明日への遺言 特別版 [DVD]

監督 : 小泉堯史 
出演 : 藤田まこと  富司純子  ロバート・レッサー  フレッド・マックィーン  リチャード・ニール  西村雅彦  蒼井優  田中好子 
  • 角川エンタテインメント
3.43
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126205751

感想・レビュー・書評

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  • 1948年、東海軍司令官 岡田中将の裁判が行われる。
    岡田は戦時中に、爆撃機からパラシュートで脱出した米軍捕虜を
    斬首にする指示をだしたのだった。
    検察側は裁判を行わず死刑にしたのは殺人だと言い、
    弁護側は民間人への無差別爆撃は戦争犯罪であると主張する。
    やがて法廷の人々は岡田が部下の責任を全て背負うつもりでいることに気付いていく。

    未来を担う人のために責任をおって去っていった先人達に頭が下がる。
    今は全く逆だよね…(ーー;)

  • 藤田まこと遺作

  • こんな良識ある人を裁いていいのか・・戦争は終わった後まで悲惨。

  •  太平洋戦争末期、無差別爆撃の最中不時着した爆撃機の乗組員を処刑した罪に問われた岡田中将の裁判の様子を描く。ほぼ全編裁判で構成。

     藤田演じる岡田中将は、米軍の無差別爆撃の非人道性を指摘し、処刑はあくまでその行為に対する法的な処置だったと主張する。彼の犯罪を審議すると、どうしても米軍の行為の是非を考えなければならない。アメリカ側も一方的な押し付けではなく、正当な議論が続けられ、裁かれる日本人と裁くアメリカ人の間に不思議な信頼関係が築かれていく。劇中で岡田が語っているが、こういった日本軍側の主張がちゃんと取り上げられることはほとんどなかったらしいが、わずかでもこういったことがあったことは驚きだ。

     最初から全ての責任を取るつもりで死を覚悟して正々堂々裁判に望んだ岡田の姿勢が光る映画。
     それまで固い文長で書いていたのに、最後だけは口語で書いていた妻への手紙がいい。

  • [2007年作、TV録画鑑賞]
    藤田まこと演じる元東海軍司令官・岡田資中将が自己の信念を貫き通す姿が光っている。リーダーとして全責任を負い部下を守り抜く人物はいつの世でも中々いないよなぁ。無差別爆撃の当事者である爆撃機の搭乗員は犯罪者である、とする理屈も判らなくはないが、敗戦の決断ができずに最後の原爆投下までずるずると無差別爆撃を誘導し続けた日本の戦争指導者たちの責任の深さを思わざるを得ない。日本の戦争犠牲者310万人のうち一般市民80万人(26%)、軍人軍属230万人のうち140万人(60%)は餓死者、つまり220/310万人(71%)は失わなくてもよかった命であって拙劣な戦争政策の犠牲者だった事実を国民は忘れてはいけない。

  • 解説:

    第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判をたった一人で戦い抜いた岡田資(たすく)中将の誇り高き生涯を描く感動作。

    戦争文学の第一人者である大岡昇平の「ながい旅」を原作に、『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が構想15年をかけて映画化。

    敗戦直後の混乱の中で自身の責任と信念を貫き通した岡田中将を、ベテラン藤田まことが熱演する。

    軍人の夫を愛情深く見守る妻に富司純子がふんするほか、西村雅彦、蒼井優ら多彩な顔ぶれが共演し、ナレーションを竹野内豊が担当していることでも話題。

    第二次世界大戦終了後、戦争末期に名古屋を空爆した米軍捕虜を処刑した責任を問われ、B級戦犯として裁判にかけられた岡田資中将(藤田まこと)。

    裁判で彼は「一般民衆への無差別爆撃の責任は誰が負うのか、命令により実行した部下の責任は誰が負うべきなのか」と堂々と信念を主張し、戦勝国アメリカによる法廷を戦い抜く。

  • 捕虜殺害の罪に問われる岡田資中将
    素晴らしい人物像に惚れ惚れするとともに、
    戦争のためにこのような人物を失ってしまった無念
    大切なものを奪っていく戦争の凄惨さ
    久々に良かったと思った邦画

  • 捻くれた気持ちで見てしまった。
    責任感の強い責任者自体を、あまり知らないから。

  • 10/100
    泣いてしまうなあ。

  • リーダーシップというか、指示・判断することの責任の重さを感じさせられた。法廷物は動きが少ないだけに人間の内面をうまく描写するが、それだけに胸にぐっとくる。自分の判断に責任を持ち行動を取りたいものだ。

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