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- / ISBN・EAN: 4988105058453
感想・レビュー・書評
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根っからの方には恐縮しますが、遅まきながらサユリストになったかもしれない・・・。(笑)
自分も吉永小百合に「あたし、来ちゃった」って言われてみたい!(笑)
ますます美貌に拍車がかかり、前作に引き続き相変わらず脇目を振る余裕なしのキャラ設定にはどうかと思いますが(笑)、そんなことはどうでもいいと思えるほど、登場されるだけで大満足しました!(笑)
『柴又慕情』の続編を非常に観たくなり、2夜続けての鑑賞です。
薄幸の美女ぶりがとてもよく似合う吉永小百合がマドンナということで、前回よりは笑いも抑えて、全体的にしっとりとした風情の物語に仕上がっています。
また、寅さんの女運の無さにもここに極まれり、というくらいに今回はダブルノックアウトの悲壮感漂う結果でありますが、その後のいい人ぶりに、寅さんならではの清々しさがあって、これまた情緒豊かな仕上がりであるともいえます。
『柴又慕情』の続編ということで、前回との連続性がきっちり保たれているところは流石です。歌子(吉永小百合)との再会の場所が愛知県ではなく津和野だったのは、すでに撮影地が決まっていたからでしょうかねえ?小説家のお父さん(宮口精二)は味がある演技で今回も登場してくれて嬉しかったです。(笑)
「とらや」の面々も相も変わらず騒々しくておっちょこちょいで、現在なら「おせっかい」ととられてもいいような行動まで普通に行える人情の深さがとても温かくて、琴線に触れますね。ちゃぶ台での談義も楽しくてわくわくしながら観ました。(笑)2代目おいちゃん役の松村達雄は本作をもって交代とのことで、吉永小百合とともにやって来て去っていかれることになったのですね。前回同様に博(前田吟)とさくら(倍賞千恵子)の的確なアドバイスがターニングポイントになっていて、これまた安心感がありました。
結局、メインの内容は歌子(吉永小百合)と小説家のお父さん(宮口精二)の確執であり、寅さんの恋愛感情は周囲の「雑音」に過ぎなかったわけで、寅さんの落胆ぶりは推して知るべしなんですが、それを厳しくも優しく包み込む妹さくらのいじらしさにも今回いつも以上に注目です。
それにしても、あ~あ、吉永小百合さん。また、マドンナ役で登場して欲しかった! -
吉永小百合その2。ダーク編
寅次郎は止まり木。羽を休めたら、誰もが飛び立って行ってしまう。さらに寅次郎自体も渡り鳥。長くはひとところにはいれない。どこまでも自分勝手で、それがいい。
別れがあるから、人生は短く濃いものになるんですね。マレビトは富と災いをもたらすもの。長くはいれない。寅次郎の人生は、ものすごく密度が濃く豊かでしょう。
人間は生きて行くとどうも頑固になるようで。大人のだめな部分をぶっ壊す寅次郎は、予定調和とはいえ最高である。人ごとなら悩みも問題も掻き回してしまう。かっこいいなあ。 -
"男はつらいよ"第13作。冒頭から寅さんの結婚話でさくらとタコ社長をつれて島根へ、も過去最速?の破談(笑)そして津和野で再登場の吉永小百合をヒロインとして、夫と死別しての今後をめぐる葛藤と、父親との和解への道のりを描く。今作の寅さんは相変わらずの無茶苦茶なところもあるけれど、色恋の悩みよりも人情面が表に出た描き方のように思え、不器用な父親の姿とともに深みを感じる作品になったと思う。
でも、ヒロインの手紙のモノローグで最後そっちか(笑)とは思ったけれど。 -
マドンナ吉永小百合さんは津和野の図書館員で働いている設定。ピッタリしたTシャツにデニムの吉永さんがとても可愛くて天女かと(言わずもがななんだけど、ホントかわいい)
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第13作
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キャスト中、宮口精二&吉永小百合の名前を見て前作(第9作)登場時のマドンナの名前まで即出てこなかったところからしてまだまだ自分は寅さんマニア度が低いらしいことが露見。いやはや、精進の道のりは長い。
吉永小百合鑑賞歴はというとまだまだまったくの初心者で、寅さん前作以外には「細雪」(1983) のみという寂しさ。こちらは今後何とかしたい。一方宮口精二といえば一昔前の自分は「七人の侍」(1954) ぐらいしかネタがなかったのであるが、「張込み」(1958) での主役級の働きに加え、小津作品に木下作品にてなんどかお見かけした結果、ずいぶんと常連度が上がった。でも本シリーズでの配役「小説家」はなんともいえないハマリ役、まんま芥川(笑)
シリーズ中においては結構久々の悲劇どまんなか脚本。この先北の国からみたいになっていかないことを切に願う。 -
寅さんが旅先でバッタリ再会したのはかつてのマドンナだった。。。
初めてマドンナが再登場する記念すべき作品。再登場マドンナの最初はリリーこと浅丘ルリ子ではなく吉永小百合だったのか! さらにいうと浅丘ルリ子と後藤久美子以外で同じ役柄で再登場したのはこの吉永小百合の歌子さんだけ。
夫を亡くし次の人生を歩めずにいるマドンナに対してモラトリアムの象徴のような寅さん。フラれる形ではなく、マドンナが新しい人生を歩み出したのを見届けて自ら去っていく姿がせつなく、素晴らしい。
吉永小百合は再登場で、たった2年しか経ってないのだけれど、グッと良くなっている。可愛さに加えて凛とした感じが足された感があった。
PCと自分が不調で、ちょっとご無沙汰してしまいました。
この映画、相当楽しまれたようですね!
読んで...
PCと自分が不調で、ちょっとご無沙汰してしまいました。
この映画、相当楽しまれたようですね!
読んでいて、こちらまでついニヤニヤしてしまいました。
とりわけ、上から2行目はもう爆笑でございます。
寅さんのマドンナたちの中では、あまり好きな方ではないのですが、それはあくまでもキャラ設定上の話。
吉永さんの魅力は、いつまでも変わらない清らかさにありますよね。
松村達雄さんも好きだし、宮口精二さんにいたっては、もうあまりにも好きで、出演作品はほとんど見てしまったかもしれません。
時代を経ても残る作品には、素敵な俳優陣が顔を並べているものですね。
それぞれの役をしっかりと演じ切っているように思えます。
ところで私もお正月は「寅さん」を見ました。
京マチ子さんがマドンナ役で、『寅次郎純情詩集』というタイトルでした。
お暇な折にご覧くださいませ。
コメントいただきありがとうございます!
お身体のお加減はいかがでしょうか。もしかすると...
コメントいただきありがとうございます!
お身体のお加減はいかがでしょうか。もしかすると長期旅行中かなとも思ったりしていましたが・・・。復調されたようで何よりです。
またnejidonさんの元気でユーモアがあって論旨豊かなレビューや楽しく温かいコメントが読めて喜ばしい限りです!(^o^)
この映画はというと、もはやサユリストになった自分には清らかで楽しい思い出であります。(笑)途中より、もう見ているだけで満足しました!(笑)
しかし、あの性格設定だけはどうにかならなかったものか・・・。
宮口精二さん、本当にいい味出していましたね。父親の心に秘めたやるせない気持ちが十分に滲み出ていて素晴らしかったです。松村達雄さんの「おいちゃん」引退は残念ですが、この後もシリーズにいろいろと登場されるようなので、次回いつ登場するかと楽しみな限りです。
京マチ子さんの『寅次郎純情詩集』はたぶん一度観たことがあるような気がするのですが、例によって全然憶えていないので(笑)、今度是非観てみますね!楽しみです。(^o^)
それでは今後ともよろしくお願いいたします。m(_ _)m