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- / ISBN・EAN: 4988021131476
感想・レビュー・書評
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全てが深く重く響いて。観てよかった。そう思います。
伊坂幸太郎原作を実写映像化。
音楽を好む死神と死を選定される人の関わりが、伊坂作品独特の雰囲気の中、描かれる。
この作品については映画館で鑑賞しました。
心惹き付けられ、気付いたら終わっていた。
そんな印象。エンドロール後もしばらく余韻に浸っていたい。実際、浸ってしまったわけですが、それだけ深く気に入ってしまいました。
もちろん、DVDも限定版を購入。
一つ、惜しむらくはパンフレットを購入しなかった事。
そんなこんなで、映画を観る時は、主観と客観をわけて考えるようにしてますが、どうしても主観的になってしまいます。
さて、そんな事はさておき。
作品についてですが、原作は未読につき、実は映画は原作の一部分だけという事は考慮しません。
本作品は監督が筧氏。ジャンルを問わず、よく的確にツボをついてくるなと好きな監督であります。
今回は全体的に重いストーリーと設定。
死神という要素から人の死が関連してくるのは推測できます。
三部構成を取っており、主人公は一人の死神。
死神の仕事は死ぬ事が決まった人間の生き死にを決定する事。
過去に数多くの人間の死を選定してきた死神。
人の死に特別な感情は持たず、仕事の一貫として、成すべき事をしてきただけ。やるべき事をしているか否か。判断基準はそれだけ。
今回もただ、決定するだけのはずだったが…。
この作品の死神の面白いところは実に人間味溢れる点。
各死神がそれぞれ個性を持っており、信念を持ち、行動する。
金城武演じる死神も同様。
そして、本作品のタイトルにも注目して頂きたい。
配役は好き嫌いのはっきり分かれる役者が多く起用されている印象。
個人的には全てがぴたりとハマっていて申し分はありません。
何よりも特徴的なのが、音楽の使い方。
場面場面でちゃんと頭に入るタイミングで流れている。
しかも、癒し系。
ここも文句なし。
最初から最後まで雰囲気もよく、お気に入りの作品です。
ぜひ、一度ご覧あれ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原作を読了せず、此方を先に観た。
結果的に全てのことが繋がる、という物語に惹かれるタイプなので、これは好きだった。
映像も綺麗。
金城武のとぼけた感じが千葉にを上手く作り出していた。
また、ヒロインの小西真奈美がとにかく良い。
降り続けていた雨が上がった時、藤木一恵の歌が流れるシーンに涙ぐんでしまった。ラストシーンが忘れられない。 -
原作は読んだのですが、映画はなく暇だったので
観る事にしました。
最後はすごく感動します。
歳をとったお婆ちゃんの、これまでの人生とか
何でロボットの娘(?)なのかとか色々と分かって
涙がポロポロ・・・。
しかし、死神がなぜショップでいつも音楽を聴いているのか
説明がないので、原作を読んでいない人は絶対分からないと
思いました。
説明不足な所が多すぎな感じがしました。
金城さん好きなので、許します! -
物語が進むにつれて、次第に物静かでお茶目な死神に魅了されていきます。
「死」とは?「人生」とは?
いつもなら少し重く受け止めてしまいそうなテーマを、彼は、とても淡々と問いかけてきます。
ふと、自分の死と、人生について考え、いつかくる最期のとき、当たり前のその瞬間、私はどんな人生だったと思うのだろう。。。と思い巡らしてしまいます。
そして気づけば、感極まって号泣してました。
観終わった時に、「ああ、いつか、彼のような死神になら、会ってみたい。」と思ってしまう、そんな心に残るそんな作品です。
がむしゃらに前を向いて生きてる人、今の自分に生きずまってる人そんなあなたにおすすめです。
この辺で一度、前向きに「死」や「人生」と向き合ってみてはいかがでしょう。
きっと新しい未来が開けてくるはずです。 -
はじまりかたと終わりかたが
すごく良かった!
好みにドストライクです!!
話の流れも良かったけども、
3つのストーリーだから
なんとなく見てて疲れる…かも…
2009/10/29 -
穏やかに淡々と進んでエンディングに・・・という感じがしました。
綺麗にまとまってたな...みたいな。
「自分を信じてる?」
「当たり前にある特別でないもの。だけど、とても大切なもの」
この2つの言葉が私の中に残りました。
主題歌をしっかり聴きたくて、エンディングをずーーっと見てましたw -
自分の中で金城武Waveがきた頃初期にレンタルした作品。もともと原作が好きで、あの中の死神は私の中では動物のお医者さんでした。買ってもう一度みたら、ほんとよくできてるな〜と思った。言いたいけど何も言えない役、とかちょっと鈍感な役、が彼は凄くハマる。いつかコメディを、と言っているけどもう充分できているんじゃないかな。笑いだけでなく取り巻く役者陣の台詞が二回目は凄く沁みました。特に光石研さん。富士純子さんもいいんだけど、青年期の彼女からちょっと飛躍があるような気がして、そこが惜しい。ボスもなぜか犬になってましたが、それもとても良かったと思います。オリジナルになくてもすんなり受け入れられるのは、製作陣がお見事。
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なんで金城武?と思ったのですが、予想以上によかったです。あの死神のすっとぼけたズレ感がうまく出てて、ぴったりでした。小西さんは言うに及ばず素晴らしかったし。原作の良さも損なわれていなくて、ラストの晴れ間のシーンはホロリと来ました。伊坂作品はいろんな場面でいろんな出来事や人物がリンクしているのがよいですが、それが自然に表現されててホントによかったです。
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原作を読んだのは随分前だったけど。
金城武の仕草がかわいかったなー
原作の飄々とした死神と読者に媚びないストーリーが結構好きだった(気がする)けど、映画の方はちょっとほっこりした気分になった。
映画は映画の良さがあるんだろうな、って。 -
3話構成のオムニパス形式の映画ですが、それぞれの作品同士のリンクが
原作のリンクとは違ってしまっているので、その辺りは好き嫌いがでると思いますが
金城武の演技が凄くいいです♪
富司純子も格好良いです。