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- / ISBN・EAN: 4988142683922
感想・レビュー・書評
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先日読んだ本の映画版。本ではハッキリ言葉にされていなかった核心が、字幕でハッキリと顕わにされており、とても分かりやすいアレンジ。
ただし、本ではそうした言葉を使わずに表現するために、同じシーンが繰り返し描かれたり、さまざまな伏線があったりと様々な工夫が凝らされているので、そうした面白さを味わうには、映画だけでは不十分。人物描写も、本よりは個性を薄め、テーマがより際立つよう作られている、という印象を受けた。
もちろん、仕事の様子や生活ぶり、服装や風景など、映像ならではの情報は、とても興味深い。個人的には、読後に観る、という順で正解!という感想だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとも言えず、
考えさせられる映画。
精神的・身体的・社会的差別の中で、
生きてきた二人。
二人が犯した罪は、
罪として紛れもない事実だけど、
罪を犯さざるを得なかった背景を考えると、
仕方がなかった、とも思えてくる。
この映画を観終わって、
ふと陪審員制度のことを考えてしまった。
有罪か無罪かを判断するだけのアメリカと違って、
日本は量刑まで陪審員が決めるんですよね。
と、この映画と似たような事件ももちろんあるわけで、
もし自分がその時陪審員だったら、
どう判断を下すんだろう・・・。
日本の現状では、量刑まで陪審員が決めるのは、
まだまだ問題が山積と言われてるけど、
ほんとそう思います。
量刑は、プロの法律家に決めてほしい。
一度は観てほしい映画です。