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- / ISBN・EAN: 4988021131469
感想・レビュー・書評
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死神の千葉(金城武)の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、その人を1週間観察し、その生死を判断すること。雨男の彼はその日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵(小西真奈美)が現れるのを待っていた。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せ……。
「Yahoo! Japan 映画 あらすじ」より
たまたま手に取った映画.原作は読んでない.
死神の千葉が歳とらないから途中までつながっていることが分からなかった.最後にいろいろつながって、ああ、面白い映画だったなと思った.最後の方の時代の描き方が、、え、そんなの出す!?と後から思うけど、まぁ、時間が経っているということを表現したかったのかな、と.
死神がその生死を判断するときにその人に問いかけることばと、その人の答えがいい.人によって年代によって答えが違う.当たり前のことかもしれないけれど、その答えは同じ人でもきっと問いかけられる年齢や時期によっても違うだろう.
死神が「実行」ためらうような何かを自分はもっているかな、と自分の心に問いかけてみる.
死ぬということを考えることは、つまりは、生きるということを考えること.原作ではきっともっと具体に掘り下げてあるんだろうな、と思う.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファンタジーな感じなのでダイナミックな展開はないものの、見た後にちょっとほっこりする作品。
OLとヤクザと床屋のお婆さんの人生が少しずつリンクしていく様子は、映像化すると先が読めてしまうのがちょっと残念だけど、ストーリーはちょっと優しくてちょっと悲しくて。その絶妙なバランスが好き。次は小説で読んでみたいと思った。
それにしても、一人一人にとって「死」というものは色んな意味を持つんですね。辛い思い出だったり、生き様だったり、当たり前だけど特別なものだったり。私にとって「死」って何なのかな?って少し考えてしまった。とてつもないインパクトを残す作品じゃないけど、ほんの少し余韻が残る良い映画だと思います。 -
原作をかなり前に読んでいますが、あまり記憶に残っていません。ですから、新鮮な感じで見ることができました。なるほどなあと言う感想です。一番感じたのは小西真奈美さんが、愛おしいことでしょうか。
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何年も前に伊坂幸太郎を読み漁っていたときに読んでた小説の映画化作品。正直あらすじを読んでも全く記憶に蘇らないほど内容を忘れてた。
最近よんだ、魔王に出てきた千葉、なんかの作品の登場人物だろうと思っていたらこれだった。魔王の千葉出てくるところだけでもまた読み直したくなった。
小西真奈美も金城武も魅力的だったし、いろいろと忘れてた分だけ新鮮で面白かった。
気分が沈んで仕方ないときに、励ますんじゃなく包んでくれるような作品。死ぬことを否定とか肯定するのではなく、大切なことって考えるのは良いなと思う。
あくつの生き様に与えた、母親、兄貴分の影響を想像するに本当にひと1人が持てる人生という限られたときを超えるものってあるなと思う。ミュージックだってそれこそときを超えるものだし。死生観がちょっと変わる、というかいろいろ考えさせられる。
以下気になった言葉。
あんた、自分を信じているか?ああ、信じてるよ。俺はいつだって、自分に期待してんだ。死に様はそのまま生き様なんだ。
さあな。死ぬ気で生きるんじゃないか。
死ぬってことについてどう思う?特別なことじゃない。けど、大切なこと。
特別じゃないけど、大切なこと。 -
原作を数年前に読んでの鑑賞
以下ネタバレ
金城武!!金城武の喪服!!
どんな格好も恰好いいよ。
小西真奈美の暗い演技はやっぱりいい。
ありふれた世界観なのに、
金城武が感情が芽生え始める時が素晴らしい。
富司純子無双!!それまでの全部を持っていかれた!!
最後のシーンが美しくて劇場で観てよかった。
●総括
本のイメージより、SweetRainというだけあって甘くなって、女子好みになっていたと思う。(私はめちゃくちゃ良かった)
こにたんのCDを買うくらい好きな映画 -
これはジャケ買いではないですが、パッケージに目がとまって観賞した作品です。
小説は有名ですので読んだ方も多いかもしれませんね。
私はだいぶ前に小説を読んでいて、面白かったのでどんな風に映像化されるのかなと楽しみに観ました。
小説では6つの物語と6人の人生が描かれていましたが、映画では、「死神の精度」「死神と藤田」「死神対老女」の3編を取り上げ映画用に構成した内容となっています。
死神って、ひとそれぞれ色々なイメージがあると思うのですが、ほとんどは怖いイメージだと思います。骸骨が黒いマント着て大きな釜を持っている・・・みたいな?
でも、ここに登場する死神は、めちゃくちゃクールで普通の人。淡々と仕事をします。そして、すっごい音楽好きっていうのが面白いですよね。彼らはそれを「ミュージック」と言うのですが。そのためCDショップに入り浸っていて、そこで仲間たちと会うこともしばしば。
死神は、人間と価値観が違うので、時々変なことを言うけれど、それがちょっと笑えたり、逆に考えさせられたりします。
この空気読めない天然な人みたいな死神を演じている金城武さんは、まさに小説のイメージ通りでした。
原作者の伊坂さんは、本作の映画化を断り続けてきたそうですが、金城武さんが主演である条件を呈示された事で了承し、実現したそうです。
まさに納得。という感じです。
金城武さん演じる死神の喪服姿の美しさと、美容師と死神のラストシーンは印象的でした。波瀾万丈な人生を生き抜いた女性の潔さと、景色がとてもマッチしていて綺麗でした。
死神は、様々な人たちの死に立ち会って。その時間軸も様々で。
だけれども、それぞれの人生がどこかで交錯してみたりして繋がって行く。全ての人間に平等にもたらされる生と死。それは特別なことではないけれど、大切なこと。
人はみな、生まれて死んでいくけれど、その想いは繋がっていくのかなと思いました・・・。
冒頭に死神が、「死に値する生き方をしたか(生きる目的を果たしたか)を判断するだけ」「それは、命の長さに関係ない」と言い切るシーンがあります。とても心に響きました。
誰にでも平等にいつか必ずやってくる「死」について考えるきっかけになるかもしれません。
いつかそのときが訪れたとき、死に値する生き方ができているよう、限られた時間を大切に生きたいと思います。 -
先日、読んだ「伊坂幸太郎」作品の『死神の精度』を映像化した作品『Sweet Rain 死神の精度 /2007』を観ました。
-----story-------------
人気ミステリー作家「伊坂幸太郎」のベストセラーを「金城武」主演で映画化したハートフル・ファンタジー。
人間の感情を理解しない一風変わった死神と一人の若い女性との奇妙な交流とその顛末を綴る。
共演は『天使の卵』の「小西真奈美」。
本作では役名「藤木一恵」の名義で主題歌も担当。
監督は『美女缶』の「筧昌也」。
不慮の死が予定されている人間のもとに現われ、行動を共にして7日後に、“実行=死”か“見送り=生かす”かを決める死神。
その一人、「千葉」は“ミュージック”をこよなく愛する一風変わった死神。
そんな「千葉」の今回のターゲットは電器メーカーに勤める苦情処理係のOL、「藤木一恵」。
愛する人がいつも早死にしてしまう薄幸の彼女だったが、それでも懸命に生きていた。
とはいえ、いつも“実行”の判定ばかりをしている「千葉」にとっては、今回もそれは既定の事実のはずだったが…。
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小説中の三篇『死神の精度』、『死神と藤田』、『死神対老女』を取り上げ映画用に構成した内容となっています。
原作では微妙に関連しあった六篇の作品のうち、三篇を取り上げたことから、作品間の繋がりを作るために若干構成が変わっていましたね。
それでも、原作の雰囲気を上手く醸し出している感じがしました… 「千葉(死神)」役の「金城武」他、それぞれの物語の主役となる「小西真奈美」、「光石研」、「富司純子」が、それぞれイイ演技をしていました。
エンディングの青空が顔を出すシーン… 原作を読んだ際に頭に浮かんだイメージに近かったので嬉しかったですね。
エンディング以外は、全体的に暗い画面だったので、少し見辛かったのですが、死がテーマになっているし、死神が主人公の物語なので仕方がないですねぇ。
原作が良いと、映画化されると期待外れになることが多いのですが、本作品はそこそこ良かったと思います。
-----staff/cast-------------
監督:筧昌也
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治
阿部秀司
プロデューサー:堀部徹
神蔵克
倉田貴也
アソシエイトプロデューサー:小出真佐樹
原作: 伊坂幸太郎 『死神の精度』(文藝春秋刊)
脚本:筧昌也
小林弘利
撮影:柴主高秀
美術:清水剛
編集:伊藤伸行
音響効果:岡瀬晶彦
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:藤木一恵 『Sunny Day』
VFXプロデューサー:石井教雄
スクリプター:皆川悦子
スタイリスト:伊賀大介
照明:蒔苗友一郎
制作プロダクション:ROBOT
装飾:秋田谷宣博
録音:藤本賢一
助監督:吉田亮
出演:
金城武 千葉
小西真奈美 藤木一恵
富司純子 かずえ
光石研 藤田敏之
石田卓也 阿久津伸二
村上淳 青山
奥田恵梨華 竹子
吹越満 大町健太郎 -
「2006本屋大賞 3位」
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