み出す システム。
飢餓で死んでいるという子供を思いはせた時に
自分が食べるということが
罪悪感にさいなまされるという
世界の矛盾のシステムに
なにを成し遂げることができるのか・・・
ただ、自分が食べないという行為は自分の自己満足でしかない
今の断面が 傷口を広げる。
内田有紀の 静なるもの と 動なるものが
ちょっとしたきっかけで爆発する・・・
爆発の仕方が いいなぁ。
自分を捨てると何かが見えるようだ。
面白い国に住んでいない 佐倉明日香は
面白いものに触れたくてしょうがない・・・
お笑い番組を見るのが趣味のような生活のなかで
笑いを生み出すのではなく 笑いを消費としてとらえる。
たまたま まじめな男と結婚することで、
歯車が 最初に狂い始める。
劇作家にめぐり合うことで、
面白い国の住人になれたと思われたが
ライターとして 追い詰められて
アルコールと睡眠薬の過剰摂取。
気がついたら クワイエットルームに横たわっていた。
退院するまでの 14日間の出来事が
精神的な戦争みたいなよそおいを示す。
娘に勘当され 高利貸しのような 大竹しのぶ
拒食症の 蒼井優
頭を燃やす 変な女子・・・
ステンレスでできた看護士 りょう は
規則で縛ろうとするが・・・
精神の割れ目に 忍び寄る 異質の狂気。
内田有紀を 支える 劇作家鉄雄(宮藤官九郎)
仏壇を銀色にスプレイし、自分の顔にも銀スプレイされる
コモノ(妻夫木聡)が、内田有紀の彩を加える。
ラストは 内田有紀は 正常の国に戻るが・・
果たして、再びクワイエットルームに帰らないと保証できない
暗示が・・・・。 -
小説と違う印象を受けた
意外と重くて心に刺さる -
舞台は精神病院。「17歳のカルテ」と違うのは、退院したら病院内でできた友人も、思い出も、忘れるべき捨てるべきという描写。日本人が抱く精神病への偏見が見えた気がした。内容はとても面白いものだったと思う。コメディかと思っていたが、なかなか重くずっしりと心にのしかかるようなものだった。しかし視聴後はその重さも消え、軽快で楽しげですっきりとした後味。
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なかなかよく出来ていた。原作も読んでいたので役者さんのキャスティングやそれぞれの台詞なんかも楽しめた。
心の闇の一歩向こう側と一歩手前って同じ線上にあるんだな…って印象でした。いい映画です。 -
テーマとしては面白いし、クドカンの演技や松尾スズキの脚本も素晴らしい。
ただ、嘔吐シーンが多くて少し気持ち悪くなってしまった。苦手な人は注意。 -
見ていて心地よい世界。
見終わった後に元気になる。