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- / ISBN・EAN: 4988126205751
感想・レビュー・書評
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1948年、東海軍司令官 岡田中将の裁判が行われる。
岡田は戦時中に、爆撃機からパラシュートで脱出した米軍捕虜を
斬首にする指示をだしたのだった。
検察側は裁判を行わず死刑にしたのは殺人だと言い、
弁護側は民間人への無差別爆撃は戦争犯罪であると主張する。
やがて法廷の人々は岡田が部下の責任を全て背負うつもりでいることに気付いていく。
未来を担う人のために責任をおって去っていった先人達に頭が下がる。
今は全く逆だよね…(ーー;)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤田まこと遺作
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こんな良識ある人を裁いていいのか・・戦争は終わった後まで悲惨。
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太平洋戦争末期、無差別爆撃の最中不時着した爆撃機の乗組員を処刑した罪に問われた岡田中将の裁判の様子を描く。ほぼ全編裁判で構成。
藤田演じる岡田中将は、米軍の無差別爆撃の非人道性を指摘し、処刑はあくまでその行為に対する法的な処置だったと主張する。彼の犯罪を審議すると、どうしても米軍の行為の是非を考えなければならない。アメリカ側も一方的な押し付けではなく、正当な議論が続けられ、裁かれる日本人と裁くアメリカ人の間に不思議な信頼関係が築かれていく。劇中で岡田が語っているが、こういった日本軍側の主張がちゃんと取り上げられることはほとんどなかったらしいが、わずかでもこういったことがあったことは驚きだ。
最初から全ての責任を取るつもりで死を覚悟して正々堂々裁判に望んだ岡田の姿勢が光る映画。
それまで固い文長で書いていたのに、最後だけは口語で書いていた妻への手紙がいい。 -
[2007年作、TV録画鑑賞]
藤田まこと演じる元東海軍司令官・岡田資中将が自己の信念を貫き通す姿が光っている。リーダーとして全責任を負い部下を守り抜く人物はいつの世でも中々いないよなぁ。無差別爆撃の当事者である爆撃機の搭乗員は犯罪者である、とする理屈も判らなくはないが、敗戦の決断ができずに最後の原爆投下までずるずると無差別爆撃を誘導し続けた日本の戦争指導者たちの責任の深さを思わざるを得ない。日本の戦争犠牲者310万人のうち一般市民80万人(26%)、軍人軍属230万人のうち140万人(60%)は餓死者、つまり220/310万人(71%)は失わなくてもよかった命であって拙劣な戦争政策の犠牲者だった事実を国民は忘れてはいけない。 -
捕虜殺害の罪に問われる岡田資中将
素晴らしい人物像に惚れ惚れするとともに、
戦争のためにこのような人物を失ってしまった無念
大切なものを奪っていく戦争の凄惨さ
久々に良かったと思った邦画 -
捻くれた気持ちで見てしまった。
責任感の強い責任者自体を、あまり知らないから。 -
10/100
泣いてしまうなあ。 -
リーダーシップというか、指示・判断することの責任の重さを感じさせられた。法廷物は動きが少ないだけに人間の内面をうまく描写するが、それだけに胸にぐっとくる。自分の判断に責任を持ち行動を取りたいものだ。