映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]

監督 : フランソワ・トリュフォー 
出演 : ジャクリーン・ビセット  ジャン=ピエール・オーモン  ヴァレンチナ・コルテーゼ  ジャン=ピエール・レオ 
  • ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
3.62
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本棚登録 : 74
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135602640

感想・レビュー・書評

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  • 映画の中での映画の話。
    トリュフォーはゴダールと比べてまだわかりやすくて良いです。笑
    パッケージからしてラブストーリーだと思っていて今まで手を出さずじまいでしたがいやぁもったいないことをしていたなぁ。と。笑

    映画のメイキングなんかを見るのが好きな私にとってはピッタリなもんでした。映画製作現場をこうして見るとすごくわくわくします!
    映画を製作する映画なんでどんな話になるのだろうかと思いましたが軸となる映画製作の進行も人々の個性溢れるドラマもしっかりと盛り込まれていてとても楽しめました。

    それに名台詞の多い作品のように思いました。
    印象的で好きなシーンも多い。例えば台詞を覚えられない大物女優のところ。フェリーニの時は口パクで適当にしても良かったのよ!っていうくだり。勝手にマガリ・ノエルだと思ってたけどモデルは違うみたい。誰なんだろうか。笑
    あと猫のシーンと挿入されている監督の少年時代のエピソード。
    市民ケーンの写真を盗むところもなんか好き。

    とにかく登場人物1人1人の個性描写がとても丁寧で愛にあふれているように感じますね。
    そして監督という役目の重要さ、そして大きさが垣間見える作品。
    昔ではスペクタルものでないラブストーリー映画でも撮影は難航するんだなぁというのも学んだ。アクションとかもいろいろ大変なんだなぁ。笑

  • 音楽が圧倒的。リリアン以外の女性は可愛い。トリュフォー見たさにまた観るかも。

  • 映画内映画という括りでは『ことの次第』に似ている。過酷な状況を描くが非常にあっけらかんとしていて良い。

  • 撮影で苦労をすることといえば、動物登場シーンということで、その中でもやっぱりきまぐれな猫がその代表ということになるのでしょうね。
    この映画の劇中劇でもストーリーには直接関係ないけれど、ドアの外にだした食事のすんだトレイに猫が寄ってきて残ったミルクを舐めるというシーンを撮影するため、小道具係がロシアンブルーと思われるグレーの短毛仔猫を用意して、わざわざお腹をすかせておいてトレイのそばに放すのですが、なんどやってもその猫はミルクをなめようとせず、逃げ出してしまいます。「ちゃんと演技のできる猫はいないのか、」と言われてたまたまいた、その施設の管理人の飼い猫のアメリカンショートヘアーを使ってみたら、一回で難なく思い通りの動きをしてくれ、無事撮影終了で見守る全員が安堵するという場面があります。
    登場猫は2匹だけで、全部で2分程度ですが、グレーちゃんは仔猫だし、アメショーちゃんも可愛い顔の中猫でアップにもなります。お腹がすいていても人間の思うようにミルクに突進していかなかったり、どうせだめだと思ったタレント猫ではない方がいい演技(人間側からすると)をしてくれたりと、猫のきまぐれさをそれらしくユーモラスに表現してあって印象に残りました。

著者プロフィール

フランソワ・トリュフォー(François Truffaut)
1932年、パリに生まれる。1984年、ガンのため死去。映画評論家を経て映画監督に。映画作品に『大人は判ってくれない』『突然炎のごとく』『恋のエチュード』『終電車』『隣の女』『日曜日が待ち遠しい!』など。著作に『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』『子供たちの時間』『ある映画の物語』など。

「2020年 『文庫 ある映画の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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